バージョン管理では、特定の時点でのページの「スナップショット」が作成されます。バージョン管理を使用すると、以下の操作を実行できます。
ページの新しいバージョンを作成するには:
ブラウザーで、新しいバージョンを作成するページを開きます。
サイドキックで、「バージョン管理」タブを選択してから、「バージョンを作成」サブタブを選択します。
「コメント」を入力します(オプション)。
バージョンにラベルを設定するには(オプション)、「詳細 >>」ボタンをクリックし、「ラベル」を設定して、バージョンに名前を付けます。ラベルが設定されていない場合は、バージョンの名前は、自動的に増加する番号になります。
「バージョンを作成」をクリックします。ページにグレーのメッセージが表示されます。以下に例を示します。
Version 1.2 created for: Shirts.
ページがアクティベートされると、バージョンが自動的に作成されます。
以前のバージョンにページを復元するには:
以前のバージョンに復元するページを開きます。
サイドキックで、「バージョン管理」タブを選択してから、「バージョンを復元」サブタブを選択します。
復元するバージョンを選択して、「復元」を選択します。
この方法は、特定のページバージョンを復元するために使用できます。また、以前に削除されたページを復元するためにも使用できます。
Web サイトコンソールで、復元するページに移動し、そのページを選択します。
最上部のメニューから「ツール」を選択し、次に「復元」を選択します。
「バージョンを復元」を選択すると、現在のフォルダーにあるドキュメントのバージョンが一覧表示されます。ページが削除されている場合でも、その最後のバージョンが一覧に表示されます。
復元するバージョンを選択して、「復元」をクリックします。AEM によって、選択したバージョン(またはツリー)が復元されます。
この方法は、特定のページバージョンを復元するために使用できます。また、以前に削除されたページを復元するためにも使用できます。
Web サイトコンソールで、復元するフォルダーに移動し、そのフォルダーを選択します。
最上部のメニューから「ツール」を選択し、次に「復元」を選択します。
「ツリーを復元」を選択するとダイアログが開き、復元するツリーを選択できます。
「復元」をクリックします。AEM によって、選択したツリーが復元されます。
ページの現在のバージョンを以前のバージョンと比較するには:
ブラウザーで、以前のバージョンと比較するページを開きます。
サイドキックで、「バージョン管理」タブを選択してから、「バージョンを復元」サブタブを選択します。
比較するバージョンを選択して、「差分」ボタンをクリックします。
現在のバージョンと選択したバージョンの相違点が以下のように表示されます。
サイドキックで、「バージョンを復元」サブタブを選択し、「<<戻る」ボタンをクリックして現在のバージョンを表示します。
タイムワープは、過去の特定の時間にページが公開された状態をシミュレートするために設計された機能です。
選択した時点で公開された Web サイトを追跡できるようにすることが目的です。発行環境の状態を判断するために、ページのアクティベートが使用されます。
次の手順を実行します。
バージョンがリポジトリから削除された場合、Timewarp で正しい表示を行うことができません。また、Web サイトのレンダリングに使用する要素(コード、CSS、画像など)を変更した場合、これらのアイテムはリポジトリ内でバージョン化されないので、元の表示と異なる表示になります。
Timewarp はサイドキックから使用できます。
カレンダーでのバージョンは、特定の日について表示する場合に使用します。
「バージョン管理」タブを開き、「タイムワープ」(サイドキックの下部)をクリックします。次のようなダイアログが表示されます。
日付と時間のセレクターを使用して目的の日付や時間を指定し、「移動」をクリックします。
Timewarp で、選択した日付またはそれより前に発行された状態のページが表示されます。
Timewarp は対象のページが以前に発行されている場合のみ完全に機能します。まだ公開されていない場合は、オーサー環境の現在のページがタイムワープに表示されます。
リポジトリから削除されたページに移動する場合、このページの古いバージョンがリポジトリ内で有効であれば正しくレンダリングされます。
ページの古いバージョンを編集することはできません。古いバージョンは表示のみ可能です。古いバージョンを復元する場合は、復元を使用して手動で行う必要があります。
ページの表示が完了したら、次のオプションをクリックします。
タイムラインでのバージョンは、ページの発行アクティビティの概要を表示する場合に使用します。
ドキュメントのタイムラインを表示する場合、次の手順を行います。
タイムラインを表示するには、次のいずれかを行います。
「バージョン管理」タブを開き、「タイムワープ」(サイドキックの下部)をクリックします。
Timewarp カレンダーの使用後に表示されるサイドキックダイアログを使用します。
「タイムラインを表示」をクリックすると、ドキュメントのタイムラインが次のように表示されます。
タイムラインを選択して動かし(クリックしながらドラッグ)、ドキュメントのタイムライン内を移動します。
次のオプションをクリックします。
タイムワープでは、選択した時点のページを再現するために最大限の努力をします。ただし、AEM でのコンテンツの継続的なオーサリングは複雑な作業なので、これが常に可能とは限りません。タイムワープを使用する際は、以下の制限事項に留意してください。
タイムワープは、公開されたページに基づいて機能する - タイムワープは対象のページが既に公開されている場合にのみ完全に機能します。まだ公開されていない場合は、オーサー環境の現在のページが表示されます。
タイムワープではページのバージョンを使用する - リポジトリーから削除されたページに移動する場合、このページの古いバージョンがリポジトリー内でまだ有効であれば正しくレンダリングされます。
削除されたバージョンがタイムワープに影響を及ぼす - バージョンがリポジトリーから削除された場合、タイムワープで正しい表示を行うことができません。
タイムワープは読み取り専用 - ページの古いバージョンを編集することはできません。古いバージョンは表示のみ可能です。古いバージョンを復元する場合は、復元を使用して手動で行う必要があります。
タイムワープはページのコンテンツにのみ基づく - Web サイトのレンダリングに使用する要素(コード、CSS、アセット/画像など)を変更した場合、これらのアイテムはリポジトリー内でバージョン化されないので、元の表示と異なる表示になります。
タイムワープは、作成者によるコンテンツの把握と作成を支援するツールとして設計されています。監査ログや法的な目的のためのものではありません。