バリエーションは、特定のチャネルやシナリオで使用するためにプライマリコンテンツのコピーを作成して編集するための AEM のコンテンツフラグメントの重要な機能で、ヘッドレスコンテンツの配信をさらに柔軟にします。
「バリエーション」タブから、次の操作を実行できます。
編集中のデータタイプに応じて他の様々なアクションを実行します。次に例を示します。
重要な統計の表示(複数行テキストについて)
フラグメントが公開または参照(あるいは両方)された後に、作成者がフラグメントを開いて編集しようとすると警告が表示され、フラグメントを変更すると、参照されているページにも影響が及ぶことが警告されます。
コンテンツフラグメントを編集用に開くと、デフォルトで「バリエーション」タブが開きます。このタブで、プライマリまたはバリエーション(ある場合)のコンテンツをオーサリングできます。構造化されたフラグメントには、コンテンツモデルで定義された、様々なデータタイプの各種フィールドが含まれています。
次に例を示します。
以下の操作を実行できます。
「バリエーション」タブでコンテンツを直接編集します。データタイプごとに異なる編集オプションが用意されています。次に例を示します。
複数行テキストフィールドの場合は、全画面表示エディターを開いて次の操作を行うこともできます。
フラグメント参照フィールドの場合は、モデル定義に応じて、「コンテンツフラグメントを編集」オプションを使用できます。
タグを現在のバリエーションに割り当てます。タグは、追加、更新、削除できます。
タグは、コンテンツの分類に使用できるので、フラグメントを整理する際に特に効果を発揮します。タグは、コンテンツを(タグ別に)検索したり、一括操作を適用する目的で使用できます。
例えば、関係のあるフラグメントを「クリスマスローンチ」としてタグ付けして、これらのフラグメントだけをサブセットとして閲覧できるようにしたり、今後の別のローンチで使用するために新しいフォルダーにコピーしたりできます。
タグは、メタデータの一部として(マスターバリエーションに)追加することもできます
マスターコンテンツのバリエーションの作成および管理.
複数行テキストフィールドの編集時には、全画面表示エディターを開くことができます。実際のテキスト内でタップまたはクリックしてから、次のアクションアイコンを選択します。
テキストエディターが全画面表示で開きます。
全画面表示テキストエディターでは以下が提供されます。
全画面表示エディター(複数行テキスト)を開いている場合は、次のアクションも(すべての形式で)使用できます。
複数行テキストを編集するためのオプションは、選択した形式によって異なります。
全画面表示エディターでの作業時に形式を選択できます。
リッチテキストの編集では次の形式を設定できます。
アクションは、全画面表示エディターからアクセスすることもできます。
プレーンテキストを使用すると、書式設定または Markdown 情報なしでコンテンツをすばやく入力できます。全画面表示エディターを開いて追加のアクションを使用することもできます。
「プレーンテキスト」を選択すると、リッチテキストまたは Markdown に追加した書式、Markdown やアセットは失われます。
詳しくは、Markdown の説明を参照してください。
Markdown を使用してテキストの形式を設定できます。次を定義できます。
全画面表示エディターを開いて追加のアクションを使用することもできます。
リッチテキストと Markdown を切り替えると、ブロック引用やコードブロックに予期しない影響が出ることがあります。ブロック引用とコードブロックの 2 つの形式は処理方法が異なる場合があるからです。
コンテンツフラグメントモデルにフラグメント参照が含まれる場合、フラグメント作成者には次の追加オプションがあります。
コンテンツフラグメントを編集オプションは、そのフラグメントを新しいウィンドウタブで開きます。
「新しいコンテンツフラグメント」オプションを使用すると、完全に新しいフラグメントを作成できます。このために、コンテンツフラグメント作成ウィザードがエディターで開きます。
その後、次の方法で新しいフラグメントを作成できます。
全画面表示エディターを開くと、「テキスト統計」アクションには、テキストに関する様々な情報が表示されます。
次に例を示します。
コンテンツフラグメントのオーサリングのプロセスを簡易化するため、外部エディターで用意したテキストをアップロードしてフラグメントに直接追加できます。
テキストの要約を使用すると、重要ポイントと全体の意味を保ちながら、テキストの長さを規定の単語数に短縮できます。
より技術的に説明すると、特定のアルゴリズムに従って情報の密度と独自性が最適な比率であると評価した文章をシステムが保持します。
コンテンツフラグメントには、親フォルダー(ISO コード)として有効な言語フォルダーが必要です。使用する言語モデルを決定するためにこれが使用されます。
例えば、次のパスの en/
です。
/content/dam/my-brand/en/path-down/my-content-fragment
「プライマリ」または必要なバリエーションを選択します。
全画面表示エディターを開きます。
ツールバーの「テキストを要約」を選択します。
ターゲットの単語数を指定し、「開始」を選択します。
元のテキストが、提案された要約の横に並んで表示されます。
変更を確定するには、「要約」を選択します。
元のテキストが、提案された要約の横に並んで表示されます。
フラグメントに注釈を追加するには:
「プライマリ」または必要なバリエーションを選択します。
全画面表示エディターを開きます。
上部のツールバーに、注釈アイコンが表示されます。必要に応じて、一部のテキストを選択できます。
ダイアログが開きます。ここで注釈を入力できます。
ダイアログで「適用」をクリックします。
選択したテキストに注釈が適用された場合、そのテキストはハイライト表示されたままになります。
全画面表示エディターを閉じても、注釈はハイライト表示されたままです。それを選択するとダイアログが開くので、そこで注釈をさらに編集できます。
「保存」を選択します。
全画面表示エディターを閉じても、注釈はハイライト表示されたままです。それを選択するとダイアログが開くので、そこで注釈をさらに編集できます。
注釈:
エディターの全画面表示モードと通常モードのどちらの場合も、注釈はテキストのハイライトとして示されます。注釈の完全な詳細を表示、編集および削除するには、ハイライト表示されたテキストをクリックします。するとダイアログが再度開きます。
1 つのテキストに複数の注釈が適用されている場合は、ドロップダウンセレクターが表示されます。
注釈が適用されたテキスト全体を削除すると、注釈も削除されます。
注釈の一覧表示や削除を行うには、フラグメントエディターで「注釈」タブを選択します。
選択されたフラグメントのタイムラインで、注釈の表示や削除を行えます。
コンテンツフラグメントのオーサリングプロセスを容易にするには、アセット(画像)をフラグメントに直接追加します。
アセットは書式設定なしでフラグメントの段落シーケンスに追加されます。ページでフラグメントを利用、参照する際に書式を設定できます。
参照ページではこれらのアセットの移動や削除はできません。移動や削除にはフラグメントエディターを使用する必要があります。
ただし、アセットの書式設定(サイズなど)は、ページエディターで行う必要があります。フラグメントエディターでのアセットの表示は、純粋にコンテンツフローのオーサリング用です。
画像は様々な方法でフラグメントやページに追加できます。
画像を追加したい位置にカーソルを置きます。
アセットを挿入 アイコンを使用して、検索ダイアログを開きます。
ダイアログでは以下が可能です。
必要なアセットが見つかったら、サムネールをクリックしてアセットを選択します。
「選択」を使用して、コンテンツフラグメント段落システムの現在の位置にアセットを追加します。
アセットを追加後に形式を変更すると次のようになります。
コンテンツフラグメントの作成プロセスを容易にするために、別のコンテンツフラグメントをフラグメントに追加することもできます。
これらは参照として、フラグメント内の現在の場所に追加されます。
このオプションは、「複数行テキスト」が「フラグメント参照を許可」に設定されている場合に使用できます。
参照ページではこれらのアセットの移動や削除はできません。移動や削除にはフラグメントエディターを使用する必要があります。
ただし、アセットの書式設定(サイズなど)は、ページエディターで行う必要があります。フラグメントエディターでのアセットの表示は、純粋にコンテンツフローのオーサリング用です。
画像は様々な方法でフラグメントやページに追加できます。
フラグメントを追加したい位置にカーソルを置きます。
コンテンツフラグメントを挿入 アイコンを使用して、検索ダイアログを開きます。
ダイアログでは以下が可能です。
必要なフラグメントが見つかったら、サムネールをクリックしてフラグメントを選択します。
「選択」を使用して、選択したコンテンツフラグメントへの参照を現在のコンテンツフラグメント(現在の場所)に追加します。
別のフラグメントへの参照を追加した後に、形式を変更すると次のようになります。
バリエーションでは、プライマリコンテンツをコピーし、目的に応じて変更を加えることができます(必要な場合)。
新しいバリエーションを作成するには:
フラグメントを開き、サイドパネルが表示されていることを確認します。
サイドパネルのアイコンバーから「バリエーション」を選択します。
「バリエーションを作成」を選択します。
ダイアログが開きます。新しいバリエーションの タイトル と 説明 を指定します。
「追加」を選択します。フラグメントの プライマリ が新しいバリエーションにコピーされ、 編集 用に開かれます。
新しいバリエーションを作成すると、常にプライマリがコピーされます(現在開いているバリエーションではありません)。
新しいバリエーションを作成すると、マスターバリエーションに現在割り当てられているすべてのタグが新しいバリエーションにコピーされます。
以下のいずれかを実行した後に、バリエーションコンテンツを変更できます。
既存のバリエーションの名前を変更するには:
フラグメントを開き、サイドパネルから「バリエーション」を選択します。
必要なバリエーションを選択します。
「アクション」ドロップダウンから「名前を変更」を選択します。
表示されたダイアログボックスで新しい「タイトル」や「説明」を入力します。
「名前を変更」アクションを確認します。
この手順はバリエーションのタイトルにのみ影響を与えます。
既存のバリエーションを削除するには:
フラグメントを開き、サイドパネルから「バリエーション」を選択します。
必要なバリエーションを選択します。
「アクション」ドロップダウンから「削除」を選択します。
ダイアログで「削除」アクションを確認します。
プライマリは削除できません。
プライマリはコンテンツフラグメントの必須の部分であり、定義に従ってコンテンツのプライマリコピーを保持します。一方、バリエーションはそのコンテンツの更新および適合された個別のバージョンを保持します。プライマリを更新した場合、これらの変更はバリエーションにも関連するので、バリエーションに伝播させる必要があります。
バリエーションの編集時には、バリエーションの現在の要素をプライマリと同期させるアクションにアクセスできます。これにより、プライマリに行われた変更内容を必要なバリエーションに自動的にコピーできます。
同期を使用できるのは、変更内容をプライマリからバリエーションにコピーする場合のみです。
バリエーションの現在の要素のみが同期されます。
同期は、複数行テキストデータタイプでのみ機能します。
バリエーションからプライマリへ変更内容を転送することはできません。
フラグメントエディターでコンテンツフラグメントを開きます。プライマリが編集されていることを確認します。
特定のバリエーションを選択し、次のいずれかから適切な同期アクションを選択します。
「アクション」ドロップダウンセレクター - 現在の要素をプライマリと同期
全画面表示エディターのツールバー - マスターと同期
マスターとバリエーションが横並びに表示されます。
「同期」を選択すると、バリエーションが更新され、表示されます。