スマートイメージング

スマートイメージングとは

スマートイメージングテクノロジーは、Adobe Sensei AI 機能を使用し、既存の「画像プリセット」と連携して動作します。クライアントのブラウザー機能に基づいて画像形式、サイズ、および画質を自動的に最適化し、画像配信のパフォーマンスを向上させます。

重要

スマートイメージングを使用するには、Adobe Experience Manager - Dynamic Media にバンドルされている標準搭載の CDN(コンテンツ配信ネットワーク)を使用する必要があります。この機能では、その他のカスタム CDN はサポートされません。

また、スマートイメージングをアドビのクラス最高のプレミアム CDN(ココンテンツ配信ネットワーク)サービスと完全に統合することで、パフォーマンスを大幅にアップさせることもできます。このサービスは、サーバー、ネットワーク、およびピアリングポイント間の最適なインターネットルートを見つけます。インターネットのデフォルトのルートを使用する代わりに、待ち時間が最も短く、パケット損失率が最も低いルートを見つけます。

次の画像アセットの例は、追加されたスマートイメージングの最適化を示しています。

画像
(URL)
サムネール サイズ
(JPEG)
サイズ(WebP)
(スマートイメージングを使用)
削減 %
画像 1 picture1 73.75 KB 45.92 KB 38%
画像 2 picture2 191 KB 70.66 KB 63%
画像 3 picture3 96.64 KB 39.44 KB 59%
画像 4 picture4 315.80 KB 178.19 KB 44%
平均 = 51%

上記と同様に、アドビでもライブ顧客サイトの 7,009 件の URL でテストを実施しました。JPEG 用のファイルサイズの最適化は、平均で 38%も向上しました。WebP 形式の PNG の場合、ファイルサイズの最適化を平均で 31%向上させることができました。このような最適化は、スマートイメージングの機能によって可能となります。

モバイル Web では、次の 2 つの要因によって課題が生じます。

  • 様々なフォームファクターと高解像度ディスプレイを備えた多様なデバイス
  • ネットワーク帯域幅の制約

画像に関しては、できるだけ効率的に最高品質の画像を提供することが目標になります。

デバイスピクセル比の最適化について

デバイスピクセル比(DPR)(CSS ピクセル比とも呼ばれます)は、デバイスの物理ピクセルと論理ピクセルの関係です。特に、Retina 画面の出現に伴い、最新のモバイルデバイスのピクセル解像度が急速に増加しています。

デバイスピクセル比の最適化を有効にすると、画像が画面のネイティブ解像度でレンダリングされるので、画面が鮮明に見えます。

スマートイメージングの DPR 設定をオンにすると、要求元となるディスプレイのピクセル密度に基づいて、要求された画像が自動的に調整されます。現在、ディスプレイのピクセル密度は Akamai CDN ヘッダー値から得られます。

画像の URL で使用できる値 説明
dpr=off 個々の画像 URL レベルで DPR の最適化をオフにします。
dpr=on,dprValue スマートイメージングで検出された DPR 値を、カスタム値(クライアント側のロジックまたはその他の手段で検出された値)でオーバーライドします。dprValue に指定可能な値は、0 より大きい任意の数です。一般に、1.5、2、3 のいずれかの値が指定されます。
メモ
  • 全社レベルの DPR 設定がオフの場合でも、dpr=on,dprValue を使用できます。
  • DPR の最適化により、結果の画像が Dynamic Media の MaxPix 設定より大きくなる場合、画像の縦横比を維持することで MaxPix の幅が常に認識されます。
要求された画像サイズ DPR 値 配信される画像サイズ
816 x 500 1 816 x 500
816 x 500 2 1632 x 1000

画像を操作する場合およびスマート切り抜きを操作する場合も参照してください。

ネットワーク帯域幅の最適化について

「ネットワーク帯域幅」をオンにすると、提供される画質が、実際のネットワーク帯域幅に基づいて自動的に調整されます。ネットワーク帯域幅が不十分な場合は、DPR の最適化がオンになっていても、自動的にオフになります。

必要に応じて、画像の URL に network=off を付けて、個々の画像レベルでネットワーク帯域幅の最適化をオプトアウトできます。

画像の URL で使用できる値 説明
network=off 個々の画像 URL レベルでネットワーク帯域幅の最適化をオフにします。
メモ

DPR とネットワーク帯域幅の値は、バンドルされた CDN のクライアント側の検出値に基づいています。これらの値は不正確な場合があります。例えば、DPR=2 の iPhone5 と DPR=3 の iPhone12 では、どちらも DPR=2 と表示されます。それでも、高解像度デバイスの場合は、DPR=1 を送信するより DPR=2 を送信する方が適切です。準備中:アドビでは、エンドユーザーの DPR を正確に判断するクライアント側コードを鋭意開発中です。

最新のスマートイメージングの主要なメリットとは

画像は、ページの読み込み時間の大部分を占めます。したがって、パフォーマンスの向上は、コンバージョン率の増加、サイトでの滞在時間、サイトの直帰率の低下に大きな影響を与える可能性があります。

最新バージョンのスマートイメージングの機能強化:

  • 最新のスマートイメージングを使用する Web ページの Google SEO ランキングを改善しました。
  • 最適化されたコンテンツをすぐに提供(実行時)
  • Adobe Sensei テクノロジーを使用して、イメージリクエストで指定された品質(qlt)に従って変換します。
  • スマートイメージングは、「bfc」 URL パラメーターを使用してオフにできます。
  • TTL(Time To Live)独立。以前は、スマートイメージングを機能させるには、最小 TTL 値 12 時間が必要でした。
  • 以前は、元の画像と派生画像の両方がキャッシュされていて、キャッシュを無効にする 2 つの手順がありました。最新のスマートイメージングでは、派生画像のみがキャッシュされ、1 ステップのキャッシュ無効化プロセスが可能です。
  • ルールセットでカスタムヘッダーを使用しているユーザーは、以前のバージョンのスマートイメージングとは異なってこれらのヘッダーがブロックされないので、最新のスマートイメージングのメリットが得られます。例えば、「画像応答へのカスタム接触チャネル値の追加 | Dynamic Media Classic」で推奨される「Timing Allow Header」、「X-Robot」などは、最新のスマートイメージングによるメリットを享受できます。

スマートイメージングにはライセンス費用がかかりますか?

いいえ。スマートイメージングは、既存のライセンスに含まれています。この規則は、Dynamic Media Classic または Experience Manager Dynamic Media(オンプレミス、AMS、および Experience Manager as a Cloud Service)に当てはまります。

メモ

Dynamic Media - ハイブリッドのユーザーはスマートイメージングを使用できません。

スマートイメージングはどのように機能しますか?

画像が消費者から要求されると、スマートイメージングがそのユーザーの特性を確認し、使用中のブラウザーに基づいて適切な画像形式に変換します。これらの形式変換は、視覚的忠実性を低下させない方法で行われます。スマートイメージングは、次のような方法で、ブラウザーの機能に基づいて、自動的に画像を別の形式に変換します。

  • 次のブラウザー用に WebP に自動的に変換:

    • Chrome
    • Firefox
    • Microsoft® Edge
    • Safari(iOS、macOS、iPadOS をまたぐ)で提供されるブラウザーと OS バージョンは WebP をサポートします。
    • Android™
    • Opera
  • 以下のレガシーブラウザーでのサポート:

    ブラウザー ブラウザー/OS のバージョン 形式
    Safari iOS/iPad 14.0 または macOS BigSur 以前 JPEG2000
    Edge 18 以前 JPEGXR
    Internet Explorer 9+ JPEGXR
  • 上記形式をサポートしていないブラウザーの場合は、元々要求された画像形式が提供されます。

元の画像サイズがスマートイメージングの生成するサイズより小さい場合は、元の画像が提供されます。

どんな画像形式がサポートされていますか?

スマートイメージングでは次の画像形式がサポートされています。

  • JPEG
  • PNG

スマートイメージングは、使用中の既存の画像プリセットとどのように連携しますか?

スマートイメージングは、既存の「画像プリセット」と連携して動作します。要求されたファイル形式が JPEG または PNG の場合は、画質(qlt)および形式(fmt)を除くすべての画像設定が監視されます。形式変換の場合、画像プリセットの設定で定義されているとおりの完全な視覚的忠実性が維持されますが、ファイルサイズは小さくなります。元の画像サイズがスマートイメージングの生成するサイズより小さい場合は、元の画像が提供されます。

スマートイメージングを使用する場合、URL の変更や、画像プリセットの変更、サイトへの新しいコードのデプロイなどは必要ですか?

既存のカスタムドメインで設定する場合、スマートイメージングは既存の画像 URL や画像プリセットとシームレスに連携します。また、スマートイメージングでは、ユーザーのブラウザーを検出するために Web サイトにコードを追加する必要はありません。処理はすべて自動です。

スマートイメージングを使用するために新しいカスタムドメインを設定する必要がある場合は、このカスタムドメインを反映するように URL を更新する必要があります。

スマートイメージングの前提条件については、「スマートイメージングを使用するための資格を私は満たしていますか?」を参照してください。

スマートイメージングは HTTPS で機能しますか?HTTP/2 ではどうですか?

スマートイメージングは、HTTP または HTTPS で配信された画像に対して機能します。また、HTTP/2 上でも機能します。

スマートイメージングを使用するための資格を私は満たしていますか?

スマートイメージングを使用するには、貴社の Dynamic Media Classic アカウントまたは Dynamic Media on Experience Manager アカウントが次の要件を満たしている必要があります。

  • ライセンスの一部としてアドビによってバンドルされている CDN(コンテンツ配信ネットワーク)を使用している。
  • 汎用ドメイン(例えば、s7d1.scene7.coms7d2.scene7.coms7d13.scene7.com など)ではなく、専用ドメイン(例えば、images.company.com または mycompany.scene7.com)を使用してください。

ドメインを探すには、Dynamic Media Classic デスクトップアプリケーションを開き、会社情報アカウントまたはアカウントにログインします。

設定アプリケーション設定一般設定​に移動します。「公開先サーバー名」というラベルの付いたフィールドを見つけます。現在汎用ドメインを使用している場合は、独自のカスタムドメインに移動するようにリクエストできます。技術サポートチケットを送信したら、このトランジションリクエストを作成します。

最初のカスタムドメインは、Dynamic Media ライセンスを使用する場合、追加費用はかかりません。

自分のアカウントでスマートイメージングを有効にするには、どうすればいいですか?

スマートイメージングを使用するためのリクエストを開始する必要があります。自動的には有効になりません。

Dynamic Media の会社アカウントの場合、スマートイメージングの DPR と ネットワーク帯域幅の最適化はデフォルトで無効(オフ)になっています。これら標準の機能強化のどちらか一方または両方を有効(オン)にする場合は、以下の説明に従って、サポートケースを作成します。

  1. Admin Console を使用して、サポートケースを作成します。

  2. サポートケースには、次の情報を記入してください。

    1. 主要連絡先の氏名、電子メールアドレス、電話番号。

    2. スマートイメージングを有効にするすべてのドメイン(images.company.commycompany.scene7.com)。

      ドメインを探すには、Dynamic Media Classic デスクトップアプリケーションを開き、会社情報アカウントまたはアカウントにログインします。

      設定アプリケーション設定一般設定​に移動します。

      公開先サーバー名」というラベルの付いたフィールドを見つけます。

    3. 直接的な関係で管理されているのではなく、アドビを通じて CDN を使用していることを確認します。

    4. s7d1.scene7.coms7d2.scene7.coms7d13.scene7.com などの汎用ドメインではなく、images.company.commycompany.scene7.com などの専用ドメインを使用していることを確認します。

      ドメインを探すには、Dynamic Media Classic デスクトップアプリケーションを開き、会社情報アカウントまたはアカウントにログインします。

      設定アプリケーション設定一般設定​に移動します。

      公開先サーバー名」というラベルの付いたフィールドを見つけます。現在、汎用の Dynamic Media Classic ドメインを使用している場合は、この切り替えの一環として独自のカスタムドメインへの移行をリクエストできます。

    5. HTTP/2 で動作させるかどうかを指定します。

  3. アドビカスタマーサポートでは、要求が送信された順序に基づいて、スマートイメージングカスタマー待ちリストに貴社を追加します。

  4. リクエストを処理する準備が整った時点で、カスタマーサポートから連絡を差し上げ、調整と日取り設定を行います。

  5. オプション:アドビが実稼働環境にスマートイメージングをプッシュする前に、この新機能をステージングでテストするためのオプションがあります。

  6. 完了後、カスタマーサポートから通知があります。

  7. スマートイメージングのパフォーマンス向上を最大限にするため、アドビでは、有効期間(TTL)を 24 時間以上に設定することを推奨しています。TTL によって定義されるのは、アセットが CDN によってキャッシュされる期間です。この設定を変更するには、次の手順を実行します。

    1. Dynamic Media Classic を使用している場合は、設定アプリケーション設定公開設定Image Server に移動します。「初期設定のクライアントキャッシュの有効期限」の値を 24 以上に設定します。
    2. Dynamic Media を使用する場合は、次の手順に従います。「有効期限」の値を 24 時間以上に設定します。

自分のアカウントでスマートイメージングが有効になるのはいつ頃ですか?

リクエストはカスタマーサポートに到着した順序で、待ちリストに従って処理されます。

メモ

リードタイムが長くなる場合がありますが、それは、スマートイメージングを有効化するためには、アドビによるキャッシュのクリアが必要になるからです。そのため、処理できる移行の数は、常にほんの数件です。

スマートイメージングを使用するための切り替えに際しては、どんなリスクがありますか?

顧客の Web ページを表示するリスクはありません。ただし、スマートイメージングにトランジションすると、CDN キャッシュがクリアされます。この操作では、Dynamic Media Classic や Dynamic Media on Experience Manager の新しい構成に移行します。

最初の切り替え中、キャッシュが再構築されるまでの間は、アドビの起点サーバーにあるキャッシュされていない画像が直接ヒットします。このため、元のサーバーからリクエストをプルするときに許容できるパフォーマンスが維持されるように、アドビでは一度に少数の顧客の移行を処理するよう計画します。大半のお客様の場合、CDN のキャッシュが完全に再構築されるまでに要する時間は 1~2 日です。

スマートイメージングが想定どおりに機能しているかどうかを確認するには、どうすればいいですか?

  1. アカウントにスマートイメージングが設定されたら、ブラウザーで、Dynamic Media Classic または Adobe Experience Manager - Dynamic Media の画像の URL を読み込みます。

  2. Chrome ブラウザーで​表示デベロッパーデベロッパーツール​に移動して、デベロッパーパネルを開きます。または、別のブラウザーのデベロッパーツールを使用します。

  3. デベロッパーツールを開いたときにキャッシュが無効化されるようにします。

    • Windows® では、デベロッパーツールパネルの設定に移動してから、「キャッシュを無効にする(devtools が開いている間)」チェックボックスを選択します。
    • macOS では、デベロッパーパネルの「ネットワーク」タブで、「キャッシュを無効にする」を選択します。
  4. コンテンツタイプが適切な形式に変換されるのを監視します。次のスクリーンショットは、Chrome 上で PNG 画像が動的に WebP に変換されているのを示しています。

  5. このテストを、様々なブラウザーやユーザー条件で繰り返します。

メモ

すべての画像が変換されるわけではありません。スマートイメージングは、変換がパフォーマンスを向上させる可能性があるかどうかを判断します。予期されるパフォーマンスゲインがない場合や、形式が JPEG や PNG でない場合、画像は変換されません。

image2017-11-14_15398

要求に対してスマートイメージングをオフにできますか?

はい。URL に bfc=off 修飾子を追加して、スマートイメージングをオフにできます。

DPR と ネットワーク帯域幅の最適化を全社レベルでオフにするように依頼できますか?

はい。会社で DPRとネットワーク帯域幅の最適化を無効にするには、このトピックで前述したとおりにサポートケースを作成します。

どの「チューニング」が使用できますか。定義できる設定やビヘイビアーはありますか。

現在、オプションでスマートイメージングを有効または無効にできます。他のチューニングは使用できません。

スマートイメージングが画質設定を管理する場合、設定できる最小値と最大値はありますか。例えば、「60 以上」や「80 以下」というクォリティを設定できますか。

現在のスマートイメージングには、このようなプロビジョニング機能はありません。

場合によっては、WebP 画像ではなく JPEG 画像が Chrome に返されます。その変更が行われる理由はなぜですか。

スマートイメージングは、変換が有益かどうかを判断します。変換結果のファイルサイズが同等の画質で小さくなる場合にのみ、新しい画像が返されます。

スマートイメージングの DPR 最適化は、Adobe Experience Manager Sites コンポーネントや Dynamic Media ビューアでどのように機能しますか?

  • Experience Manager Sites コアコンポーネントは、DPR 最適化に対応するようにデフォルトで設定されています。サーバー側のスマートイメージング DPR 最適化による画像サイズの超過を避けるために、Experience Manager Sites コアコンポーネントの Dynamic Media 画像には常に dpr=off が追加されます。
  • Dynamic Media 基盤コンポーネントは、DPR 最適化に対応するようにデフォルトで設定されていることを考慮して、サーバー側のスマートイメージング DPR 最適化による画像サイズの超過を避けるため、Dynamic Media 基盤コンポーネントの画像には常に dpr=off が追加されます。ユーザーが DM 基盤コンポーネントで DPR 最適化の選択を解除しても、サーバー側のスマートイメージング DPR 最適化は有効にはなりません。つまり、DM 基盤コンポーネントでは、DPR 最適化は、DM 基盤コンポーネントレベルの設定にのみ基づいて有効になります。
  • ビューア側の DPR 最適化は、サーバ側のスマートイメージング DPR 最適化と連携して機能するので、画像サイズの超過が発生することはありません。つまり、ズーム対応ビューアのみのメインビューなど、ビューアで DPR が処理される場合は、サーバー側のスマートイメージング DPR 値はトリガーされません。同様に、スウォッチやサムネールなどのビューア要素で DPR 処理が行われない場合は、サーバー側のスマートイメージング DPR 値がトリガーされます。

画像を操作する場合およびスマート切り抜きを操作する場合も参照してください。

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