リッチテキストエディターは、AEM にテキストコンテンツを入力するための基本的な構成要素です。以下を含む、様々なコンポーネントの基礎となります。
WYSIWYG 編集ダイアログは、様々な機能を提供します。
利用できる機能は、個別のプロジェクトごとに設定できるので、インストールによって異なる可能性があります。
ダイアログベースのリッチテキスト編集モードに加えて、AEM には、ページのレイアウトどおりに表示されたテキストを直接編集できる、インプレース編集モードも用意されています。
段落を 2 回クリック(ゆっくりダブルクリック)して、インプレース編集モードに切り替えます(コンポーネントのボーダーがオレンジになります)。
ページ上のテキストを、ダイアログウィンドウ内ではなく直接編集できます。変更をおこなうと、その内容は自動的に保存されます。
コンテンツファインダーを開いている場合は、リッチテキストエディターの書式設定オプションがタブの上部に表示されます(上記を参照)。
コンテンツファインダーを開いていない場合は、ツールバーは表示されません。
現在、インプレース編集モードは、テキストおよびタイトルコンポーネントで生成されたページ要素に対して有効です。
タイトルコンポーネントは、改行がない短いテキストを含むものとして設計されています。インプレース編集モードでタイトルを編集するときに、改行を入力すると、タイトルの下に新しいテキストコンポーネントが開きます。
リッチテキストエディターには様々な機能があり、機能は個々のコンポーネントの設定によって異なります。これらの機能は、タッチ操作向け UI とクラシック UI の両方で利用できます。
以下に、選択した(ハイライト表示された)文字に適用できる書式を示します。ショートカットキーのあるオプションもあります。
すべてオン/オフ切り替えとして動作するので、再選択すると書式が削除されます。
インストールには、事前定義済みのスタイルおよび書式を含めることができます。これらは、スタイルおよびフォーマットドロップダウンリストで利用でき、選択したテキストに対して適用できます。
スタイルは、特定の文字列に対して適用できます(スタイルは CSS に関連付けられます)。
これに対して、書式はテキストの段落全体に適用されます(書式は HTML ベースです)。
個別の書式は、変更のみできます(デフォルトは「段落」です)。
スタイルは、削除できます。スタイルが適用されたテキスト内にカーソルを置き、次の削除アイコンをクリックします。
スタイルを適用したテキストを実際に再選択しないでください。再選択してしまうと、アイコンが非アクティブ化されます。
「切り取り」および「コピー」の標準的な機能が利用できます。「貼り付け」には、書式の違いに対応するためにいくつかの種類があります。
切り取り(Ctrl+X)
コピー(Ctrl + C)
貼り付け
コンポーネント用のデフォルトの貼り付けメカニズム(Ctrl+V)です。追加設定なしのインストールでは、これには、「Word から貼り付け」が設定されます。
テキストとして貼り付け:すべてのスタイルおよび書式を削除して、プレーンテキストのみを貼り付けます。
Word から貼り付け:HTML としてコンテンツを貼り付けます(必要に応じて書式が再設定されます)。
AEM は、現在のコンポーネントについて直近の 50 の操作を記録し、時間順に保持されます。これらの操作は、厳密な順序で、元に戻す(およびその後やり直す)ことができます。
履歴は現在の編集セッションに対してのみ保持されます。コンポーネントを開いて編集するたびに再開されます。
デフォルトのタスク数は 50 です。これはインストールによって異なる場合があります。
テキストは、左揃え、中央揃えまたは右揃えにすることができます。
段落のインデントを増やしたり減らしたりできます。選択された段落がインデントされ、新しいテキストが入力されると、現在のインデントレベルが保持されます。
テキスト内で、箇条書きおよび番号リストの両方を作成できます。リストの種類を選択してから入力するか、変換するテキストをハイライト表示します。どちらの場合も、改行により新しいリスト項目が開始されます。
1 つ以上のリスト項目をインデントすることで、リストをネストできます。
リストのスタイルは、カーソルをリスト内に置いて別のスタイルを選択することによって変更できます。サブリストでは、含まれているリストを異なるスタイルにすることもできます。これは(インデントによって)サブリストを作成すると適用できます。
URL(web サイト内または外部の場所)へのリンクを生成するには、必要なテキストをハイライト表示してハイパーリンクアイコンをクリックします。
ダイアログではターゲット URL を指定でき、その URL を新しいウィンドウで開くかどうかも指定できます。
以下の操作を実行できます。
www.TargetUri.org#AnchorName
)。#anchor
)URI の先頭には、インストールで設定された任意のプロトコルを付加できます。標準的なインストールの場合、https://
、ftp://
および mailto:
です。インストールで設定されなかったプロトコルは、拒否され、無効としてマークされます。
リンクを解除するには、リンクテキスト内にカーソルを置いて、次のリンク解除アイコンをクリックします。
アンカーは、テキスト内のどこにでも作成できます。カーソルを置くか、テキストを選択して、アンカーアイコンをクリックして、ダイアログを開きます。
アンカーの名前を入力し、「OK」をクリックして保存します。
アンカーは、コンポーネントの編集中に表示され、リンクのターゲットとして使用できます。
AEM には、検索および置換の両方の機能(「検索と置換」)があります。
どちらにも「次を検索」ボタンがあり、開いているコンポーネントに対して、指定したテキストを検索します。また、大文字/小文字が一致する必要があるかどうかも指定できます。
検索は、常に、テキスト内の現在のカーソル位置から開始します。コンポーネントの最後に達したら、次の検索処理がコンポーネントの最初から開始されることを示すメッセージが表示されます。
「置換」オプションを使用すると、検索してから、指定したテキストで個別のインスタンスを置換したり、現在のコンポーネントのインスタンスをすべて置換することができます。
画像は、コンテンツファインダーからドラッグしてテキストに追加することができます。
AEM では、さらに詳細な画像設定のための専用コンポーネントも提供しています。例えば、画像コンポーネントとテキスト画像コンポーネントを使用できます。
スペルチェッカーは、現在のコンポーネントのすべてのテキストをチェックします。
正しくないスペルは、次のようにハイライト表示されます。
スペルチェッカーは、サブツリーの言語プロパティを取得するか、URL から言語を抽出することにより、web サイトの言語で動作します。例えば、英語の場合は en
ツリー分岐、ドイツ語の場合は de
ツリー分岐がチェックされます。
表は、次のどちらかの方法によって利用できます。
テーブルコンポーネントとして
テキストコンポーネント内から
テーブルは RTE で使用できますが、テーブルの作成時はテーブルコンポーネントを使用することをお勧めします。
テーブル機能は、テキストコンポーネントとテーブルコンポーネントの両方において、テーブル内で(通常、マウスの右ボタンを)クリックして表示されるコンテキストメニューから利用できます。以下に例を示します。
表コンポーネントでは、様々な標準的なリッチテキストエディター機能、および表に特有の機能のサブセットを含む専用のツールバーも使用できます。
表に特有の機能を以下に示します。
テーブルの基本的なプロパティを設定できます。その後、「OK」をクリックして保存します。
幅:テーブル全体の幅です。
高さ:テーブル全体の高さです。
ボーダー:テーブルのボーダーのサイズです。
セル内の余白:セルコンテンツとそのボーダーの間の空白を定義します。
セルの間隔:セル間の距離を定義します。
幅や高さなど、一部のセルプロパティは、ピクセルまたはパーセンテージで定義できます。
テーブルの幅を定義することをお勧めします。
次に示すように、特定のセルまたは一連のセルのプロパティを設定できます。
行は、現在の行の上または下に追加できます。
現在の行を削除することもできます。
列は、現在の列の左または右に追加できます。
現在の列を削除することもできます。
現在の行全体または列全体を選択できます。その後、特定のアクション(例:マージ)を適用できます。
単一のセルを選択して分割します。
「ネストされた表を作成」は、現在のセル内に、新しい、独立した表を作成します。
追加動作の中には、ブラウザーによって異なるものがあります。
Text コンポーネント内からテーブルを削除するオプションを使用します。
特殊文字は、リッチテキストエディターで使用できます。インストールによって、使用できる特殊文字が異なる可能性があります。
マウスオーバーを使用して拡大された文字を表示し、クリックしてテキストの現在の位置に追加します。
ソース編集モードでは、コンポーネントの基になる HTML を表示および編集できます。
例えば、次のテキストは、
ソースモードでは次のように表示されます(多くの場合、ソースは長くなるので、スクロールする必要があります)。
ソースモードを終えるときに、AEM は特定の検証チェックをおこないます(例えば、テキストがブロックに適切に格納/ネストされていることを確認します)。これによって、編集結果が変更されることがあります。