Adobe Experience Manager Assets では、様々な方法でデジタルアセットを操作し、堅牢なアセット処理を実現できます。 デフォルトまたはカスタマイズされた処理方法を使用して、デジタルアセットに関するエンドツーエンドのビジネスプロセスの完結、監査とコンプライアンス、検出と配布、基本的な健全性を確保できます。必要なスケーラビリティを確保したりカスタマイズを実装しながら、アセット管理タスクを実行できます。
アセットを処理する際に、Experience Manager はワークフローを使用します。ワークフローは、ビジネスロジックやアクティビティを自動化するのに役立ちます。特定のタスクを実行するための詳細な手順はデフォルトで提供されており、開発者は独自のカスタム手順を作成できます。これらの手順を論理的な順序で組み合わせて、ワークフローを作成できます。例えば、ワークフローを使用すると、アップロード先のフォルダーや画像の解像度などといった特定の条件に基づいて、アップロードされた画像に透かしを適用したりすることができます。ワークフローの例をさらに挙げれば、透かしの設定に加え、メタデータの追加、レンディションの作成、インテリジェントタグの追加を行い、データストアに公開するワークフローがあります。
デフォルトでは、アップロードされたすべてのアセットは、DAM アセットの更新ワークフローを使用して処理されます。ワークフローは、アップロードされたアセットごとに実行され、レンディションの生成、メタデータの書き戻し、ページの抽出、メディアの抽出、トランスコードなど、基本的なアセット管理タスクを実行します。
デフォルトで使用可能な様々なワークフローモデルを確認するには、Experience Manager でツール/ワークフロー/モデルの順にクリックして内容を参照してください。
図:Experience Manager で使用できるデフォルトのワークフローの一例
ワークフローをデジタルアセットに適用する方法は、web サイトページに適用する場合と同様です。ワークフローの作成と使用について詳しくは、ワークフローの開始を参照してください。
デジタルアセットのワークフローを使用して、アセットをアクティベートするか、透かしを作成します。 アセットのワークフローの多くは、自動的にオンになります。 例えば、画像の編集後にレンディションを自動的に作成するワークフローは、自動的にオンになります。
アクティベーションのリクエストやアクティベーション解除のリクエストなど、クラシック UI で使用可能なワークフローがタッチ操作対応 UI で使用できない場合は、タッチ UI でワークフローモデルを使用可能にするを参照してください。
ワークフローをアセットに適用するには、次の手順に従います。
ワークフローを開始するアセットの場所に移動し、アセットをクリックしてアセットのページを開きます。メニューから「タイムライン」を選択し、タイムラインを表示します。
下部にある「アクション」をクリックして、アセットで使用可能なアクションのリストを開きます。
リストの「ワークフローを開始」をクリックします。
ワークフローを開始ダイアログで、リストからワークフローモデルを選択します。
(オプション)ワークフローのインスタンスを参照するために使用できるワークフローのタイトルを指定します。
「開始」をクリックしてから「続行」をクリックします。ワークフローの各ステップは、タイムラインにイベントとして表示されます。
Assets コンソールから、ワークフローを開始するアセットの場所へ移動して、アセットを選択します。メニューから「タイムライン」を選択し、タイムラインを表示します。
下部にある「アクション」()をクリックします。
「ワークフローを開始」をクリックします。ワークフローを開始ダイアログで、リストからワークフローモデルを選択します。
(オプション)ワークフローインスタンスを参照するために使用するワークフローのタイトルを指定します。
ダイアログで「開始」をクリックし、次に「確認」をクリックします。選択したすべてのアセットでワークフローが実行されます。
ワークフローを複数のフォルダーに適用する手順は、複数のアセットに適用する手順と似ています。Assets インターフェイスでフォルダーを選択し、複数のアセットへのワークフローの適用の手順 2 から 7 までを実行します。
コレクションへのワークフローの適用を参照してください。
管理者は、事前に定義された条件に基づいてアセットを自動的に実行および処理するようにワークフローを設定できます。この機能は、事業部門のユーザーやマーケターが特定のフォルダーにカスタムワークフローを作成する場合などに役立ちます。具体的には、代理店の撮影したすべてのアセットに透かしを入れたり、フリーランサーがアップロードしたすべてのアセットに特定のレンディションを作成するよう処理したりできます。
ワークフローモデルの場合、ユーザーはワークフローを実行するワークフローランチャーを作成できます。ワークフローランチャーは、コンテンツリポジトリの変更を監視し、事前に定義された条件が満たされた場合にワークフローを実行します。管理者は、マーケターに対してワークフローの作成とランチャーの設定のためのアクセス権を提供できます。ユーザーはデフォルトの DAM アセットの更新ワークフローを変更して、特定のアセットの処理に必要な追加の手順を追加できます。ワークフローは、新しくアップロードされたすべてのアセットで実行されます。特定のアセットに対する追加の手順の実行を制限するには、次のいずれかの方法を使用します。