単一ページアプリケーションフレームワークにもとづくクライアントサイドレンダリング(React など)が必要なプロジェクトでは、SPA エディターを使用することをお勧めします。詳細情報を参照してください。
様々な例は、Geometrixxサンプルコンテンツに基づいています。このコンテンツは、AEMには付属しなくなり、We.Retail に置き換えられました。 Geometrixx のダウンロードおよびインストール方法については、We.Retail 参照実装を参照してください。
Web ページが表示されるクライアントの表示域に適応するように Web ページをデザインします。レスポンシブデザインを使用すると、同じページを複数のデバイスで、縦、横の両方の向きで効果的に表示できます。次の画像の例は、表示域サイズの変更に対してページがどのように応答するかを示しています。
複数のウィンドウサイズと向きに適応可能な HTML5 ページを生成する Adobe Experience Manager(AEM)アプリケーションを開発します。例えば、次のような表示域の幅の範囲が、様々なデバイスタイプと向きに対応します。
レスポンシブデザインの動作の実装について詳しくは、次のトピックを参照してください。
デザインの際には、サイドキックを使用してページを様々なスクリーンサイズでプレビューします。
Web ページをサポートする AEM アプリケーションを開発する前に、デザインについていくつかの決定をおこなう必要があります。例えば、次の情報が必要になります。
以下のような一般的な AEM アプリケーション構造により、すべてのレスポンシブデザイン実装をサポートできます。
メディアクエリによって、ページレンダリング用の CSS スタイルを選択的に使用できます。AEM 開発ツールおよび機能を使用すれば、アプリケーションでメディアクエリを効果的かつ効率的に実装できます。
W3C グループが、この CSS3 機能と構文について示した、メディアクエリに関する推奨事項を提供しています。
CSS ファイルでは、ターゲットとしているデバイスのプロパティにもとづいてメディアクエリを定義します。以下の実装方法は、各メディアクエリのスタイルを管理するのに効果的です。
We.Retail Media サンプルではこの実装方法を使用して、サイトデザインのスタイルを定義しています。We.Retail で使用される CSS ファイルは */apps/weretail/clientlibs/clientlib-site/less/grid.less
にあります。
以下の表に、css 子フォルダー内のファイルを示します。
ファイル名 | 説明 | メディアクエリ |
---|---|---|
style.css | 共通のスタイル。 | 該当なし |
bootstrap.css | 共通のスタイル(Twitter Bootstrap による定義)。 | 該当なし |
responsive-1200px.css | 幅 1,200 ピクセル以上のすべてのメディア用のスタイル。 | @media (min-width: 1200px) { |
responsive-980px-1199px.css | 幅 980 ~ 1,199 ピクセルのメディア用のスタイル。 | @media (min-width: 980px) and (max-width: 1199px) { |
responsive-768px-979px.css | 幅 768 ~ 979 ピクセルのメディア用のスタイル。 | @media (min-width: 768px) and (max-width: 979px) { |
responsive-767px-max.css | 幅 768 ピクセル未満のすべてのメディア用のスタイル。 | @media (max-width: 767px) { |
responsive-480px.css | 幅 481 ピクセル未満のすべてのメディア用のスタイル。 | @media (max-width: 480) { ... } |
/etc/designs/weretail/clientlibs
フォルダー内の css.txt ファイルには、このクライアントライブラリフォルダーに含まれる CSS ファイルの一覧が記載されています。ファイルの記載順序により、スタイルの優先順位が実装されます。スタイルは、デバイスのサイズが小さくなるほど特化されます。
#base=css
style.css
bootstrap.css
responsive-1200px.css
responsive-980px-1199px.css
responsive-768px-979px.css
responsive-767px-max.css
responsive-480px.css
ヒント:わかりやすいファイル名を使用することで、ターゲットの表示域サイズを容易に識別できます。
ページコンポーネントの JSP スクリプトにクライアントライブラリフォルダーを含めることで、メディアクエリを含む CSS ファイルを生成し、そのファイルを参照できます。
<ui:includeClientLib categories="apps.weretail.all"/>
apps.weretail.all
クライアントライブラリフォルダーに clientlibs ライブラリが組み込まれています。
この JSP スクリプトにより、スタイルシートを参照する以下の HTML コードが生成されます。
<link rel="stylesheet" href="/etc/designs/weretail/clientlibs-all.css" type="text/css">
<link href="/etc/designs/weretail.css" rel="stylesheet" type="text/css">
異なる表示域サイズでページのプレビューを参照して、レスポンシブデザインの動作をテストします。プレビューモードでは、サイドキックに「デバイス」ドロップダウンメニューが表示されます。このドロップダウンメニューを使用して、デバイスを選択します。デバイスを選択すると、その表示域サイズに合わせてページが変更されます。
サイドキックでデバイスのプレビューを有効にするには、ページと MobileEmulatorProvider サービスを設定する必要があります。別のページ設定で、「デバイス」リストに表示されるデバイスのリストを制御します。
ページにデバイスリストをレンダリングする JSP スクリプトが含まれる場合、デバイスリストがサイドキックに表示されます。デバイスリストをサイドキックに追加するには、ページの head
セクションに /libs/wcm/mobile/components/simulator/simulator.jsp
スクリプトを含めます。
head
セクションを定義する JSP で次のコードを含めます。
<cq:include script="/libs/wcm/mobile/components/simulator/simulator.jsp"/>
例を参照するには、CRXDE Lite で /apps/weretail/components/page/head.jsp
ファイルを開きます。
デバイスシミュレーターを有効にしてページで使用できるようにするには、MobileEmulatorProvider ファクトリサービスでページコンポーネントを登録して mobile.resourceTypes
プロパティを定義します。
AEM と連携する場合は、いくつかの方法でこのようなサービスの設定を管理できます。詳しくは、OSGi の設定を参照してください。
例えば、アプリケーションで [sling:OsgiConfig](/docs/experience-manager-65/deploying/configuring/configuring-osgi.md#adding-a-new-configuration-to-the-repository)
ノードを作成するには、次のように設定します。
親フォルダー:/apps/application_name/config
名前:com.day.cq.wcm.mobile.core.impl.MobileEmulatorProvider-*alias*
MobileEmulatorProvider サービスがファクトリサービスであるので、- *alias*
サフィックスは必須です。このファクトリで一意となる任意のエイリアスを使用します。
jcr:primaryType: sling:OsgiConfig
次のノードプロパティを追加します。
名前:mobile.resourceTypes
型:String[]
値:Web ページをレンダリングするページコンポーネントへのパス。例えば、geometrixx-media アプリケーションでは次の値を使用します。
geometrixx-media/components/page
geometrixx-unlimited/components/pages/page
geometrixx-unlimited/components/pages/coverpage
geometrixx-unlimited/components/pages/issue
「デバイス」リストに表示されるデバイスグループを指定するには、cq:deviceGroups
プロパティをサイトのルートページの jcr:content
ノードに追加します。プロパティの値は、デバイスグループノードへのパスの配列です。
デバイスグループノードは /etc/mobile/groups
フォルダー内にあります。
例えば、Geometrixx Media サイトのルートページは /content/geometrixx-media
です。/content/geometrixx-media/jcr:content
ノードには次のプロパティがあります。
cq:deviceGroups
String[]
/etc/mobile/groups/responsive
デバイスグループを作成および編集するには、ツールコンソールを使用します。
レスポンシブデザインに使用するデバイスグループについては、「一般」タブでデバイスグループを編集して、「エミュレーターを無効にする」を選択します。このオプションによって、レスポンシブデザインに関係のないエミュレーターカルーセルが表示されなくなります。
メディアクエリを使用して、ページに表示する画像リソースを選択できます。ただし、使用条件の設定にメディアクエリを使用しているすべてのリソースがクライアントにダウンロードされます。メディアクエリは、ダウンロードされたリソースが表示されるかどうかを決定するものに過ぎません。
画像などの大きいリソースの場合、すべてのリソースをダウンロードするとなると、クライアントのデータパイプラインを効率的に使用しているとは言えません。リソースを選択的にダウンロードするには、JavaScript を使用してリソース要求を開始してから、メディアクエリでリソースの選択を実行するようにします。
次の方法では、メディアクエリを使用して選択されたリソースが 1 つだけ読み込まれます。
W3C により定義されている MediaQueryList インターフェイスの実装では、JavaScript を使用してメディアクエリを評価できます。メディアクエリの結果にロジックを適用して、現在のウィンドウ用にターゲットされたスクリプトを実行できます。
MediaQueryList インターフェイスを実装するブラウザーは window.matchMedia()
関数をサポートします。この関数は、指定された文字列に対してメディアクエリをテストします。この関数は、クエリ結果へのアクセスを提供する MediaQueryList
オブジェクトを返します。
このインターフェイスを実装していないブラウザーの場合は、matchMedia()
のポリフィル(無料で利用できる JavaScript ライブラリの matchMedia.js など)を使用できます。
W3C で提言されている picture 要素では、メディアクエリを使用して画像要素用のソースを決定します。picture 要素では、要素の属性を使用してメディアクエリを画像パスに関連付けます。
無料で利用可能な picturefill.js ライブラリは、提案された picture
要素と同様の機能を提供し、同様の戦略を使用します。picturefill.js ライブラリは window.matchMedia
を呼び出して、一連の div
要素に対して定義されているメディアクエリを評価します。また、各 div
要素は、Image Source を指定します。Source は、div
要素のメディアクエリが true
を返す際に使用されます。
picturefill.js
ライブラリを使用するには、次の例のような HTML コードが必要になります。
<div data-picture>
<div data-src='path to default image'></div>
<div data-src='path to small image' data-media="(media query for phone)"></div>
<div data-src='path to medium image' data-media="(media query for tablet)"></div>
<div data-src='path to large image' data-media="(media query for monitor)"></div>
</div>
ページがレンダリングされる際に、picturefull.js は次のように <div data-picture>
要素をimg
要素の最後の子として挿入します。
<div data-picture>
<div data-src='path to default image'></div>
<div data-src='path to small image' data-media="(media query for phone)"></div>
<div data-src='path to medium image' data-media="(media query for tablet)"></div>
<div data-src='path to large image' data-media="(media query for monitor)"></div>
<img src="path to medium image">
</div>
AEM ページでは、data-src
属性の値は、リポジトリ内のリソースへのパスを表します。
AEM アプリケーションでアダプティブ画像を実装するには、必要な JavaScript ライブラリを追加し、ページに必要な HTML マークアップを含める必要があります。
ライブラリ
次の JavaScript ライブラリを取得し、クライアントライブラリフォルダーに格納します。
/etc/clientlibs/granite/jquery
クライアントライブラリフォルダー(カテゴリ= jquery)で利用可能ヒント:複数のクライアントライブラリフォルダーは、埋め込みをすることによって自動的に連結できます。
HTML
picturefill.js コードが必要とする必須 div 要素を生成するコンポーネントを作成します。AEM ページでは、data-src 属性の値は、リポジトリ内のリソースへのパスになります。例えば、ページコンポーネントは、DAM での画像レンディション用のメディアクエリと関連パスをハードコーディングできます。または、作成者が画像レンディションを選択したり実行時のレンダリングオプションを指定したりできる、カスタムの画像コンポーネントを作成します。
次の HTML の例では、同じ画像の 2 つの DAM レンディションから選択されます。
<div data-picture>
<div data-src='/content/dam/geometrixx-media/articles/meridien.png'></div>
<div data-src='/content/dam/geometrixx-media/articles/meridien.png/jcr:content/renditions/cq5dam.thumbnail.319.319.png' data-media="(min-width: 769px)"></div>
<div data-src='/content/dam/geometrixx-media/articles/meridien.png/jcr:content/renditions/cq5dam.thumbnail.140.100.png' data-media="(min-width: 481px)"></div>
</div>
アダプティブ画像基盤コンポーネントは、次の場所でアダプティブ画像を実装します。
/libs/foundation/components/adaptiveimage/clientlibs
/libs/foundation/components/adaptiveimage/adaptiveimage.jsp
次節では、このコンポーネントの詳細について説明します。
画像レンダリングをカスタマイズするには、静的画像レンダリングの AEM デフォルト実装を理解する必要があります。AEM は画像コンポーネントと画像レンダリングサーブレットを提供しており、これらが連携して Web ページ用の画像をレンダリングします。ページの段落システムに画像コンポーネントが含まれる場合に、次の一連のイベントが発生します。
例えば、画像コンポーネントの JSP により、次のような HTML 要素が生成されます。
<img title="My Image" alt="My Image" class="cq-dd-image" src="/content/mywebsite/en/_jcr_content/par/image_0.img.jpg/1358372073597.jpg">
ブラウザーがページを読み込むときに、src 属性の値を URL として使用して画像を要求します。Sling によりこの URL が次のように分解されます。
/content/mywebsite/en/_jcr_content/par/image_0
.jpg
img
1358372073597.jpg
image_0
ノードの jcr:resourceType
値は foundation/components/image
で、sling:resourceSuperType
値は foundation/components/parbase
です。parbase コンポーネントには、セレクターとリクエスト URL のファイル名拡張子に一致する img.GET.java スクリプトが含まれています。CQ はこのスクリプト(サーブレット)を使用して画像をレンダリングします。
このスクリプトのソースコードを参照するには、CRXDE Lite を使用して /libs/foundation/components/parbase/img.GET.java
ファイルを開いてください。
クライアントの表示域の特性に合わせて画像を実行時に拡大縮小し、レスポンシブデザインの原則に従った画像を配信します。静的画像レンダリングと同じ、サーブレットとオーサリングコンポーネントによるデザインパターンを使用します。
コンポーネントは次のタスクを実行する必要があります。
div
要素を生成します。Web クライアントは matchMedia および Picturefill JavaScript ライブラリ(またはこれらと同様のライブラリ)を使用してメディアセレクターを評価します。
画像要求を処理するサーブレットは、次のタスクを実行する必要があります。
利用できるソリューション
AEM により、ユーザーが利用または拡張できる次の実装がインストールされます。
アダプティブ画像コンポーネントは、デバイス画面に応じてサイズ変更される画像をレンダリングするためのアダプティブ画像コンポーネントサーブレットへの呼び出しを生成します。このコンポーネントには次のリソースが含まれています。
cq:ClientLibraryFolder
です。cq:editConfig
ノードは、ドロップターゲットで基盤画像コンポーネントではなくアダプティブ画像コンポーネントが作成されるように、CQ 基盤画像コンポーネントをオーバーライドします。adaptive-image.jsp スクリプトには div 要素とメディアクエリを生成する次のコードが含まれています。
<div data-picture data-alt='<%= alt %>'>
<div data-src='<%= path + ".img.320.low." + extension + suffix %>' data-media="(min-width: 1px)"></div> <%-- Small mobile --%>
<div data-src='<%= path + ".img.320.medium." + extension + suffix %>' data-media="(min-width: 320px)"></div> <%-- Portrait mobile --%>
<div data-src='<%= path + ".img.480.medium." + extension + suffix %>' data-media="(min-width: 321px)"></div> <%-- Landscape mobile --%>
<div data-src='<%= path + ".img.476.high." + extension + suffix %>' data-media="(min-width: 481px)"></div> <%-- Portrait iPad --%>
<div data-src='<%= path + ".img.620.high." + extension + suffix %>' data-media="(min-width: 769px)"></div> <%-- Landscape iPad --%>
<div data-src='<%= path + ".img.full.high." + extension + suffix %>' data-media="(min-width: 1025px)"></div> <%-- Desktop --%>
<%-- Fallback content for non-JS browsers. Same img src as the initial, unqualified source element. --%>
<noscript>
<img src='<%= path + ".img.320.low." + extension + suffix %>' alt='<%= alt %>'>
</noscript>
</div>
path
変数には、現在のリソース(adaptive-image コンポーネントノード)のパスが含まれています。このコードにより、次の構造を持つ一連の div
要素が生成されます。
<div data-scr = "*path-to-parent-node*.adaptive-image.adapt.*width*.*quality*.jpg" data-media="*media query*"></div>
data-scr
属性の値は、Sling が画像をレンダリングするアダプティブ画像コンポーネントサーブレットに解決する URL です。data-media 属性には、クライアントプロパティに対して評価されるメディアクエリが含まれます。
次の HTML コードは、JSP によって生成される div
要素の例です。
<div data-src='/content/geometrixx-media/en/events/the-lineup-you-ve-been-waiting-for/jcr:content/article-content-par/adaptive_image.adapt.320.low.jpg'></div>
<div data-src='/content/geometrixx-media/en/events/the-lineup-you-ve-been-waiting-for/jcr:content/article-content-par/adaptive_image.adapt.320.medium.jpg' data-media="(min-width: 320px)"></div>
<div data-src='/content/geometrixx-media/en/events/the-lineup-you-ve-been-waiting-for/jcr:content/article-content-par/adaptive_image.adapt.480.medium.jpg' data-media="(min-width: 321px)"></div>
<div data-src='/content/geometrixx-media/en/events/the-lineup-you-ve-been-waiting-for/jcr:content/article-content-par/adaptive_image.adapt.476.high.jpg' data-media="(min-width: 481px)"></div>
<div data-src='/content/geometrixx-media/en/events/the-lineup-you-ve-been-waiting-for/jcr:content/article-content-par/adaptive_image.adapt.620.high.jpg' data-media="(min-width: 769px)"></div>
<div data-src='/content/geometrixx-media/en/events/the-lineup-you-ve-been-waiting-for/jcr:content/article-content-par/adaptive_image.adapt.full.high.jpg' data-media="(min-width: 1025px)"></div>
アダプティブ画像コンポーネントをカスタマイズし、幅セレクターを変更する場合は、その幅をサポートするように Adaptive Image Component Servlet を設定する必要もあります。
アダプティブ画像コンポーネントサーブレットは、指定された幅に応じて JPEG 画像のサイズを変更し、JPEG 画質を設定します。
アダプティブ画像コンポーネントサーブレットは、デフォルトの Sling サーブレットにバインドされ、.jpg、.jpeg、.gif および .png ファイル拡張子をサポートします。このサーブレットのセレクターは img です。
アダプティブレンディション用のアニメーション .gif ファイルは AEM でサポートされていません。
そのため、Sling は次の形式の HTTP リクエスト URL をこのサーブレットに解決します。
*path-to-node*.img.*extension*
例えば、Sling は URL が http://localhost:4502/content/geometrixx/adaptiveImage.img.jpg
の HTTP リクエストをアダプティブ画像コンポーネントサーブレットに転送します。
2 つの追加セレクターにより、要求される画像の幅と JPEG 画質を指定します。次の例では、幅 480 ピクセルで中程度の画質の画像を要求します。
http://localhost:4502/content/geometrixx/adaptiveImage.adapt.480.MEDIUM.jpg
サポートされている画像プロパティ
このサーブレットは、有限個の画像の幅と画質を受け入れます。次の幅はデフォルトでサポートされています(ピクセル単位)。
full 値は、拡大縮小しないことを示します。
JPEG 画質については、次の値がサポートされています。
対応する数値はそれぞれ、0.4、0.82、1.0 です。
サポートされているデフォルトの幅の変更
Web コンソール(http://localhost:4502/system/console/configMgr)または sling:OsgiConfig ノードを使用して、Adobe CQ Adaptive Image Component Servlet でサポートされる幅を設定します。
AEM サービスの設定方法について詳しくは、OSGi の設定を参照してください。
Web コンソール | sling:OsgiConfig | |
---|---|---|
サービスまたはノード名 | 「設定」タブのサービス名:Adobe CQ Adaptive Image Component Servlet | com.day.cq.wcm.foundation.impl.AdaptiveImageComponentServlet |
プロパティ | サポートされる幅
|
adapt.supported.widths
|
com.day.cq.wcm.foundation.impl.AdaptiveImageComponentServlet
クラスは、AbstractImageServlet クラスを拡張します。AdaptiveImageComponentServlet のソースコードは、/libs/foundation/src/impl/src/com/day/cq/wcm/foundation/impl
フォルダーにあります。
このクラスは、Felix SCR アノテーションを使用して、サーブレットが関連付けられるリソースタイプとファイル拡張子および 1 つ目のセレクターの名前を設定します。
@Component(metatype = true, label = "Adobe CQ Adaptive Image Component Servlet",
description = "Render adaptive images in a variety of qualities")
@Service
@Properties(value = {
@Property(name = "sling.servlet.resourceTypes", value = "foundation/components/adaptiveimage", propertyPrivate = true),
@Property(name = "sling.servlet.selectors", value = "img", propertyPrivate = true),
@Property(name = "sling.servlet.extensions", value ={
"jpg",
"jpeg",
"png",
"gif"
}, propertyPrivate = true)
})
このサーブレットは Property SCR アノテーションを使用して、サポートされるデフォルトの画質と画像サイズを設定します。
@Property(value = {
"320", // iPhone portrait
"480", // iPhone landscape
"476", // iPad portrait
"620" // iPad landscape
},
label = "Supported Widths",
description = "List of widths this component is permitted to generate.")
AbstractImageServlet
クラスは、HTTP リクエストを処理する doGet
メソッドを提供します。このメソッドは、リクエストに関連付けられるリソースを決定し、リポジトリからリソースのプロパティを取得し、それらのプロパティを ImageContext オブジェクトに返します。
com.day.cq.commons.DownloadResource クラスは、リソースの fileReference
プロパティの値を取得する getFileReference method
を提供します。
AdaptiveImageComponentServlet
クラスは、createLayer
メソッドをオーバーライドします。このメソッドは、ImageContext
オブジェクトから画像リソースのパスとリクエストされた画像幅を取得します。その後、実際の画像の拡大/縮小を実行する info.geometrixx.commons.impl.AdaptiveImageHelper
クラスのメソッドを呼び出します。
AdaptiveImageComponentServlet クラスは、writeLayer メソッドもオーバーライドします。このメソッドでは、JPEG 画質が画像に適用されます。
サンプルの Image Reference Modification Servlet は、Web ページ上の画像の拡大縮小をおこなうために、img 要素のサイズ関連属性を生成します。
このサーブレットは cq:page
リソースにバインドされ、.jpg ファイル拡張子をサポートします。このサーブレットのセレクターは image
です。そのため、Sling は、このサーブレットで以下の形式の HTTP リクエスト URL を解決します。
path-to-page-node.image.jpg
例えば、Sling は URL が http://localhost:4502/content/geometrixx/en.image.jpg
である HTTP リクエストを Image Reference Modification Servlet に転送します。
3 つの追加セレクターにより、要求される画像の幅、高さおよび画質(任意)を指定します。以下の例では、幅 770 ピクセル、高さ 360 ピクセルで中程度の画質の画像を要求します。
http://localhost:4502/content/geometrixx/en.image.770.360.MEDIUM.jpg
サポートされている画像プロパティ
このサーブレットは、有限個の画像サイズと画質の値を受け入れます。
次の値はデフォルトでサポートされています(幅 x 高さ)。
画質については、次の値がサポートされています。
AEM と連携する場合は、いくつかの方法でこのようなサービスの設定を管理できます。詳しくは、OSGi の設定を参照してください。
画像のパス、サイズおよび画質の値は、リポジトリ内のノードのプロパティとして格納する必要があります。
ノード名は image
です。
親ノードは cq:page
リソースの jcr:content
ノードです。
画像のパスは、fileReference
というプロパティの値として格納します。
ページをオーサリングする際には、以下のようにサイドキックを使用して画像を指定し、ページのプロパティに image
ノードを追加します。
info.geometrixx.commons.impl.servlets.ImageReferenceModificationServlet クラスは、AbstractImageServlet クラスを拡張します。cq-geometrixx-commons-pkg パッケージがインストールされている場合、ImageReferenceModificationServlet のソースコードは /apps/geometrixx-commons/src/core/src/main/java/info/geometrixx/commons/impl/servlets
フォルダーにあります。
このクラスは、Felix SCR アノテーションを使用して、サーブレットが関連付けられるリソースタイプとファイル拡張子および 1 つ目のセレクターの名前を設定します。
@Component(metatype = true, label = "Adobe CQ Image Reference Modification Servlet",
description = "Render the image associated with a page in a variety of dimensions and qualities")
@Service
@Properties(value = {
@Property(name = "sling.servlet.resourceTypes", value = NameConstants.NT_PAGE, propertyPrivate = true),
@Property(name = "sling.servlet.selectors", value = "image", propertyPrivate = true),
@Property(name = "sling.servlet.extensions", value = "jpg", propertyPrivate = true)
})
このサーブレットは Property SCR アノテーションを使用して、サポートされるデフォルトの画質と画像サイズを設定します。
@Property(label = "Image Quality",
description = "Quality must be a double between 0.0 and 1.0", value = "0.82")
@Property(value = {
"256x192", // Category page article list images
"370x150", // "Most popular" desktop & iPad & carousel min-width: 1px
"480x200", // "Most popular" phone
"127x127", // article summary phone square images
"770x360", // article summary, desktop
"620x290", // article summary, tablet
"480x225", // article summary, phone (landscape)
"320x150", // article summary, phone (portrait) and fallback
"375x175", // 2-column article summary, desktop
"303x142", // 2-column article summary, tablet
"1170x400", // carousel, full
"940x340", // carousel min-width: 980px
"770x300", // carousel min-width: 768px
"480x190" // carousel min-width: 480px
},
label = "Supported Resolutions",
description = "List of resolutions this component is permitted to generate.")
AbstractImageServlet
クラスには、HTTP リクエストを処理する doGet
メソッドが含まれます。このメソッドは、呼び出しに関連付けられるリソースを決定し、リポジトリからリソースのプロパティを取得して、ImageContext オブジェクトにそれらのプロパティを保存します。
ImageReferenceModificationServlet
クラスは、createLayer
メソッドをオーバーライドし、レンダリングする画像リソースを決定するロジックを実装します。このメソッドは、該当するページで jcr:content
ノードの子ノード(image
)を取得します。画像 オブジェクトはこの image
ノードから作成され、getFileReference
メソッドは、画像ノードの fileReference
プロパティから画像ファイルへのパスを返します。
com.day.cq.commons.DownloadResource クラスには getFileReference メソッドが含まれます。
AEM では、可変グリッドを効率的かつ効果的に実装できます。ここでは、新しく作成した可変グリッドや既存のグリッドの実装(Bootstrap など)を AEM アプリケーションに統合する方法について説明します。
可変グリッドについて詳しくない場合は、このページの下部にある可変グリッドの概要を参照してください。この概要では、可変グリッドの概要を説明し、その設計方法についてアドバイスしています。
ページコンポーネントを使用して、ページのコンテンツブロックを定義する HTML 要素を生成します。ページが参照する ClientLibraryFolder には、コンテンツブロックのレイアウトを制御する CSS が含まれています。
例えば、サンプルの geometrixx-media アプリケーションには、media-home コンポーネントが含まれています。このページコンポーネントは、2 つのスクリプトを挿入します。これらは、row-fluid
クラスの 2 つの div
要素を生成します。
最初の行には、span12
クラスの div
要素(コンテンツは 12 列に及びます)が含まれます。div
要素には parsys コンポーネントが含まれます。
2 行目には 2 つの div
要素が含まれます。1 つは span8
クラス、もう 1 つは span4
クラスのものです。それぞれの div
要素には parsys コンポーネントが含まれます。
<div class="page-content">
<div class="row-fluid">
<div class="span12">
<cq:include path="grid-12-par" resourceType="foundation/components/parsys" />
</div>
</div>
<div class="row-fluid">
<div class="span8">
<cq:include path="grid-8-par" resourceType="foundation/components/parsys" />
</div>
<div class="span4">
<cq:include path="grid-4-par" resourceType="foundation/components/parsys" />
</div>
</div>
</div>
1 つのコンポーネントに、parsys コンポーネントを参照する cq:include
要素が複数含まれている場合、それぞれの path
属性には異なる値を指定する必要があります。
geometrixx-media ページコンポーネントに関連付けられているデザイン(/etc/designs/geometrixx-media
)には、clientlibs
ClientLibraryFolder が含まれます。この ClientLibraryFolder は、row-fluid
クラスの子である row-fluid
クラス、span*
クラス、span*
クラスの CSS スタイルを定義します。メディアクエリを使用すると、異なる表示域サイズに合わせてスタイルを再定義できます。
次の CSS の例は、これらのスタイルのサブセットです。このサブセットでは、 span12
、span8
および span4
の各クラスのほか、2 つの表示域サイズ用のメディアクエリを重点的に取り上げています。CSS の次の特性に留意してください。
.span
スタイルでは、絶対数を使用して要素の幅を定義しています。.row-fluid .span*
スタイルでは、要素の幅を親を基準としたパーセンテージとして定義しています。パーセンテージは、幅の絶対数から計算します。Geometrixx Media サンプルでは、Bootstrap JavaScript フレームワークを、その可変グリッド実装に統合しています。Bootstrap フレームワークは bootstrap.css ファイルを提供します。
/* default styles (no media queries) */
.span12 { width: 940px }
.span8 { width: 620px }
.span4 { width: 300px }
.row-fluid .span12 { width: 100% }
.row-fluid .span8 { width: 65.95744680851064% }
.row-fluid .span4 { width: 31.914893617021278% }
@media (min-width: 768px) and (max-width: 979px) {
.span12 { width: 724px; }
.span8 { width: 476px; }
.span4 { width: 228px; }
.row-fluid .span12 { width: 100%;}
.row-fluid .span8 { width: 65.74585635359117%; }
.row-fluid .span4 { width: 31.491712707182323%; }
}
@media (min-width: 1200px) {
.span12 { width: 1170px }
.span8 { width: 770px }
.span4 { width: 370px }
.row-fluid .span12 { width: 100% }
.row-fluid .span8 { width: 65.81196581196582% }
.row-fluid .span4 { width: 31.623931623931625% }
}
Geometrixx Media サンプルアプリケーションのページでは、幅の広い表示域の場合に、コンテンツブロックの行が水平方向に広げられます。小さい表示域では、同じブロックが垂直方向に広げられます。次の CSS の例は、media-home ページコンポーネントが生成する HTML コードに対してこの動作を実装するスタイルを示しています。
media-welcome ページのデフォルトの CSS は、row-fluid
クラスの内部にある span*
クラスに対して float:left
スタイルを割り当てます。
小さい表示域用のメディアクエリーでは、同じクラスに対して float:none
スタイルを割り当てます。
/* default styles (no media queries) */
.row-fluid [class*="span"] {
width: 100%;
float: left;
}
@media (max-width: 767px) {
[class*="span"], .row-fluid [class*="span"] {
float: none;
width: 100%;
}
}
コンポーネントをモジュール化すると、コードを効率的に使用できます。サイトでは、ようこそページ、記事ページ、製品ページなどの様々なタイプのページを使用します。それぞれのタイプのページには、様々なタイプのコンテンツが含まれ、おそらく様々なレイアウトが使用されます。ただし、各レイアウトの特定の要素が複数のページで共通している場合、そのレイアウト部を実装するコードを再利用できます。
ページコンポーネントのオーバーレイの使用
ページの各部分(head
セクションや body
セクションのほか、本文内の header
や content
、footer
などの各セクション)を生成するためのスクリプトを提供するメインページコンポーネントを作成します。
そのメインページコンポーネントを cq:resourceSuperType
として使用する他のページコンポーネントを作成します。これらのコンポーネントには、必要に応じてメインページのスクリプトをオーバーライドするスクリプトが含まれます。
例えば、goemetrixx-media アプリケーションにはページコンポーネントが含まれています(sling:resourceSuperType
は基盤ページコンポーネントです)。複数の子コンポーネント(article、category および media-home など)はこのページコンポーネントを sling:resourceSuperType
として使用します。それぞれの子コンポーネントには、ページコンポーネントの content.jsp ファイルをオーバーライドする content.jsp ファイルが含まれます。
スクリプトの再利用
複数のページコンポーネントに共通する行と列の組み合わせを生成する、複数の JSP スクリプトを作成します。例えば、article コンポーネントと media-home コンポーネントの content.jsp
スクリプトは、両方とも 8x4col.jsp
スクリプトを参照します。
ターゲットの表示域サイズによる CSS スタイルの整理
異なる表示域サイズ用の CSS スタイルとメディアクエリを、それぞれ別のファイルに追加します。クライアントライブラリフォルダーを使用してこれらのファイルを連結します。
コンポーネントが 1 つのコンテンツブロックを生成する場合、一般に、そのページコンポーネントが構築するグリッドがコンテンツの配置を制御します。
作成者は、コンテンツブロックが様々なサイズや相対位置でレンダリングされる可能性があることを意識する必要があります。コンテンツのテキストでは、他のコンテンツブロックを指すために相対方向を使用しないようにしてください。
必要であれば、コンポーネントで、生成する HTML コード用に必要となる CSS または JavaScript ライブラリを提供してください。コンポーネント内のクライアントライブラリフォルダーを使用して、CSS および JS ファイルを生成します。ファイルにアクセスできるようにするには、/etc フォルダー内の別のクライアントライブラリフォルダー内で依存関係を作成するかライブラリを組み込みます。
サブグリッド
コンポーネントに複数のコンテンツブロックが含まれている場合は、コンテンツブロックを行の内部に追加して、ページ上にサブグリッドを構築します。
例えば、/apps/geometrixx-media/components/2-col-article-summary
コンポーネントは、2 列のコンテンツを生成します。このコンポーネントが生成する HTML の構造は次のとおりです。
<div class="row-fluid mutli-col-article-summary">
<div class="span6">
<article>
<div class="article-summary-image">...</div>
<div class="social-header">...</div>
<div class="article-summary-description">...</div>
<div class="social">...</div>
</article>
</div>
</div>
ページの CSS の .row-fluid .span6
セレクターが、この HTML 内の同じクラスおよび構造の div
要素に対して適用されます。ただし、このコンポーネントには /apps/geometrixx-media/components/2-col-article-summary/clientlibs クライアントライブラリフォルダーも含まれます。
div
要素の multi-col-article-summary
クラスを使用して、ページの row-fluid
クラスの動作をオーバーライドします。例えば、以下のスタイルは /apps/geometrixx-media/components/2-col-article-summary/clientlibs/css/responsive-480px.css
ファイルに含まれています。
@media (max-width: 480px) {
.mutli-col-article-summary .article-summary-image {
float: left;
width: 127px;
}
.mutli-col-article-summary .article-summary-description {
width: auto;
margin-left: 127px;
}
.mutli-col-article-summary .article-summary-description h4 {
padding-left: 10px;
}
.mutli-col-article-summary .article-summary-text {
margin-left: 127px;
min-height: 122px;
top: 0;
}
}
可変グリッドでは、ページレイアウトをクライアントの表示域サイズに合わせて変更できます。グリッドは、ページ上のコンテンツブロックを配置する論理的な列と行で構成されます。
HTML5 テクノロジーを使用すれば、グリッドを実装して、ページレイアウトを異なる表示域サイズに合わせて変更するようにグリッドを操作できます。
div
要素には、特定の列数にまたがるコンテンツブロックが格納されます。ターゲットにしている表示域の幅の各範囲について、静的なページ幅と、一定の幅を持つコンテンツブロックを使用します。ブラウザーウィンドウのサイズを手動で変更すると、離散したウィンドウ幅のそれぞれでコンテンツサイズが変更されます(これらの離散した幅はブレークポイントとも呼ばれます)。そのため、ページデザインはより安定し、ユーザーエクスペリエンスを最大化できます。
グリッドを使用してコンテンツブロックを異なる表示域サイズに合わせて拡大縮小します。コンテンツブロックは特定の列数にまたがります。列の幅が異なる表示域サイズに合うように拡大縮小し、それに合わせてコンテンツブロックの幅も拡大縮小します。拡大縮小では、コンテンツブロックを隣り合わせで配置できる十分な幅を持つ大規模から中規模の表示域がサポートされます。
コンテンツブロックのサイズは、幅の最小値による制約を受けます。その幅未満になると、拡大縮小は実行されません。小さい表示域の場合、コンテンツブロックを水平方向ではなく垂直方向に広げるためにグリッドを使用できます。
ページ上にコンテンツブロックを配置するために必要になる列と行を決定します。ページレイアウトによって、グリッドにまたがる列数と行数が決まります。
列数
すべての表示域サイズのすべてのレイアウトで、コンテンツブロックを水平方向に配置できる十分な列を用意します。将来のページデザインに対応するために、現在必要な列数よりも多い数を使用してください。
行のコンテンツ
行を使用して、コンテンツブロックの垂直方向の位置を制御します。同じ行を共有するコンテンツブロックを次のように決定します。
ページ上のコンテンツブロックのレイアウトを制御するには、CSS クラスおよびスタイルを作成します。ページデザインは多くの場合、表示域内のコンテンツブロックの相対的なサイズと位置に基づいています。表示域によってコンテンツブロックの実際のサイズが決定します。CSS では、相対サイズと絶対サイズを指定する必要があります。次の 3 つのタイプの CSS クラスを使用して可変グリッドを実装できます。
div
要素のクラス。このクラスは、グリッドの幅の絶対値を設定します。div
要素用のクラス。このクラスでは、格納するコンテンツブロックの水平方向または垂直方向の位置を制御します。div
要素用のクラス。幅は親(行)のパーセンテージとして表します。ターゲットとなる表示域の幅(およびその関連するメディアクエリ)が、ページレイアウトに使用される離散した幅を定めます。
一般に、コンテンツブロッククラスの width
スタイルは、ページおよびグリッドの以下の特徴にもとづいています。
CSS には、次の構造を使用した一連のメディアクエリが含まれます。
@media(query_for_targeted_viewport){
.class_for_container{ width:absolute_page_width }
.class_for_row { width:100%}
/* several selectors for content blocks */
.class_for_content_block1 { width:absolute_block_width1 }
.class_for_content_block2 { width:absolute_block_width2 }
...
/* several selectors for content blocks inside rows */
.class_for_row .class_for_content_block1 { width:relative_block_width1 }
.class_for_row .class_for_content_block2 { width:relative_block_width2 }
...
}
ページ用の要素のクラスと CSS スタイルを開発するための出発点として、次のアルゴリズムを使用します。
すべての行を含む div 要素のクラス名を定義します(例:content.
)。
行を表す div 要素用の CSS クラスを定義します(例:row-fluid
)。
コンテンツブロック要素のクラス名を定義します。列の範囲という観点で、それぞれの幅に対して 1 つのクラスが必要です。例えば、3 列にまたがる div
要素には span3
クラスを使用し、4 列にまたがる範囲には span4
クラスを使用します。グリッドにある列と同じ数のクラスを定義します。
ターゲットとする表示域サイズごとに、対応するメディアクエリを CSS ファイルに追加します。各メディアクエリに次の項目を追加します。
content
クラス用のセレクター(例:.content{}
)。.span3{ }
)。row-fluid
クラス用のセレクター(例:.row-fluid{ }
)。.row-fluid span3 { }
)。各セレクターに幅のスタイルを追加します。
content
セレクターの幅を、ページの絶対サイズに設定します(例:width:480px
)。(absolute width of page)/(number of columns)
を使用します。.row-fluid .span
セレクターの幅を、全体の幅のパーセンテージとして設定します。この幅を計算するには、数式 (absolute span width)/(absolute page width)*100
を使用します。.row-fluid
クラスの float スタイルを使用して、行内のコンテンツブロックを水平方向に配置するか垂直方向に配置するかを制御します。
float:left
または float:right
スタイルでは、子要素(コンテンツブロック)が水平方向に広げられます。
float:none
スタイルでは、子要素が垂直方向に広げられます。
各メディアクエリ内の .row-fluid
セレクターにスタイルを追加します。そのメディアクエリに使用するページレイアウトに従って値を設定します。例えば、次の図は、幅の広い表示域ではコンテンツを水平方向に、幅の狭い表示域では垂直方向に広げる行を示しています。
次の CSS によりこの動作を実装できます。
@media (min-width: 768px) and (max-width: 979px) {
.row-fluid {
width:100%;
float:left
}
}
@media (max-width:480px){
.row-fluid {
width:100%;
float:none
}
}
ターゲットとしているそれぞれの表示域サイズのページレイアウトに対して、各コンテンツブロックがまたがる列数を決定します。次に、それぞれのコンテンツブロックの div 要素で使用するクラスを決定します。
このような div クラスを確立したら、AEM アプリケーションを使用してグリッドを実装できます。