Cloud Manager でのプロジェクトのバージョン管理を Maven で処理する方法を説明します。
ステージングデプロイメントと実稼動デプロイメントの場合は、Cloud Manager が一意の増分バージョンを生成します。
このバージョンは、パイプライン実行の詳細ページやアクティビティページに表示されます。ビルドを実行すると、Maven プロジェクトが更新されてこのバージョンを使用するようになります。また、タグが Git リポジトリーに作成され、そのバージョンを名前として使用します。
元のプロジェクトバージョンが特定の条件を満たす場合、更新された Maven プロジェクトバージョンは、元のプロジェクトバージョンと Cloud Manager で生成されたバージョンの両方を結合します。ただし、タグは常に生成されたバージョンを使用します。このマージが行われるためには、元のプロジェクトバージョンを 3 つのバージョンセグメントで構成する必要があり(例:1.0
や 1
ではなく 1.0.0
や 1.2.3
)、元のバージョンの末尾に -SNAPSHOT
を付けてはいけません。
この元のプロジェクトバージョン値は、Git リポジトリブランチの最上位 pom.xml
ファイルの <version>
要素で静的に設定する必要があります。
元のバージョンがこれらの条件を満たしている場合は、生成されたバージョンが新しいバージョンセグメントとして元のバージョンに付加されます。また、生成されたバージョンは、適切な並べ替えとバージョン処理を適用して若干変更されます。例えば、生成されたバージョンが 2019.926.121356.0000020490
の場合は、次のようになります。
バージョン | pom.xml 内のバージョン |
コメント |
---|---|---|
1.0.0 |
1.0.0.2019_0926_121356_0000020490 |
正しく作成されたオリジナルバージョン |
1.0.0-SNAPSHOT |
2019.926.121356.0000020490 |
スナップショットバージョン、上書き済み |
1 |
2019.926.121356.0000020490 |
不完全なバージョン、上書き済み |
Cloud Manager で初期化されたバージョンに元のバージョンが組み込まれたかどうかにかかわらず、元のバージョンは cloudManagerOriginalVersion
という名前の Maven プロパティとして使用できます。