Adobe Experience Manager は、アップロードされたデジタルファイルのバイナリコンテンツを、リッチメタデータ、スマートタグ、レンディションおよびその他のデジタルアセット管理(DAM)サービスで強化します。画像、ドキュメント、生の画像ファイルなど、様々な種類のファイルを、ローカルフォルダーまたはネットワークドライブから Experience Manager Assets にアップロードできます。
アップロード方法は多数用意されています。最もよく使用されるブラウザーアップロードに加えて、他の方法でも Experience Manager リポジトリーにアセットを追加することができます。Adobe Asset Link や Experience Manager デスクトップアプリケーションなどのデスクトップクライアント、ユーザーが作成するアップロードおよび取り込みスクリプト、Experience Manager 拡張機能として追加されている自動取り込み統合などです。
ここでは、エンドユーザー向けのアップロード方法に焦点を当て、Experience Manager API および SDK を使用したアセットアップロードおよび取り込みの技術的側面について説明する記事へのリンクを示します。
Experience Manager では任意のバイナリファイルをアップロードおよび管理できますが、最もよく使用されるファイル形式については、メタデータ抽出やプレビュー/レンディション生成などの追加サービスもサポートされています。詳しくは、サポートされているファイル形式を参照してください。
アップロードしたアセットに対して追加の処理をおこなうように選択することもできます。アセットのアップロード先のフォルダーに様々なアセット処理プロファイルを設定して、特定のメタデータ、レンディションまたは画像処理サービスを追加することができます。「アップロード時のアセットの処理」を参照してください。
Experience Manager as a Cloud Service では、直接バイナリアップロードという新しいアセットアップロード方法を利用します。この方法は、 Experience Manager ユーザーインターフェイス、 Adobe Asset Link、Experience Managerデスクトップアプリケーションなどの標準の製品機能やクライアントでデフォルトでサポートされているので、エンドユーザーがそれを意識することはありません。
ユーザー側の技術チームでカスタマイズまたは拡張されるアップロードコードでは、新しいアップロード API およびプロトコルを使用する必要があります。
Assets as a Cloud Service では、次のアップロード方法を使用できます。使用する前に、アップロードオプションの使用事例と適用性を理解することをお勧めします。
アップロード方法 | 用途 | メインユーザー |
---|---|---|
Assets コンソールユーザーインターフェイス | 不定期アップロード、操作の容易さ、ファインダーアップロード。大量のアセットをアップロードする場合は、使用しないでください。 | すべてのユーザー |
アップロード API | アップロード中の動的な決定。 | デベロッパー |
Experience Manager デスクトップアプリケーション | 容量の少ないアセットの取り込み。ただし、移行には適用されません。 | 管理者、マーケター |
Adobe Asset Link | クリエイティブやマーケターが、サポートされる Creative Cloud デスクトップアプリ内でアセットを操作する場合に役立ちます。 | クリエイティブ、マーケター |
アセット一括取得ツール | 大規模な移行や、不定期に行われる一括取得に推奨。サポートされるデータストアに対してのみ。 | 管理者、デベロッパー |
ファイル(または複数のファイル)をアップロードするには、デスクトップ上でファイルを選択して、ユーザーインターフェイス(Web ブラウザー)内の目的のフォルダーにドラッグします。または、ユーザーインターフェイスからアップロードを開始することもできます。
Assets ユーザーインターフェイスで、デジタルアセットを追加する場所に移動します。
アセットをアップロードするには、以下のいずれかの操作をおこないます。
複数のファイルを選択するには、ファイル選択ダイアログで、 Ctrl
または Command
キーを押しながらアセットを選択します。iPad を使用している場合、一度に選択できるファイルは 1 つだけです。
進行中のアップロードをキャンセルするには、進行状況バーの横にある閉じるボタン(「X
」)をクリックします。アップロード処理をキャンセルすると、Assets はアセットのアップロード済みの部分を削除します。ファイルがアップロードされる前にアップロード操作をキャンセルすると、Assets が現在のファイルのアップロードを停止し、コンテンツを更新します。ただし、既にアップロードされているファイルは削除されません。
Assets のアップロード進行状況ダイアログには、アップロードが成功したファイルと失敗したファイルの数が表示されます。さらに、Assets ユーザーインターフェイスには、アップロードした最新のアセットまたは最初に作成したフォルダーが表示されます。
ネストされたフォルダー階層をアップロードする方法については、アセットの一括アップロードを参照してください。
既存のアセットと同じパス(同じ名前と同じ場所)を持つアセットをアップロードできます。ただし、次のオプションを含む警告ダイアログが表示されます。
1
が付きます。名前の競合ダイアログで「置換」を選択すると、新しいアセットのアセット ID が再生成されます。この ID は以前のアセットの ID とは異なります。
アセットインサイトによる Adobe Analytics でのインプレッション数やクリック数の追跡が有効になっている場合は、再生成されたアセット ID により、Analytics から取得したアセットのデータが無効になります。
Assets で重複アセットを保持するには、「保持」をクリックします。アップロードした重複アセットを削除するには、「削除」をタップまたはクリックします。
Experience Manager Assets は、ファイル名に禁止文字が含まれるアセットのアップロードの阻止を試みます。ファイル名に禁止文字が含まれるアセットをアップロードしようとすると、Assets に警告メッセージが表示され、これらの文字を削除するか使用可能な名前でアップロードするまでアップロードが停止されます。一部のアップロード方法では、ファイル名に使用できない文字を含むアセットのアップロードは、中止はされませんが文字が -
で置き換えられます。
組織固有のファイル命名規則に合うように、アセットをアップロードダイアログでは、アップロードするファイルに長い名前を指定できます。以下の文字(スペース区切りリスト)はサポートされません。
* / : [ \\ ] | # % { } ? &
* / : [ \\ ] | # % { } ? \" . ^ ; + & \t
バルクアセット取り込み元は、非常に多数のアセットを効率的に処理できます。 ただし、大規模な取り込みは、単なるファイルの大量保存や無頓着な移行ではありません。 大規模な取り込みは、ビジネスの目的に合った効果的なプロジェクトで、効率的な移行を計画し、アセット組織をキュレーションします。 すべての取り込み方法が異なるので、一般化するのではなく、リポジトリの構成やビジネスニーズに応じた要素が異なります。 一括取り込みの計画と実行に関する包括的な提案を以下に示します。
アップロードするファイル数を増やすには、次のいずれかの方法を使用します。使用例とメソッドも参照してください。
このツールは、Azure または S3 データストアからのアセットの大規模な取得に使用する管理者グループに対してのみ提供されます。設定と取り込みのビデオウォークスルーを参照してください。
ツールを設定するには、次の手順に従います。
一括読み込み設定ページで、必要な値を入力します。
image/jpeg, image/.*, video/mp4
/content/dam/imported_assets
作成した取得ツール設定を削除、変更、実行したり、さらに作業をおこなったりできます。一括インポート取得ツール設定を選択すると、ツールバーで次のオプションを使用できます。
Experience Manager では、Web ブラウザーユーザーインターフェイスに加えて、デスクトップ上の他のクライアントもサポートしています。Web ブラウザーを使用しなくても、これらのクライアントでアップロード操作をおこなうことができます。
アップロードされたアセットに対して追加の処理を行うために、アップロードフォルダーに処理プロファイルを適用できます。プロファイルは、内のフォルダーのプロパティAssetsページで入手できます。拡張子のないデジタルアセットや、誤った拡張子のデジタルアセットは、必要に応じて処理されません。 例えば、そのようなアセットをアップロードする場合、何も発生しないか、アセットに誤った処理プロファイルが適用される場合があります。 ユーザーは、引き続きバイナリファイルをDAMに保存できます。
次のタブがあります。
また、デプロイメントで Dynamic Media が有効になっている場合は、次のタブを使用できます。
Dynamic Media 切り抜きや、アセットに対するその他の操作は非破壊的です。つまり、アップロードされた元の内容は変更されません。代わりに、アセットを配信する際に切り抜きや変換を行うパラメータを提供します。
処理プロファイルが割り当てられているフォルダーの場合、プロファイル名がカード表示のサムネールに表示されます。リスト表示では、プロファイル名が「処理プロファイル」に表示されます。
アップロード API およびプロトコルの技術的詳細、およびオープンソース SDK とサンプルクライアントへのリンクについては、開発者向けリファレンスのアセットアップロードに関する節に記載されています。