Adobe Sign により、アダプティブフォームの電子サインワークフローを有効にできます。電子サインを使用すると、法務、販売、給与、人事管理など、様々な分野におけるドキュメント処理ワークフローが改善されます。
Adobe Sign とアダプティブフォームの一般的なシナリオでは、ユーザーがアダプティブフォームに入力してサービスを申し込みます。例えば、クレジットカードの申込フォームや住民サービスフォームなどです。ユーザーが申込フォームの入力、送信、署名を行うと、サービスプロバイダーにそのフォームが送信され、追加の処理が実行されます。サービスプロバイダーは受信した申込フォームを確認し、Adobe Sign を使用して申請を承認します。これに類似した電子サインワークフローを有効にするには、Adobe Sign を AEM Forms に統合します。
AEM Forms で Adobe Sign を使用するには、AEM Cloud Services で Adobe Sign を設定します。
Adobe Sign を AEM Forms に統合するには、以下のものが必要になります。
上記の前提条件の準備が完了したら、以下の手順により、オーサーインスタンス上の AEM Forms を使用して Adobe Sign を設定します。
AEM Forms のオーサーインスタンスで、ツール /一般/設定ブラウザーに移動します。
設定ブラウザーページで「作成」をタップします。
設定を作成ダイアログで、設定のタイトルを指定し、「クラウド設定」を有効にして「作成」をタップします。これにより、Cloud Services 用の設定コンテナが作成されます。
ツール /Cloud Services/Adobe Sign に移動し、上記の手順で作成した設定コンテナを選択します。
手順1〜4を実行して、新しい構成コンテナを作成し、コンテナで Adobe Sign 構成を作成するか、ツール /Cloud Services/Adobe Signで既存の
global
フォルダーを使用できます。新しい設定コンテナで設定を作成する場合、必ず設定コンテナフィールドに値を入力する必要があります。
Cloud Services 設定ページの URL が「HTTPS」で始まっていることを確認してください。「HTTPS」で始まっていない場合は、AEM Forms サーバーで SSL を有効にしてください。
設定ページで「作成」をタップして、AEM Forms 内に Adobe Sign の設定を作成します。
Adobe Sign 設定を作成ページの「一般」タブで、設定の名前を指定して「次へ」をタップします。必要に応じてタイトルを指定し、設定のサムネールを参照して選択することもできます。
現在のブラウザーウィンドウの URL をメモ帳にコピーします。この URL は、AEM Forms で Adobe Sign アプリケーションを設定する際に必要になります。
内 設定 タブ、 OAuth URL フィールドにはデフォルトの URL が含まれます。 URL の形式は次の通りです。
https://<shard>/public/oAuth/v2
次に例を示します。
https://secure.na1.echosign.com/public/oauth/v2
各パラメーターの意味は次のとおりです。
na1 は、デフォルトのデータベースシャードを参照します。データベースシャードの値を更新することができます。 Adobe Sign クラウド設定で、正しいシャードをポイントしていることを確認します。
別の Adobe Sign 設定を Adobe Experience Manager の機能またはコンポーネント用に作成する場合は、すべての Adobe Sign クラウド設定が同じシャードをポイントしていることを確認してください。
キープ Adobe Sign設定を作成 ページが開きます。 閉じないでください。 次を検索: クライアント ID および クライアント秘密鍵 次の項目の OAuth 設定を行った後 Adobe Sign 今後の手順で説明するアプリケーション
以下の手順に従って、Adobe Sign アプリケーションの OAuth 設定を指定します。
Adobe Sign アプリケーション用に OAuth 設定を構成してキーを取得するための詳しい手順については、開発者用ドキュメントのアプリケーション用に OAuth 設定を構成するを参照してください。
Adobe Sign 設定を作成ページに戻ります。「設定」タブで、「OAuth URL」フィールドに以下のデフォルトの URL が表示されます。URL の形式は次の通りです。
https://<shard>/public/oAuth/v2
次に例を示します。
https://secure.na1.echosign.com/public/oauth/v2
各パラメーターの意味は次のとおりです。
na1 は、デフォルトのデータベースシャードを参照します。
データベースシャードの値を更新することができます。サーバーを再起動すると、データベースシャードの新しい値を使用することができます。
オーサーインスタンスとパブリッシュインスタンスの設定が同じシャードを指していることを確認します。1 つの組織に対して複数の Adobe Sign 設定を作成する場合は、すべての設定で同じシャードが使用されていることを確認します。
Adobe Sign 設定を作成ページに戻ります。内 設定 タブで、 クライアント ID (アプリケーション ID とも呼ばれます)および クライアント秘密鍵. 以下を使用: Adobe Signアプリケーションのクライアント ID およびクライアント秘密鍵 AEM Forms用に作成されました。
「添付ファイルにも Adobe Sign を有効にする」オプションを選択すると、アダプティブフォームに添付されているファイルが、署名用に送信された対応する Adobe Sign ドキュメントに添付されます。
「Adobe Sign に接続」をタップします。資格情報の入力画面が表示されたら、Adobe Sign アプリケーションの作成時に使用したユーザー名とパスワードを入力します。
「作成」をタップして、Adobe Sign 設定を作成します。
AEM web コンソールを開きます。URL は https://'[server]:[port]'/system/console/configMgr
です。
Forms 共通設定サービスを開きます。
「許可」フィールドで、「すべてのユーザー - すべてのユーザーに(匿名かログインしているかによらず)添付ファイルのプレビューとフォームの検証と署名を許可」を選択して「保存」をクリックします。オーサーインスタンスが Adobe Sign を使用するように設定されます。
設定を公開します。
レプリケーションを使用して、対応する公開インスタンスに同一の構成を作成します。
これで Adobe Sign が AEM Forms に統合され、アダプティブフォームで使用できるようになりました。アダプティブフォームで Adobe Sign サービスを使用するには、上記のとおりアダプティブフォームのプロパティで作成した設定コンテナを指定します。
Adobe Sign が有効になっているアダプティブフォームは、すべての署名者がフォームに署名するまで送信されません。Adobe Sign Scheduler サービスは、デフォルトで、署名者からの応答を 24 時間ごとにチェック(ポーリング)するように設定されています。このデフォルトの間隔は、ご利用の環境に合わせて変更できます。デフォルトの間隔を変更するには、次の手順を実行します。
管理者の資格情報を使用して AEM Forms サーバーにログインし、ツール/操作/Web コンソールに移動します。
ブラウザーウィンドウで、以下の URL に移動することもできます。
https://[localhost]:'port'/system/console/configMgr
「Adobe Sign 設定サービス」オプションを探して選択します。「ステータス更新スケジューラーの式」フィールドで Cron 式を指定して「保存」をクリックします。例えば、毎日午前 0 時に設定サービスを実行するには、ステータス更新スケジューラー式フィールドに 0 0 0 1/1 * ? *
を指定します。
これで、Adobe Sign のステータスを同期するデフォルトの間隔が変更されました。