HTML5 フォームの概要

HTML5 フォームは、HTML5 形式で XFA フォームテンプレートをレンダリングする Adobe Experience Manager 6.0(AEM 6.0)ソフトウェアの新しい機能です。この機能により、XFA ベースの PDF がサポートされていないモバイルデバイスおよびデスクトップブラウザー上のフォームのレンダリングが可能です。HTML5 フォームは XFA フォームテンプレートの既存の機能をサポートしているだけでなく、モバイルデバイスのための新しい機能(例えば手書き署名)も追加します。

HTML5 フォームは標準の HTML5 構造に基づいてドキュメントを生成します。HTML5 フォームは、HTML5 をサポートしている現時点のすべてのブラウザーで見ることができます。ブラウザーのための追加のブラウザープラグインをインストールする必要がありません。サポートされるブラウザーについて詳しくは、サポートされるクライアントプラットフォームを参照してください。

HTML5 フォームの主な機能

  • 既存の XFA フォームを、互換性のあるすべてのブラウザーでサポートされている HTML5 でレンダリングします。
  • モバイルデバイス用のフォームをターゲットにした標準の XFA フォームデザイン機能を活用します。
  • 動的 XFA 機能を HTML5 形式で使用します。
  • 非常に正確な SVG テキストレイアウト(SVG 1.1)を使用して、PDF テキストレイアウトと一致させます。
  • JavaScript および FormCalc のサポートを提供します。
  • データ主導のイベントまたはユーザー入力に基づいてフラグメントをインタラクティブなフォームに動的にアセンブリします。
  • 企業の基準に合わせてフォームの外観を設定するカスタム CSS をサポートします。
  • カスタムウィジェットを有効化して、豊富なデータ取得操作を提供します。
  • Web アプリへの統合をサポートします。

マルチチャンネルプランニング

フォーム開発者は XFA テンプレートを使用して PDF および HTML5 形式でフォームのレンダリングが可能です。この機能は、HTML5 フォームのデザイン実行に合わせた変更が最小限だけ必要な XFA フォームの大規模なセットがあるシナリオで有益です。XFA ベースの PDF がまだサポートされていない様々なデバイスを対象として、既存の XFA フォームを HTML5 にレンダリングすることができます。

HTML5 フォームの管理

また AEM は、AEM Forms UI を使用してすべてのフォームテンプレートをリストにして管理する際に、統一された表示方法を提供します。フォームのアクティベート、アクティベート解除、パブリッシュ、およびプレビューを実行できます。詳しくは、「フォーム管理の概要」を参照してください。

フォームのカスタマイズ

HTML5 フォームは、標準 HTML5 構成を使用してフォームテンプレートをレンダリングします。これにより、Web テクノロジ、主にCSS および JavaScript を使用した、HTML5 形式のフォームの拡張およびカスタマイズが容易になります。既存のウィジェットの外観を簡単にカスタマイズし、独自のウィジェットを作成するか、フォームのカスタムスタイルを使用できます。カスタムウィジェットの作成、および既存のウィジェットのカスタマイズについて詳しくは、HTML5 フォームのプラグインカスタムウィジェットを参照してください。

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