新しいコンテンツに対するニーズが高まる中で、人手による作業を減らしつつ、人を惹きつけるデジタルエクスペリエンスをすぐに届ける必要があります。Adobe Experience Manager as a Cloud Service では、人工知能を使用したビデオアセットの自動タグ付けをサポートしています。ビデオの手動のタグ付けには時間がかかる場合があります。しかし、Adobe Sensei を活用したビデオスマートタグ付け機能では、人工知能モデルを使用してビデオコンテンツを分析し、ビデオアセットにタグを追加します。DAM ユーザーが顧客に豊富なエクスペリエンスを提供するまでの時間を短縮できます。Adobe の機械学習サービスは、ビデオに対して 2 組のタグを生成します。1 組は、そのビデオ内のオブジェクト、シーンおよび属性に対応し、もう 1 組は、飲む、走る、ジョギングするなどのアクションに対応します。
ビデオタグ付けは、Adobe Experience Manager as a Cloud Service ではデフォルトで有効になっています。ただし、フォルダーのビデオのスマートタグをオプトアウトできます。新しいビデオをアップロードする場合や、既存のビデオを再処理する場合、ビデオは自動的にタグ付けされます。また、Experience Manager では、ビデオファイルのサムネールを作成し、メタデータを抽出します。スマートタグは、アセットプロパティ内で信頼性スコアの降順で表示されます。
Adobe Experience Manager as a Cloud Service にビデオアセットをアップロードすると、ビデオが処理されます。処理が完了したら、アセットプロパティページの「基本」タブを参照してください。スマートタグは、ビデオのスマートタグに自動的に追加されます。アセットマイクロサービスは、Adobe Sensei を利用してこれらのスマートタグを作成します。
適用されたスマートタグは、信頼性スコアの降順で並べ替えられ、スマートタグ内で、オブジェクトタグとアクションタグを組み合わせて表示されます。
自動生成されたタグが、ブランドとその内容に適合するかどうか確認してください。
DAM 内の既存のビデオアセットに対しては、スマートタグが自動的には付けられません。手動でアセットを再処理して、スマートタグを生成する必要があります。
アセットリポジトリーに既に存在するビデオアセット、またはアセットのフォルダー(サブフォルダーも含む)にスマートタグを付けるには、次の手順に従います。
Adobe Experience Manager ロゴを選択し、ナビゲーションページからアセットを選択します。
「ファイル」をクリックまたはタップして、Assets のインターフェイスを表示します。
スマートタグを適用するフォルダーに移動します。
フォルダー全体または特定のビデオアセットを選択します。
アセットの再処理アイコンを選択し、「完全なプロセス」オプションを選択します。
プロセスが完了したら、フォルダー内の任意のビデオアセットのプロパティページに移動します。自動的に追加されたタグは、「基本」タブのスマートタグセクションに表示されます。適用されたこれらのスマートタグは、信頼性スコアの降順で並べ替えられます。
自動生成されたスマートタグに基づいてビデオアセットを検索するには、オムニサーチを使用します。
検索アイコンを選択して、「オムニサーチ」フィールドを表示します。
ビデオに明示的に追加していないタグを「オムニサーチ」フィールドに指定します。
タグに基づいて検索します。
検索結果には、指定したタグに基づいてビデオアセットが表示されます。
検索結果は、メタデータ内の検索されたキーワードを含むビデオアセットと、検索されたキーワードでスマートタグ付けされたビデオアセットを組み合わせたものです。ただし、メタデータフィールド内のすべての検索用語に一致する検索結果が最初に表示され、スマートタグ内の検索用語のいずれかに一致する検索結果はその後に表示されます。詳しくは、「スマートタグを使用した Experience Manager 検索結果について」を参照してください。
Adobe Experience Manager では、スマートタグをキュレーションして次の操作を行うことができます。
ブランドビデオに割り当てられている不正確なタグを削除します。
タグベースでビデオを検索する場合は、最も関連性の高いタグの検索結果にビデオが表示されるように調整します。したがって、関連のないビデオが検索結果に表示される可能性を排除します。
タグに高いランクを割り当てて、ビデオに対する関連性を高めます。ビデオのタグのランクを高くすることで、タグに基づいて検索が実行されたときに、そのビデオが検索結果に表示される可能性が高くなります。
アセットのスマートタグをモデレートする方法について詳しくは、「スマートタグの管理」を参照してください。
スマートタグの管理の手順を使用してモデレートされたタグは、アセットの再処理時に記憶されません。元のタグセットが再び表示されます。
ビデオの自動タグ付けは、サムネールの作成やメタデータの抽出など、他のアセット処理タスクと並行して実行されるので、時間がかかる場合があります。アセットの処理を迅速に行うために、アップロード時にフォルダーレベルでビデオのスマートタグのオプトアウトを行うことができます。
特定のフォルダーにアップロードされたアセットに対してビデオスマートタグオプトアウトを自動生成するには、次の手順に従います。
フォルダープロパティの「アセット処理」タブを開きます。
ビデオのスマートタグメニューでは、「継承」オプションがデフォルトで選択され、ビデオスマートタグが有効になっています。
「継承」オプションが選択されている場合、継承されたフォルダーのパスは、「有効化」と「無効化」のどちらに設定されているかという情報と共に表示されます。
フォルダーにアップロードされたビデオのスマートタグを無効にするには、「無効化」を選択します。
アップロード時にフォルダーのビデオのタグ付けをオプトアウトして、アップロード後にビデオにスマートタグを付けたい場合は、フォルダーのプロパティの「アセット処理」タブからビデオのスマートタグを有効化し、「アセットの再処理」オプションを使用してスマートタグを追加します。
各ビデオアセットのタグが多いとインデックス作成に時間がかるので、Adobe Experience Manager はタグ数が多くなりすぎないように、信頼性の最小しきい値をオブジェクトとアクションスマートタグに適用します。アセットの検索結果は、信頼スコアに基づいてランク付けされます。これにより、通常、ビデオアセットに割り当てられたタグの検査で示唆される以上に、検索結果が向上します。不正確なタグは信頼スコアが低いことが多いため、アセットのスマートタグリストの最上位に表示されることはめったにありません。
Adobe Experience Manager のアクションタグとオブジェクトタグのデフォルトのしきい値は 0.7 です(0 から 1 の間の値が必要)。一部のビデオアセットが特定のタグでタグ付けされていない場合、予測されたタグに 70% 未満の信頼性があることをアルゴリズムは示しています。デフォルトのしきい値は、すべてのユーザーにとって常に最適であるとは限りません。したがって、OSGI 構成では信頼スコア値を変更できます。
Cloud Manager を介して Adobe Experience Manager as a Cloud Service にデプロイされたプロジェクトに信頼スコア OSGI 構成を追加するには、以下を行います。
ui.config
、それ以前は ui.apps
)の config.author
OSGi 構成には com.adobe.cq.assetcompute.impl.senseisdk.SenseiSdkImpl.cfg.json
という名前の構成ファイルが含まれ、以下がそのコンテンツです。{
"minVideoActionConfidenceScore":0.5,
"minVideoObjectConfidenceScore":0.5,
}
手動タグには信頼性 100%(最大の信頼性)が割り当てられます。したがって、検索クエリに一致する手動タグを持つビデオアセットがある場合、それらは検索クエリに一致するスマートタグの前に表示されます。
特定のビデオを使用して、ビデオにスマートタグを適用するサービスをトレーニングすることはできません。デフォルトの Adobe Sensei 設定で機能します。
タグ付けの進行状況は表示されません。
ファイルサイズが 300 MB 未満のビデオのみ自動的にタグ付けされます。Adobe Sensei サービスは、サイズが大きいビデオファイルをスキップします。
スマートタグで言及されているファイル形式とサポート対象コーデックのビデオのみタグ付けされます。