コンテンツフラグメントでの参照の使用について author-headless-references

これまでの説明内容 story-so-far

AEM ヘッドレスコンテンツ作成者ジャーニーの冒頭のはじめにで、ヘッドレス向けのオーサリングに関連する基本概念と用語について説明しました。

ヘッドレス CMS オーサリングの基本と、AEMaaCS でのオーサリング、特にコンテンツフラグメントのオーサリングの基本を学びました。

この記事では、これらに基づいて、AEM ヘッドレスプロジェクトで独自のコンテンツをオーサリングするための参照の使用方法を説明します。

目的 objective

  • オーディエンス:経験者

  • 目的:ヘッドレス CMS オーサリングでの参照の使用方法を紹介します。使用可能な参照の種類と用途は次のとおりです。

    • コンテンツ参照
    • アセット/メディア参照
    • フラグメント参照
    • テキストブロック内からのアドホック参照

参照とは what-are-references

参照は、他のコンテンツ、アセット(画像など)、他のフラグメントなどのリソースを接続するためのメカニズムです。それぞれよく似ていますが、いくつかの違いがあります。

参照には、専用のデータタイプを持つもの(コンテンツ参照やフラグメント参照など)もあれば、テキストブロック内の参照として追加されるもの(アセット参照やアドホック参照など)もあります。

コンテンツフラグメント - 参照

コンテンツ参照 content-references

コンテンツ参照の役割は、他のコンテンツを参照できるようにすることです。この参照によって、ブラウザーが開き、コンテンツ項目を選択できます。

アセット/メディア参照 assets-media-references

アセット(画像やメディアなど)は、「アセットを挿入」オプションを使用して、テキストブロック内で参照することができます。この参照によって、ブラウザーが開き、アセットを選択できます。

コンテンツフラグメント - アセットを挿入

フラグメント参照 fragment-references

フラグメント参照の役割も同様です。つまり、別のフラグメントを参照できるようにします。これが重要な理由については、もう少し説明が必要です。

例えば、次のコンテンツフラグメントモデルが定義されているとします。

  • City(市区町村)
  • Company(会社)
  • Person(ユーザー)
  • 授賞歴

とても簡単に見えますが、Company には CEO も Employees(従業員)もいます。これらはすべて人物で、それぞれが Person として定義されます。

また、Person は Award(1 つまたは複数)を持っている可能性があります。

  • 私の会社 - Company

    • CEO - Person
    • 従業員 - Person
      • 個人賞 - Award

しかし、これはほんの一例です。複雑さに応じて、Award が Company 固有のものであったり、Company が特定の City に本社を置いていたりすることがあります。

こうした相互関係は、作成者とヘッドレスアプリケーションの双方が理解できるように、フラグメント参照を使用して表すことができます。

作成者は、これらの関係を定義するわけではありません(コンテンツフラグメントモデルの作成時にコンテンツアーキテクトが行います)が、参照を把握して編集する方法を理解しておく必要があります。

ネストされたフラグメントのオーサリング方法 author-nested-fragment

フラグメント参照のオーサリングはどても簡単です(ただし、通常、フィールドには​ フラグメント参照 ​というラベルは付きません)。参照を直接入力するか、フォルダーアイコンを選択してブラウザーを開き、必要なフラグメントを探して選択します(こちらの方が一般的です)。

コンテンツフラグメント - 参照

コンテンツフラグメントモデルの定義で以下が決まります。

  • 複数の参照を選択して追加できるかどうか
  • 選択できるコンテンツフラグメントモデルのタイプ。参照に使用できるフラグメントモデルはコンテンツフラグメントモデルで定義されるので、AEM は、そのモデルに基づくフラグメントのみを表示します。

ネストされたフラグメントのナビゲーション方法 navigate-nested-fragment

コンテンツフラグメントエディターの「構造ツリー」タブを使用すると、フラグメントで参照されているフラグメント間を移動し、さらに、それらのフラグメントに含まれている参照間を移動できます。参照を選択すると、そのフラグメントが編集用に開きます。

NOTE
メインパネルのパンくずリストを使用して、開始点に戻ることができます。

コンテンツフラグメント構造ツリー

アドホック参照 adhoc-references

アドホック参照は、テキストブロック内に単純なリンクとして追加できます。

コンテンツフラグメント - アドホック参照

次の手順 whats-next

これで、コンテンツフラグメントにおける参照と構造について説明したので、次のステップは、コンテンツフラグメントのメタデータとタグの定義についてです。このステップでは、コンテンツフラグメントのメタデータとタグを定義する方法を説明します。

その他のリソース additional-resources

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