Brand Portal でフォルダーを共有する

Brand Portal は、アセットの取り込みをサポートしていません。したがって、事前設定済みの Experience Manager オーサーインスタンスから Brand Portal にアセットを公開する必要があります。

Brand Portal でのフォルダー共有ワークフロー

以下に、フォルダー共有のワークフローとユーザーアクセスを示します。

  • Experience Manager Assets から Brand Portal に公開されるすべてのフォルダーは、レプリケーションの設定時に「公開」として指定されていない限り、デフォルトで Brand Portal 管理者にのみ表示されます。

  • 管理者は、フォルダーのプロパティ​コンソールを使用して、一部の選択したユーザーやグループとのみフォルダーを共有します。フォルダーを共有しているこれらのユーザーとグループのみが、Brand Portal へのログイン後にフォルダーを表示できます。それ以外のユーザーにフォルダーは表示されません。

  • 管理者は、フォルダーのプロパティ​コンソールの「公開フォルダー」チェックボックスを利用して、フォルダーを公開フォルダーとして設定できます。公開フォルダーはすべてのユーザーに表示されます。

  • ユーザーの役割と権限に関係なく、ユーザーが Brand Portal にログインすると、すべての公開フォルダーが表示されます。また、そのユーザーと直接共有しているフォルダーや、そのユーザーの所属グループと直接共有しているフォルダーも表示されます。非公開フォルダーや、その他のユーザーと共有しているフォルダーは、すべてのユーザーには表示されません。

Brand Portal 上でフォルダーをユーザーグループと共有する

フォルダーのアセットに対するアクセス権は、その親フォルダーに対するアクセス権に依存します。子フォルダーの設定には関係ありません。この動作は AEM 内の ACL によって制御されます。子フォルダーは親フォルダーの ACL を継承するためです。例えば、フォルダー A の中にフォルダー B があり、その中にフォルダー C がある場合、フォルダー A に対するアクセス権を持つユーザーグループ(またはユーザー)は、フォルダー B および C に対しても同じアクセス権を持ちます。フォルダー B は A の子フォルダーであるため A の ACL を継承し、フォルダー C はフォルダー B の子フォルダーであるため B の ACL を継承します。

同様に、フォルダー B のみに対するアクセス権を持つユーザーグループ(またはユーザー)は、フォルダー C に対して同じアクセス権を持ちますが、フォルダー A に対するアクセス権は持ちません。したがって、組織がコンテンツを整理する際には、広範囲に公開するアセットは子フォルダーに配置して、子からルートフォルダーへのアクセスを制限することをお勧めします。

公開フォルダーの公開

Brand Portal のレプリケーションの設定時に「公開フォルダーの公開」オプションが選択されない限り、管理者以外のユーザー(エディターや閲覧者など)が、AEM Assets から Brand Portal に公開されたアセットにアクセスすることはできません。

公開フォルダーの公開」オプションが無効になっている場合、管理者がこれらのアセットを管理者以外のユーザーと共有するには、共有機能を使用する必要があります。

メモ

公開フォルダーの公開」を有効にするオプションは、AEM 6.3.2.1 以降で利用できます。

共有フォルダーへのアクセス

以下の表に、様々なユーザーの役割が持つアクセス権と、アセットを共有/共有解除する権限を示します。

AEM Assets から Brand Portal に公開されたすべてのフォルダーへのアクセス 共有フォルダーへのアクセス フォルダーを共有/共有解除する権限
管理者
編集者 不可* 可。ただし、そのユーザーと共有されている場合、またはそのユーザーの所属グループと共有されている場合のみ。 可。ただし、そのユーザーと共有されているフォルダー、またはそのユーザーの所属グループと共有されているフォルダーのみ。
閲覧者 不可* 可。ただし、そのユーザーと共有されている場合、またはそのユーザーの所属グループと共有されている場合のみ。 不可
ゲストユーザー 不可* 可。ただし、そのユーザーと共有されている場合、またはそのユーザーの所属グループと共有されている場合のみ。 不可
メモ

AEM オーサーインスタンスと Brand Portal のレプリケーションを設定する際、「公開フォルダーの公開」オプションはデフォルトで無効になっています。このオプションが有効になっている場合は、Brand Portal に公開されているフォルダーが、デフォルトですべてのユーザー(管理者以外のユーザーも含む)にアクセス可能になります。

管理者以外のユーザーによる共有フォルダーへのアクセス

管理者以外のユーザーは、Brand Portal 上でそのユーザーに共有されているフォルダーにのみアクセスできます。ただし、ポータルにログインしたときにこれらのフォルダーがどのように表示されるかは、「フォルダー階層を有効化」の設定によって異なります。

この設定が無効な場合

管理者以外のユーザーが Brand Portal にログインすると、自身に共有されているすべてのフォルダーがランディングページに表示されます。

この設定が有効な場合

管理者以外のユーザーが Brand Portal にログインすると、ルートフォルダーから始まるフォルダーツリーと、それぞれの親フォルダー内に含まれる共有フォルダーが表示されます。

これらの親フォルダーは仮想フォルダーであり、これらに対してアクションを実行することはできません。仮想フォルダーは鍵のアイコン付きで表示されます。

カード表示​でこれらをカーソルで指したり選択したりしても、共有フォルダーとは異なり、アクションタスクは表示されません。列表示​や​リスト表示​で仮想フォルダーを選択すると「概要」ボタンが表示されます。

メモ

仮想フォルダーのデフォルトのサムネールは最初の共有フォルダーのサムネール画像になることに注意してください。

フォルダーの共有

フォルダーを Brand Portal 上でユーザーと共有するには、次の手順を実行します。

  1. 左側のオーバーレイアイコンをクリックし、「ナビゲーション」を選択します。

  2. 左側のサイドパネルの「ファイル」を選択します。

  3. Brand Portal インターフェイスで、共有するフォルダーを選択します。

  4. 上部のツールバーの「共有」を選択します。

    フォルダーのプロパティコンソールが表示されます。

  5. デフォルトの名前をユーザーに表示しないようにする場合は、フォルダーのプロパティ​コンソールで、「フォルダーのタイトル」フィールドにフォルダーのタイトルを指定します。

  6. ユーザーを追加」リストで、フォルダーを共有するユーザーまたはグループを選択して、「追加」をクリックします。
    フォルダーをゲストユーザーとのみ共有し、他のユーザーとは共有しない場合は、「メンバー」ドロップダウンから「匿名ユーザー」を選択します。

    メモ

    グループのメンバーシップや役割に関係なく、すべてのユーザーがフォルダーを使用できるようにするには、「公開フォルダー」チェックボックスをオンにして、そのフォルダーを公開フォルダーに設定します。

  7. 必要であれば、「サムネールを変更」をクリックしてフォルダーのサムネール画像を変更します。

  8. 保存」をクリックします。

  9. 共有フォルダーにアクセスするには、フォルダーを共有するユーザーの資格情報を使用して Brand Portal にログインします。インターフェイスで共有フォルダーを確認します。

フォルダーの共有解除

共有フォルダーの共有を解除するには、以下の手順に従います。

  1. Brand Portal インターフェイスで、共有を解除するフォルダーを選択します。

  2. 上部のツールバーの「共有」をクリックします。

  3. フォルダーのプロパティ​コンソールの「メンバー」で、ユーザーの横にある x 記号をクリックして、このユーザーを、フォルダーを共有しているユーザーの一覧から削除します。

  4. 警告メッセージボックスの「確認」をクリックして、共有を解除することを確認します。
    保存」をクリックします。

  5. 共有リストから削除したユーザーの資格情報を使用して、Brand Portal にログインします。そのフォルダーは、そのユーザーの Brand Portal インターフェイスで利用できなくなっています。

このページ