メタデータスキーマは、プロパティページのレイアウトと、特定のスキーマを使用するアセット用に表示されるメタデータプロパティを記述します。アセットにどのスキーマを適用するかによって、そのアセットのプロパティページに表示されるメタデータフィールドが決まります。
各アセットのプロパティページには、そのアセットの MIME タイプに応じたデフォルトのメタデータプロパティが表示されます。管理者は、メタデータスキーマエディターを使用して、既存のスキーマを変更したり、カスタムのメタデータスキーマを追加したりできます。Experience Manager Assets Brand Portal には、様々な MIME タイプのアセットに応じたデフォルトのフォームが用意されています。ただし、このようなアセットのカスタムフォームを追加することもできます。
新しいメタデータスキーマフォームを作成するには、以下の手順を実行します。
上部のツールバーで Experience Manager ロゴをクリックして、管理ツールにアクセスします。
管理ツールパネルの「メタデータスキーマ」をクリックします。
メタデータスキーマフォームページの「作成」をクリックします。
スキーマフォームを作成ダイアログボックスで、スキーマフォームのタイトルを指定し、「作成」をクリックして、フォーム作成プロセスを完了します。
新しく追加したメタデータスキーマフォームまたは既存のメタデータスキーマフォームを編集できます。メタデータスキーマフォームには、タブやタブ内のフォーム項目など、親から派生したコンテンツが含まれます。これらのフォーム項目をメタデータノード内のフィールドにマップしたり、フォーム項目を設定したりできます。
新しいタブまたはフォーム項目をメタデータスキーマフォームに追加できます。(親から)派生したタブおよびフォーム項目はロック状態です。子レベルではこれらを変更できません。
メタデータスキーマフォームを編集するには、以下の手順を実行します。
上部のツールバーで Experience Manager ロゴをクリックして、管理ツールにアクセスします。
管理ツールパネルの「メタデータスキーマ」をクリックします。
メタデータスキーマフォームページで、スキーマフォームを選択して、そのプロパティ(例:collection)を編集します。
編集されていないテンプレートの前にはロック記号が表示されます。テンプレートをカスタマイズすると、そのテンプレートの前にあるロック記号が消えます。
上部のツールバーの「編集」をクリックします。
メタデータスキーマエディターページが開き、左側には「基本」タブが、右側には「フォームを作成」タブが表示されます。
メタデータスキーマエディターページで、アセットのプロパティページをカスタマイズします。それには、「フォームを作成」タブのコンポーネントタイプのリストから「基本」タブに、1 つ以上のコンポーネントをドラッグします。
コンポーネントを設定するには、コンポーネントを選択して、「設定」タブでそのプロパティを変更します。
「フォームを作成」タブには、スキーマフォーム内で使用できるフォーム項目が表示されます。「設定」タブに、「フォームを作成」タブで選択した各項目の属性が表示されます。「フォームを作成」タブで使用できるフォーム項目を次の表に示します。
コンポーネント名 | 説明 |
---|---|
セクションヘッダー | 共通コンポーネントのリストに対してセクションヘッダーを追加します。 |
1 行のテキスト | 1 行のテキストプロパティを追加します。これは文字列として保存されます。 |
複数値テキスト | 複数値テキストプロパティを追加します。これは文字列の配列として保存されます。 |
番号 | 数値コンポーネントを追加します。 |
日付 | 日付コンポーネントを追加します。 |
ドロップダウン | ドロップダウンリストを追加します。 |
標準タグ | タグを追加します。注意: Experience Manager Assets から公開するメタデータスキーマフォームのパスにテナント情報(例:/etc/tags/mac/<tenant_id>/<custom_tag_namespace> )が含まれていない場合は、管理者がパス値(例:/etc/tags/<custom_tag_namespace> )を変更しなければならないことがあります。 |
スマートタグ | Experience Manager Assets スマートタグアドオンを購入して設定済みの場合に自動検出されるタグです。 |
非表示のフィールド | 非表示のフィールドを追加します。このフィールドは、アセットの保存時に POST パラメーターとして送信されます。 |
アセットの参照元 | このアセットが参照しているアセットのリストを表示するには、このコンポーネントを追加します。 |
アセットの参照 | このアセットを参照しているアセットのリストを表示するには、このコンポーネントを追加します。 |
アセット評価 | Experience Manager Assets から追加されるアセットの、Brand Portal に公開される前の平均評価です。 |
コンテキストメタデータ | アセットのプロパティページにある他のメタデータタブの表示を制御するために追加します。 |
「製品の参照」を使用しないでください。これは機能しません。
フォームのメタデータコンポーネントのプロパティを編集するには、コンポーネントをクリックし、「設定」タブでプロパティを編集します。
フィールドラベル:アセットのプロパティページに表示されるメタデータプロパティの名前。
プロパティにマッピング:このプロパティの値には、CRX リポジトリに保存される場所にあるアセットノードへの相対パスまたは名前を指定します。この値は、「./」で開始し、パスがアセットのノード配下にあることを示します。
このプロパティの有効な値は次のとおりです。
– ./jcr:content/metadata/dc:title
:アセットのメタデータノードにある値を、プロパティ dc:title
として格納します。
– ./jcr:created
:アセットのノードにある jcr プロパティを表示します。表示プロパティ上でこれらのプロパティを設定する場合は、これらのプロパティは保護されているので、「編集を無効にする」としてマークすることをお勧めします。そうしない場合、アセットのプロパティを保存したときに、「アセットの変更に失敗しました」というエラーが発生します。
アセットのメタデータエディターフォームでは、すべてのメタデータフィールドが読み取り専用です。これは、Brand Portal にアセットを公開する前に、そのアセットのメタデータを Experience Manager Assets で編集する必要があるからです。
デフォルトスキーマフォームには、「基本」タブと「詳細」タブが含まれています。スキーマエディターで、タブを追加または削除できます。
Brand Portal では、選択した特定の情報のみをアセットのプロパティページに表示するように、メタデータスキーマをカスタマイズして制御できます。プロパティページに表示するメタデータを制御するには、メタデータスキーマフォームから必要なメタデータを削除し、そのメタデータスキーマフォームを特定のフォルダーに適用します。
フォルダーにメタデータスキーマフォームを適用するには、以下の手順を実行します。
上部のツールバーで Experience Manager ロゴをクリックして、管理ツールにアクセスします。
管理ツールパネルの「メタデータスキーマ」をクリックします。
メタデータスキーマフォームページで、アセットに適用するスキーマフォーム(例:clothing)を選択します。
上部のツールバーの「フォルダーに適用」をクリックします。
フォルダーを選択ページで、clothing メタデータスキーマを適用するフォルダー(例:Gloves)に移動します
「適用」をクリックして、フォルダーにメタデータスキーマフォームを適用します。
clothing メタデータスキーマフォームで使用できるメタデータが Gloves フォルダーに適用され、そのフォルダーのプロパティページに表示されます。
ネストされたスキーマを含むスキーマを、ビデオファイルを含むフォルダーに適用すると、そのビデオファイルのメタデータプロパティが適切にレンダリングされない場合があります。メタデータプロパティを適切にレンダリングするには、ネストされたスキーマを削除し、フォルダーに親スキーマのみを適用します。
Brand Portal では、カスタムのスキーマフォームのみを削除できます。デフォルトのスキーマフォームまたはテンプレートを削除することはできません。ただし、これらのフォームでのカスタムの変更内容は削除できます。
フォームを削除するには、フォームを選択して削除アイコンをクリックします。
デフォルトフォームに加えたカスタムの変更を削除すると、ロック記号がメタデータスキーマインターフェイスのフォーム名の前に再度表示され、フォームがデフォルトの状態に戻ったことがわかります。
デフォルトのフォームに加えて、様々な MIME タイプのアセット用のカスタムフォームを追加したり、適切なフォームタイプの下に新しいフォームを作成したりできます。例えば、image/png サブタイプの新しいテンプレートを追加するには、「image」フォームの下にフォームを作成します。スキーマフォームのタイトルはサブタイプ名です。この場合、タイトルは「png」です。
各種 MIME タイプ用の既存のテンプレートを使用できます。例えば、MIME タイプが image/png のアセットには、image/jpeg フォームを使用します。
この場合は、CRX リポジトリ内の /etc/dam/metadataeditor/mimetypemappings
に新しいノードを作成します。そのノードの名前を指定し、次のプロパティを定義します。
名前 | 種類 | 値 |
---|---|---|
exposedmimetype | String | image/jpeg |
mimetypes | String[] | image/png |
Brand Portal では、次の MIME タイプとスキーマフォームがマッピングされます。
スキーマフォーム | MIME タイプ |
---|---|
image/jpeg | image/pjpeg |
image/tiff | image/x-tiff |
application/pdf | application/postscript |
application/x-ImageSet | Multipart/Related; type=application/x-ImageSet |
application/x-SpinSet | Multipart/Related; type=application/x-SpinSet |
application/x-MixedMediaSet | Multipart/Related; type=application/x-MixedMediaSet |
video/quicktime | video/x-quicktime |
video/mpeg4 | video/mp4 |
video/avi | video/avi, video/msvideo, video/x-msvideo |
video/wmv | video/x-ms-wmv |
video/flv | video/x-flv |
以下に、デフォルトのメタデータプロパティの一覧を示します。