メタデータを使用すると、アセットの分類および編成を容易に行うことができ、ユーザーが特定のアセットを検索しやすくなります。
AEM Forms では、デフォルトで各アセットタイプに対してメタデータの定義済みセットが提供されます。デフォルトのメタデータに加え、各アセットタイプにカスタムメタデータを追加することができます。AEM Forms では、フォーム用のメタデータすべてを効率よく作成、管理およびやり取りを行う適切な方法も提供されます。
開発者またはサイト所有者の場合、フォームポータル、AEM Forms のエンドユーザーインターフェイスをカスタマイズして、組織で使用しているメタデータを反映させることができます。フォームポータルについて詳しくは、ポータルでのフォーム発行の概要を参照してください。
AEM Forms では、アセットに関連付けられたメタデータのプロパティのリストはタイプによって異なります。また、任意のカスタムメタデータのプロパティを追加すると、カスタムメタデータが追加されたタイプのすべてのアセットに追加されます。
次のアセットタイプは AEM Forms でサポートされます。
次のリストは、AEM Forms でサポートされるメタデータのプロパティの広範なリストです。
プロパティ名 | アセットタイプ | 説明 |
タイトル | リソース以外のすべて | フォームの名前を表示します。 |
説明 | リソース以外のすべて | フォームの説明。ユーザーはこの値を指定できます。 |
タイプ | すべて | アセットのタイプを指定する読み取り専用の値です。次のいずれかの値になります。
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作成日 | すべて | アセット作成の時間を指定する読み取り専用の値です。 |
最終変更日 | すべて | アセットが最後に変更された時間を指定する読み取り専用の値です。 |
作成者 | リソース以外のすべて | フォームタイプに基づいて自動で算出される読み取り専用の値です。
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ステータス | リソース以外のすべて | 次のフォームのいずれかの状態を定義する読み取り専用の値です。
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最終公開日 | リソース以外のすべて | フォームが最後に公開されたときの時間を指定する読み取り専用の値です。 |
公開オン/オフ時間 | リソース以外のすべて | フォームが自動で公開または未公開になるようにスケジュールされる時間です。ユーザーはこの値をメタデータの編集で設定します。
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送信 URL | フォームテンプレート PDF フォーム |
フォームデータをサーブレットに送信するためにユーザー指定の URL を設定する方法です。 送信 URL は、次の方法(好ましい順)のいずれかを使用して設定できます。
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HTML レンダリングプロファイル | フォームテンプレート | HTML 形式のフォームテンプレートのレンダリング中に使用される HTML レンダリングプロファイル。 |
レンダリング形式 | フォームテンプレート アダプティブフォーム |
このオプションを使用すると、ユーザーはフォームが公開されるときのフォームのレンダリング形式を指定できます。
このオプションは、エンドユーザーに表示されるフォームポータルでのみフォームのレンダリング形式を制限する場合に使用されます。 |
タグ | リソース以外のすべて | 検索をすばやく容易に行うためにフォームに関連付けられたラベルです。 |
参照 | アダプティブフォーム フォームテンプレート リソース |
このフォームが関連付けられているアセット(その他のフォームまたはリソース)のリストです。これらのアセットは、次の 2 つに分類されます。
これらのアセットはリンクとして表示され、リンクをクリックすると、そのメタデータに直接アクセスできます。 |
フォームモデル(XDP/XSD)選択 | アダプティブフォーム | アダプティブフォームのオーサリング中に使用されるフォームモデルを指定します。このプロパティは次の値を含めることができます。
フォームモデルを選択すると、更新できますが削除できません。
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アセットには既存のプロパティの値が含まれ、これは読み取り専用モードで表示できます。このメタデータは、フォームのアプロード時またはフォーム作成時に生成されます。
メタデータを表示するアセットの場所に移動します。
次のいずれかの方法を使用してプロパティページを開きます。
クイックアクションからプロパティ表示の アイコンをクリックします。
クイックアクションは、マウスのカーソルを合わせたときにサムネール上に表示されるアクション項目です。
フォームを選択し、ツールバーに表示されるプロパティ表示の アイコンをクリックします。
選択モードではない場合にフォームのサムネールをクリックして、フォーム詳細ページに移動します。ここで、右上にある 目のアイコンをクリックして、その下にあるリストで「プロパティ」をクリックします。
プロパティページが開き、いくつかの値を保持するメタデータのプロパティのみを含むスキーマが表示されます。
プロパティページには、2 つのアクションアイコンが表示されるツールバーがあります。
コンテンツ部分は 2 つのパートに分かれています。
既存のメタデータプロパティの値を編集したり、新しい値を既存のメタデータプロパティのフィールドに追加する(例えば、メタデータフィールドが空白の場合など)ことができます。
前述の節で説明した手順に従って、選択したフォームの既存のメタデータを表示するプロパティページを開きます。
ツールバーで、編集アイコンの をクリックし、ページのモードを読み取り専用から読み取り/書き込みに変更します。
編集可能な入力フィールドと静的テキストの組み合わせを含むスキーマを保持するプロパティページが開きます。
静的テキストに表示されるプロパティは、編集できないプロパティです。
別のタブに移動して、メタデータプロパティが格納されている入力フィールドを検索します。
このページのツールバーには、ビューモードのツールバーとは異なる 2 つのアクションアイコンが含まれています。
どちらのアクションでも、更新済みの値を含むプロパティページを読み取り専用モードに戻すようユーザーは指示されます。
プロパティページの左のパネルには、フォームのサムネールが表示されます。デフォルトでは、表示されるサムネイルはフォーム(アダプティブフォーム)作成時またはフォームアップロード時に生成されたサムネイルです。
すべてのフォームタイプには、「画像のアップロード」をクリックして画像をアップロードするオプション、およびローカルディレクトリから画像ファイルを参照するオプションがあります。デフォルトのサムネールの代わりに、選択された画像がサムネールとして使用されます。
アダプティブフォームでは、ユーザーが現在のアダプティブフォームプレビューのスナップショットとしてサムネイルを生成することができる追加機能が提供されています。AEM Forms はアダプティブフォームのオーサリングもサポートするため、アダプティブフォームを変更するたびにアダプティブフォームのプレビューが変更される可能性があります。サムネイルを生成するこの機能により、現在のプレビューステータスに基づいてアダプティブフォーム用に新規サムネールを取得できます。「プレビューを生成」をクリックし、このアクションを実行します。
初期設定の状態で提供されているメタデータとは別に、AEM Forms は新規のカスタムメタデータをサポートします。
メタデータレイアウトのスキーマを定義するためのツール(メタデータスキーマエディター)が提供されます。これは、フォームの「プロパティ」ページにおける表示レイアウトです。メタデータスキーマエディターを使用して、アセットのカスタムスキーマを追加または変更できます。
AEM Forms は、このツールでサポート対象のフォームタイプのメタデータスキーマを公開します。この方法で、これらのスキーマにアクセスし、メタデータスキーマエディターで提供される機能を使用してカスタムプロパティを追加できます。
ツール/Assets/メタデータスキーマ に移動します。
一覧表示されたスキーマフォームで「フォーム」をクリックします。
開いたリストで、カスタムメタデータを追加するアセットタイプをクリックします。
これらのスキーマには初期設定で提供されるメタデータプロパティが含まれていますが、機能的な問題の発生を防ぐため、変更および編集(チェックボックスの選択およびツールバーで編集をクリック)することはできません。
任意のアセットタイプをクリックすると、extendedmetadata
オプションを含むリストが開きます。このスキーマを編集します。
extendedmetadata
の横にあるチェックボックスを選択し、ツールバーに表示される編集の アイコンをクリックします。
選択されたアセットタイプ(この場合はアダプティブフォーム)のメタデータスキーマエディターまたはフォームビルダーが、AEM Forms で開きます。
メタデータエディター
左のパネルにはフィールドが配置されるタブ付きセクションが含まれ、左のパネルで選択したフィールドの使用可能なすべての UI コンポーネントとプロパティが右のパネルに表示されます。
ロックされたセクションは編集することができず、初期設定で提供されるすべてのメタデータプロパティのフィールドが含まれます。
「+」 記号をクリックして、追加のタブを追加できます。
「フォームを作成」セクションからスキーマページにフィールドコンポーネントをドラッグして、必要なタイプのカスタムフィールドを追加できます。
このフィールドの仕様は、フィールドをクリックした後に「設定」セクションの下に提供されます。
カスタムプロパティを追加する既存または新規のタブに移動します。
必要なタイプのコンポーネントを「フォームをビルド」セクションから左のパネルにドラッグし、適切な場所に配置します。
ロックされたセクションは移動できませんが、空いている場所であればどこでもコンポーネントを配置できます。
ドラッグしたコンポーネントをクリックします。右のパネルに開いた「設定」タブで、次のフィールドに情報を入力します。
スキーマに配置されるフィールドの上に表示される名前に使用するフィールドラベルを指定します(例えば、部門など)
プロパティにマッピングフィールドの下に、事前入力された値 './jcr:content/metadata/default' が表示されます。‘default’ を、必要なプロパティ名に変更します。これは、crx リポジトリーにプロパティを保存するために使用されます(例えば、'./jcr:content/metadata/department')。
プレフィックス ‘./jcr:content/metadata/’ は、プロパティが保存されるパスを定義しているので、変更しないでください。
また、リポジトリーの同じ場所に 2 つ以上のプロパティの値が書き込まれるのを防ぐため、プロパティ名は一意にする必要があります。そのため、'default' の値は変更することをお勧めします。
要件に基づいてその他の設定を入力します。例えば、フィールドを必須フィールドにする場合は、必須オプションを選択します。
追加したフィールドを削除するには、フィールドを選択して削除の アイコンをクリックします。
必要に応じて、手順 1 ~ 3 に従って、別のプロパティを追加します。
すべての変更を行ったら、「完了」をクリックします。
カスタムメタデータのプロパティを正常に追加しました。
AEM Forms のすべてのアダプティブフォームに、この追加のメタデータプロパティが含まれるようになりました。このプロパティは、プロパティページから編集できます。