Cloud ServiceとしてのAdobe Experience Managerは、Experience Managerのアプリケーションと機能を活用するためのクラウドネイティブの手法を提供します。 この新しいアーキテクチャの主要な要素の 1 つは、アセットの取り込みと処理で、これはアセットマイクロサービスを利用しておこなわれます。アセットマイクロサービスは、クラウドサービスを使用して、拡張性と回復性に優れたアセット処理を提供します。アドビは、様々なアセットタイプや処理オプションを最適に処理するための Cloud Services を管理します。クラウドネイティブなアセットマイクロサービスの主な利点は次のとおりです。
Asset Microservicesを使用すると、サードパーティのレンダリングツールやメソッド(ImageMagickやFmpegトランスコードなど)が不要になり、設定が簡素化され、一般的なファイルタイプの基本的な機能がデフォルトで提供されます。
アセットの取り込みと処理の主要要素、およびシステム全体でのアセットのフローを次のアーキテクチャ概要図に示します。
アセットマイクロサービスを使用した取り込みと処理の主な手順は次のとおりです。
これが、アセットの取り込みと処理の基本的なフローです。設定した場合、Experience Manager では、カスタムワークフローモデルを開始して、アセットの後処理を実行することもできます。例えば、エンタープライズシステムから情報を取得し、アセットプロパティに追加するなど、環境に固有のカスタマイズされた手順を実行します。
取り込みと処理フローは、Experience Manager のアセットマイクロサービスアーキテクチャの主要な概念です。
提供製品の一部として含まれている Adobe Experience Manager クライアントはすべて、直接バイナリアクセスを使用したアップロードをデフォルトでサポートしています。これには、Webインターフェイス、Adobeアセットリンク、Experience Managerデスクトップアプリを使用したアップロードが含まれます。
カスタムアップロードツールを使用できます。このツールはExperience Manager HTTP APIと直接連携します。 これらの API を直接使用することもできますし、アップロードプロトコルを実装している次のオープンソースプロジェクトを使用し拡張することもできます。
詳しくは、アセットのアップロードを参照してください。
設定可能なアセットマイクロサービスでアセット処理のすべてのニーズを実現できる場合がほとんどですが、追加のアセット処理が必要な場合も一部あります。特に、統合を通じて他のシステムから得られる情報に基づいてアセットを処理する必要がある場合が、これに当てはまります。そのような場合には、カスタムの後処理ワークフローを使用できます。
後処理ワークフローは、Experience Managerワークフローエディターで作成および管理される、通常のExperience Managerワークフローモデルです。 ユーザーは、あらかじめ用意されている使用可能なワークフローステップやカスタムワークフローの使用など、アセットに対して追加の処理ステップを実行するようにワークフローを設定できます。
Adobe Experience Manager は、アセット処理の完了後に後処理ワークフローを自動的にトリガーするように設定できます。