ページバージョンの使用

バージョン管理では、特定の時点でのページの「スナップショット」が作成されます。バージョン管理を使用すると、以下の操作を実行できます。

  • ページのバージョンを作成する。
  • (例えば、ページに対しておこなった変更を取り消すために)ページを以前のバージョンに復元する。
  • ハイライト表示されたテキストおよび画像の違いについて、現在のページのバージョンを以前のバージョンと比較する。

新しいバージョンの作成

リソースのバージョンは、次の場所から作成できます。

新しいバージョンの作成 - タイムライン

  1. バージョンを作成するページに移動して、そのページを表示します。

  2. 選択モードでページを選択します。

  3. タイムライン」列を開きます。

  4. コメントフィールドの横の矢印をクリックまたはタップして、オプションを表示します。

    screen-shot_2019-03-05at112335

  5. バージョンとして保存」を選択します。

  6. 必要に応じて、「ラベル」と「コメント」を入力します。

    chlimage_1-42

  7. 作成」で新しいバージョンを確定します。

    タイムラインの情報が、新しいバージョンを示すように更新されます。

新しいバージョンの作成 - 選択したリソースで作成

  1. バージョンを作成するページに移動して、そのページを表示します。

  2. 選択モードでページを選択します。

  3. ツールバーの「作成」オプションを選択します。

  4. ダイアログが開きます。必要に応じて、「ラベル」と「コメント」を入力します。

    screen_shot_2012-02-15at105050am

  5. 作成」で新しいバージョンを確定します。

    タイムラインが開き、新しいバージョンを示すように情報が更新されます。

バージョンの回復

ページのバージョンを作成した後、以前のバージョンを回復する様々な方法があります。

  • タイムラインパネルの「このバージョンに戻る」オプション

    選択したページの以前のバージョンを回復します。

  • 上部のアクションツールバーの「復元」オプション

    • バージョンを復元

      現在選択されているフォルダー内の指定されたページのバージョンを回復します。これには、以前削除したページの復元も含むことができます。

    • ツリーを復元

      ツリー全体のバージョンを指定した日時に回復します。これには、以前削除したページを含むことができます。

メモ

ページを回復すると、作成されたバージョンが新しいブランチの一部になります。

この処理は次のようになります。

  1. 任意のページのバージョンを作成します。
  2. 最初のラベルおよびバージョンノードの名前は 1.0、1.1、1.2 などです。
  3. 最初のバージョン(1.0 など)を回復します。
  4. 新しいバージョンを再度作成します。
  5. 生成されるラベルおよびノードの名前は 1.0.0、1.0.1、1.0.2 などです。

特定のバージョンに戻す

選択したページの以前のバージョンを​復帰​させるには、次の手順に従います。

  1. 以前のバージョンに戻すページに移動して、そのページを表示します。

  2. 選択モードでページを選択します。

  3. タイムライン」列を開き、「すべて表示」または「バージョン」を選択します。選択したページのページバージョンが表示されます。

  4. 戻すバージョンを選択します。選択可能なオプションが表示されます。

    このバージョンに戻る

  5. このバージョンに戻る」を選択します。選択したバージョンが復元され、タイムラインの情報が更新されます。

バージョンの復元

このメソッドは、現在のフォルダー内の指定されたページのバージョンを復元するために使用できます。これには、以前削除したページの復元も含むことができます。

  1. 必要なフォルダーに移動して選択します。

  2. 復元」を選択し、上部のアクションツールバー​で「​バージョンを復元」を選択します。

    メモ

    次のいずれかの場合:

    • 子ページを持たない単一のページを選択
    • フォルダー内のどのページにもバージョンがない

    該当するバージョンがないため、表示は空になります。

  3. 利用可能なバージョンがリストに表示されます。

    バージョンを復元 - フォルダー内のすべてのページのリスト

  4. 特定のページに対して、「復元後のバージョン」ドロップダウンセレクターを使用して、そのページに必要なバージョンを選択します。

    バージョンを復元 - バージョンの選択

  5. メインディスプレイで、復元する必要のあるページを選択します。

    バージョンを復元 - ページの選択

  6. 選択したページの選択したバージョンを現在のバージョンとして復元するには、「復元」を選択します。

メモ

必要なページと関連するバージョンを選択する順序は入れ替え可能です。

ツリーの復元

このメソッドは、指定した日時にツリーのバージョンを復元する場合に使用できます。これには、以前削除したページを含めることができます。

  1. 必要なフォルダーに移動して選択します。

  2. 復元」を選択し、上部のアクションツールバーから「ツリーを復元」を選択します。ツリーの最新バージョンが表示されます。

    ツリーを復元

  3. 最新バージョンの日付」で、日時セレクターを使用して、復元するツリーの別のバージョンを選択します。

  4. 必要に応じて、「バージョン管理されないページを維持」フラグを設定します。

    • アクティブ(選択)の場合、バージョン管理されないページはすべて維持され、復元の影響を受けません。

    • 非アクティブ(選択されていない)場合、バージョン管理されないページは、バージョン管理されたツリーに存在しないため、削除されます。

  5. 選択したバージョンのツリーを​現在​のバージョンとして復元する場合は、「復元」を選択します。

バージョンのプレビュー

次の手順で特定のバージョンをプレビューできます。

  1. 比較するページに移動して、そのページを表示します。

  2. 選択モードでページを選択します。

  3. タイムライン」列を開き、「すべて表示」または「バージョン」を選択します。

  4. ページバージョンがリストに表示されます。次のように、プレビューするバージョンを選択します。

    screen-shot_2019-03-05at112505-1

  5. プレビュー​を選択します。ページが新しいタブに表示されます。

    注意

    ページを移動すると、移動前に作成したバージョンのプレビューを実行できなくなります。

    • プレビューで問題が発生した場合は、ページのタイムラインを調べて、ページを移動したかどうかを確認します。

特定のバージョンと現在のページとの比較

以前のバージョンを現在のページと比較するには、次の手順を実行します。

  1. 比較するページに移動して、そのページを表示します。

  2. 選択モードでページを選択します。

  3. タイムライン」列を開き、「すべて表示」または「バージョン」を選択します。

  4. ページバージョンがリストに表示されます。比較するバージョンを選択します。

    screen-shot_2019-03-05at112505-2

  5. 現在のバージョンと比較」を選択します。ページの比較が開き、ページの違いが表示されます。

タイムワープ

タイムワープは、過去の特定の時間にページが​公開された​状態をシミュレートするために設計された機能です。

コンテンツの作成は継続的な共同作業プロセスなので、コンテンツの変更内容を把握するために、公開された Web サイトを作成者が経時的に追跡できるようにすることがタイムワープの目的です。この機能では、ページのバージョンを使用してパブリッシュ環境の状態を判断します。

次の手順を実行します。

  • システムで、選択した時間にアクティブであったページバージョンが検索されます。
  • つまり、タイムワープで選択した時点より前に作成またはアクティベートされたバージョンが表示されます​
  • 移動先が削除済みのページである場合も、このページの古いバージョンがリポジトリー内で有効であれば、ページのレンダリングが行われます。
  • 公開されたバージョンが見つからない場合、オーサー環境の現在のページの状態に戻ります(これは、閲覧を妨げるエラー(404)ページが表示されないようにするためです)。

タイムワープの使用

タイムワープは、ページエディターのモードです。開始するには、他のモードに切り替えるときと同様にタイムワープモードに切り替えます。

  1. タイムワープを開始するページのエディターを起動し、モード選択で​タイムワープ​を選択します。

    wwpv-01

  2. ダイアログで、目的の日時を設定して、「日付を設定」をクリックまたはタップします。時間を選択しない場合は、現在の時間がデフォルトになります。

    wwpv-02

  3. ページは、日付設定に基づいて表示されます。タイムワープモードは、ウィンドウの上部にある青いステータスバーで示されます。ステータスバーのリンクを使用して、新しい目的の日付を選択したり、タイムワープモードを終了したりします。

    wwpv-03

タイムワープの制限事項

タイムワープでは、選択した時点のページを再現するために最大限の努力をします。ただし、AEM でのコンテンツの継続的なオーサリングは複雑な作業なので、これが常に可能とは限りません。タイムワープを使用する際は、以下の制限事項に留意してください。

  • タイムワープは、公開されたページに基づいて機能する - タイムワープは対象のページが既に公開されている場合にのみ完全に機能します。まだ公開されていない場合は、オーサー環境の現在のページが表示されます。

  • タイムワープではページのバージョンを使用する - リポジトリーから削除されたページに移動する場合、このページの古いバージョンがリポジトリー内でまだ有効であれば正しくレンダリングされます。

  • 削除されたバージョンがタイムワープに影響を及ぼす - バージョンがリポジトリーから削除された場合、タイムワープで正しい表示を行うことができません。

  • タイムワープは読み取り専用 - ページの古いバージョンを編集することはできません。古いバージョンは表示のみ可能です。古いバージョンを復元する場合は、復元を使用して手動で行う必要があります。

  • タイムワープはページのコンテンツにのみ基づく - Web サイトのレンダリングに使用する要素(コード、CSS、アセット/画像など)を変更した場合、これらのアイテムはリポジトリー内でバージョン化されないので、元の表示と異なる表示になります。

注意

タイムワープは、作成者によるコンテンツの把握と作成を支援するツールとして設計されています。監査ログや法的な目的のためのものではありません。

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