メタデータスキーマ metadata-schemas

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個々の組織では、アセットの検出、使用、相互運用性などを強化するメタデータモデルを用意します。正しいメタデータを適用することは、メタデータ駆動型のワークフローとプロセスを維持するために不可欠です。組織全体のメタデータ戦略および標準に準拠するには、DAM ユーザーの連携に役立つメタデータスキーマを使用します。Adobe Experience Manager では、メタデータスキーマの作成、維持管理、適用を簡単かつ柔軟に行えます。

Adobe Experience Manager Assets のスキーマには、入力する特定の情報の特定のフィールドが含まれています。また、メタデータフィールドをユーザーにわかりやすく表示するためのレイアウト情報も含まれています。メタデータプロパティには、タイトル、説明、MIME タイプ、タグなどがあります。既存のスキーマを変更したり、カスタムのメタデータスキーマを追加するには、メタデータスキーマフォームエディターを使用します。

アセットのプロパティページを表示して編集するには、次の手順に従います。

  1. カード表示のアセットタイルのクイックアクションで、「プロパティを表示」オプションをクリックします。または、アセットを選択し、ツールバーの「プロパティ」( プロパティを表示 )をクリックします。

  2. 使用可能なタブで、編集可能な様々なメタデータプロパティを編集できます。ただし、プロパティページの「基本」タブではアセットタイプを変更できません。

    アセットのプロパティの「基本」タブ(アセットタイプを変更できない)

    図:アセットのプロパティの「基本」タブ

    メタデータスキーマの作成または編集時に、1 つのプロパティのみが 1 つのフィールドにマッピングされていることを確認します。

    アセットの MIME タイプを変更するには、カスタムメタデータスキーマフォームを使用するか、既存のフォームを変更します。詳しくは、メタデータスキーマフォームの編集を参照してください。ある MIME タイプのメタデータスキーマを変更すると、アセットおよびすべてのサブタイプのプロパティページレイアウトが変更されます。例えば、default/image 配下の jpeg スキーマを変更すると、MIME タイプが image/jpeg のアセットのメタデータのレイアウト(アセットプロパティ)のみが変更されます。ただし、デフォルトスキーマを編集する場合は、すべてのタイプのアセットのメタデータのレイアウトを変更します。

メタデータスキーマフォーム default-metadata-schema-forms

フォームやテンプレートのリストを表示するには、Experience Manager インターフェイスで​ ツールアセットメタデータスキーマ ​に移動します。

Experience Manager には、次のメタデータスキーマフォームテンプレートが用意されています。

テンプレート
説明
default
アセットの基本メタデータスキーマフォーム
次の子フォームは、default フォームのプロパティを継承します。
  • dm_video
Dynamic Media ビデオのスキーマフォーム
  • 画像

image/jpegimage/png などの MIME タイプを持つ画像のスキーマフォーム
画像 フォームには、次の子フォームテンプレートがあります。

  • jpeg:サブタイプが jpeg であるアセットのスキーマフォーム
  • tiff:サブタイプが TIFF であるアセットのスキーマフォーム
  • application
application/pdfapplication/zip などの MIME タイプを持つアセットのスキーマフォーム
pdf:サブタイプが PDF であるアセットのスキーマフォーム
  • video
video/avivideo/mp4 などの MIME タイプを持つビデオアセットのスキーマフォーム
collection
コレクションのスキーマフォーム
contentfragment
コンテンツフラグメント用のスキーマフォームです
Forms
このスキーマフォームは Adobe Experience Manager Forms に関連するものです。
ugc_contentfragment
ソーシャルメディアから Experience Manager に統合されたユーザー生成コンテンツ断片およびアセットのスキーマフォーム
NOTE
スキーマフォームの子フォームを表示するには、スキーマフォーム名をクリックします。

メタデータスキーマフォームの追加 add-a-metadata-schema-form

メタデータスキーマフォームを追加するには、次の手順に従います。

  1. リストにカスタムテンプレートを追加するには、ツールバーの「作成」をクリックします。

    note note
    NOTE
    編集されていないテンプレートにはロック記号が表示されます。テンプレートをカスタマイズした場合は、ロックされません( 閉じたロック は表示されません)。
  2. ダイアログで、スキーマフォームのタイトルを入力し、「作成」をクリックして、フォーム作成プロセスを完了します。

メタデータスキーマフォームの編集 edit-metadata-schema-forms

新しく追加したメタデータスキーマフォームまたは既存のメタデータスキーマフォームを編集できます。メタデータスキーマフォームには、タブとタブ内のフォーム項目が含まれています。これらのフォーム項目を CRX リポジトリーのメタデータノード内のフィールドにマップしたり、フォーム項目を設定したりできます。タブまたはフォーム項目をメタデータスキーマフォームに追加できます。親から派生したタブおよびフォーム項目はロック状態です。子レベルではこれらを変更できません。

  1. メタデータスキーマフォームページで、フォームを選択し、ツールバーの「編集」をクリックします。

  2. メタデータスキーマフォームエディター ​ページで、メタデータフォームをカスタマイズします。必要なコンポーネントを「フォームを作成」タブからいずれかのタブにドラッグします。

  3. コンポーネントを設定するには、コンポーネントを選択して、「設定」タブでそのプロパティを変更します。

「フォームを作成」タブ内のコンポーネント components-within-the-build-form-tab

フォームを作成」タブには、スキーマフォーム内で使用するフォーム項目が表示されます。「設定」タブに、「フォームを作成」タブで選択した各項目の属性が表示されます。「フォームを作成」タブで使用できるフォーム項目を次の表に示します。

コンポーネント名
説明
セクションヘッダー
共通コンポーネントのリストに対してセクションヘッダーを追加します。
1 行のテキスト
1 行のテキストプロパティを追加します。これは文字列として保存されます。
複数値テキスト
複数値テキストプロパティを追加します。これは文字列の配列として保存されます。
数値
数値コンポーネントを追加します。
日付
日付コンポーネントを追加します。
ドロップダウン
ドロップダウンリストを追加します。
標準タグ
タグを追加します。
スマートタグ
メタデータタグを自動的に追加して、検索機能を強化します。
非表示のフィールド
非表示のフィールドを追加します。このフィールドは、アセットの保存時に POST パラメーターとして送信されます。
アセットの参照元
このアセットが参照しているアセットのリストを表示するには、このコンポーネントを追加します。
アセットの参照
このアセットを参照しているアセットのリストを表示するには、このコンポーネントを追加します。
製品リファレンス
このアセットとリンクされている製品のリストを表示するには、このコンポーネントを追加します。
アセット評価
アセットを評価するオプションを表示するには、このコンポーネントを追加します。
コンテキストメタデータ
アセットのプロパティページにある他のメタデータタブの表示を制御するために追加します。

メタデータコンポーネントの編集 edit-the-metadata-component

フォームのメタデータコンポーネントのプロパティを編集するには、コンポーネントをクリックして、「設定」タブで次のすべてのプロパティまたはサブセットを編集します。1 つのフィールドのみをメタデータスキーマの指定のプロパティにマッピングすることをお勧めします。そうでない場合は、当該プロパティにマッピングされた最新の追加フィールドがシステムによって選択されます。

フィールドラベル:アセットのプロパティページに表示されるメタデータプロパティの名前。

プロパティにマッピング:このプロパティには、CRX リポジトリー内の保存先のアセットノードの相対パスまたは名前を指定します。この値は、パスがアセットのノードの配下にあることを示すために ./ で始まります。

プロパティの有効な値の例を次に示します。

  • ./jcr:content/metadata/dc:title:アセットのメタデータノードにある値を、プロパティ dc:title として格納します。

  • ./jcr:created:アセットの作成日時が格納されます。これは保護プロパティーです。これらのプロパティを設定する場合は、「編集を無効にする」とマークすることをお勧めします。そうしない場合、アセットのプロパティを保存したときに、「アセットの変更に失敗しました」というエラーが発生します。

コンポーネントがメタデータスキーマフォームに適切に表示されるように、プロパティのパスにはスペースを含めないでください。

  • プレースホルダー:このプロパティを使用して、メタデータプロパティに関連するプレースホルダーテキストを指定します。
  • 必須:プロパティページでメタデータプロパティを必須としてマークするには、このプロパティを使用します。
  • 編集を無効にする:プロパティページでプロパティを編集不可にするには、このプロパティを使用します。
  • 空白のフィールドを読み取り専用として表示:プロパティページでメタデータプロパティに値がなくても表示するには、このプロパティをオンにします。デフォルトでは、メタデータプロパティに値がない場合、プロパティページには表示されません。
  • リストを並べ替えて表示:選択肢のリストを並べ替えて表示するには、このプロパティを使用します。
  • 選択肢:リストの選択肢を指定するには、このプロパティを使用します。
  • 説明:メタデータコンポーネントの短い説明を追加するには、このプロパティを使用します。
  • クラス:プロパティが関連付けられているオブジェクトクラス。
  • 削除:「削除」をクリックすると、スキーマフォームからコンポーネントが削除されます。
NOTE
非表示のフィールドコンポーネントには、これらの属性は含まれていません。代わりに、属性の名前、値、フィールドラベル、説明などのプロパティが含まれています。非表示のフィールドコンポーネントの値は、アセットの保存時に常に POST パラメーターとして送信されます。この値は、アセットのメタデータとして保存されません。

必須」オプションを選択した場合、必須のメタデータが設定されていないアセットを検索できます。フィルター ​パネルで、「メタデータの検証」述語を展開して、「無効」オプションを選択します。検索結果に、スキーマフォームで設定した必須のメタデータが設定されていないアセットが表示されます。

フィルターパネルのメタデータ検証の述語で選択されたオプション

スキーマフォームのいずれかのタブにコンテキストメタデータコンポーネントを追加した場合、コンポーネントは、その特定のスキーマが適用されているアセットのプロパティページにリストとして表示されます。このリストには、コンテキストメタデータコンポーネントを適用したタブを除く、他のすべてのタブが含まれます。現在、この機能は、コンテキストに応じてメタデータの表示を制御する基本的な機能を提供しています。

アセットプロパティのタブを表示するコンテキストメタデータコンポーネント

コンテキストメタデータコンポーネントが適用されているタブに加えて、プロパティページに任意のタブを表示するには、リストからタブを選択します。タブがプロパティページに追加されます。

コンテキストメタデータリストで選択されたタブが、アセットプロパティページに表示されます

図:アセットプロパティページのコンテキストメタデータ

JSON ファイルでのプロパティの指定 specify-properties-in-json-file

設定」タブのオプションでプロパティを指定する代わりに、対応するキーと値のペアを指定することで JSON ファイルでオプションを定義できます。「JSON パス」フィールドに JSON ファイルのパスを指定します。

スキーマフォームでのタブの追加または削除 adding-deleting-a-tab-in-the-schema-form

スキーマエディターで、タブを追加または削除できます。デフォルトのスキーマフォームには、「基本」、「詳細」、「IPTC」および「IPTC 拡張」の各タブが含まれています。

+」をクリックすると、スキーマフォームにタブが追加されます。新しいタブにはデフォルトで「Unnamed-1」という名前が付けられます。この名前は、「設定」タブから編集できます。タブを削除するには、「X」をクリックします。

メタデータスキーマエディターを使用したタブの追加または削除

カスケードメタデータ cascading-metadata

アセットのメタデータ情報を取得するときに、ユーザーは様々なフィールドに情報を指定します。他のフィールドで選択されているオプションに応じて、特定のメタデータフィールドやフィールド値を表示できます。こうした条件に応じたメタデータの表示は、カスケードメタデータと呼ばれます。つまり、特定のメタデータフィールドや値と、1 つ以上のフィールドまたはその値(あるいはその両方)との依存関係を作成できます。

メタデータスキーマを使用して、カスケードメタデータを表示するルールを定義します。例えば、メタデータスキーマにアセットタイプフィールドが含まれている場合は、ユーザーが選択したアセットタイプに基づいて、表示するフィールドの関連セットを定義できます。

CAUTION
コンテンツフラグメントでは、カスケードメタデータはサポートされていません。

次に、カスケードメタデータを定義できるいくつかの使用例を示します。

  • ユーザーの所在地が必要な場合に、ユーザーが選択した国および都道府県に基づいて、関連する都市名を表示します。
  • ユーザーが選択した製品カテゴリに基づいて、関連するブランド名をリストに読み込みます。
  • 別のフィールドで指定された値に基づいて、特定のフィールドの表示と非表示を切り替えます。例えば、ユーザーが別の住所への配送を希望した場合に、別の発送先住所フィールドを表示します。
  • 別のフィールドに指定された値に基づいて、特定のフィールドを必須として指定します。
  • 別のフィールドで指定された値に基づいて、特定のフィールドに表示されるオプションを変更します。
  • 別のフィールドで指定された値に基づいて、特定のフィールドにデフォルトのメタデータ値を設定します。

Experience Manager でのカスケードメタデータの設定 configure-cascading-metadata-in-aem

選択されたアセットタイプに基づいて、カスケードメタデータを表示するシナリオを検討します。例として、次のようなものがあります。

  • ビデオの場合、形式やコーデック、長さなど、適用可能なフィールドを表示します。
  • Word 文書や PDF ドキュメントの場合は、ページ数や作成者などのフィールドを表示します。

選択したアセットタイプに関係なく、著作権情報を必須フィールドとして表示します。

  1. Experience Manager インターフェイスで、ツールアセットメタデータスキーマ ​に移動します。

  2. スキーマフォーム ​ページでスキーマフォームを選択し、ツールバーの「編集」をタップまたはクリックしてスキーマを編集します。

    select_form

  3. (オプション)メタデータスキーマエディターで、条件化するフィールドを作成します。「設定」タブで、名前およびプロパティのパスを指定します。

    タブを作成するには、 + をクリックして、タブを追加し、メタデータフィールドを追加します。

    add_tab

  4. アセットタイプのドロップダウンフィールドを追加します。「設定」タブで、名前およびプロパティのパスを指定します。オプションの説明を追加します。

    asset_type_field

  5. キーと値のペアは、フォームユーザーに提供されるオプションです。キーと値のペアは手動でも JSON ファイルからも指定できます。

    • 値を手動で指定するには、「手動で追加」を選択し、「選択肢を追加」をクリックした後、オプションのテキストと値を指定します。例えば、ビデオ、PDF、Word、画像などのアセットタイプを指定します。

    • JSON ファイルから値を動的に取得するには、「JSON パスで追加」を選択し、JSON ファイルのパスを指定します。Experience Manager は、フォームがユーザーに提供されたときに、キーと値のペアをリアルタイムで取得します。

    両方のオプションは同時には使用できません。オプションを JSON ファイルから読み込んで手動で編集することはできません。

    add_choice

    note note
    NOTE
    JSON ファイルを追加すると、キーと値のペアはメタデータスキーマエディターには表示されませんが、公開済みの形式で使用できます。
    note note
    NOTE
    選択肢を追加するときに「ドロップダウン」フィールドをクリックすると、インターフェイスが変形し、選択肢の「削除」オプションが機能しなくなります。変更を保存するまで、ドロップダウンをクリックしないでください。この問題が発生した場合は、スキーマを保存してから再度開き、編集を続行します。
  6. (オプション)他の必須フィールドを追加します。例えば、アセットタイプが「ビデオ」の場合、形式、コーデックおよび長さのフィールドがあります。

    同様に、他のアセットタイプの依存フィールドを追加します。例えば、PDF ファイルや Word ファイルなどのドキュメントアセットには、ページ数や作成者のフィールドを追加します。

    video_dependent_fields

  7. アセットタイプフィールドと他のフィールドとの依存関係を作成するには、依存フィールドを選択して「ルール」タブを開きます。

    select_dependentfield

  8. 要件」から、「必須、新しいルールに基づく」オプションを選択します。

  9. ルールを追加」をクリックし、「アセットタイプ」フィールドを選択して依存関係を作成します。また、依存関係を作成するフィールド値も選択します。この場合は、「Video」を選択します。「完了」をクリックして、変更を保存します。

    define_rule

    note note
    NOTE
    値があらかじめ手動で定義されているドロップダウンメニューは、ルールと一緒に使用できます。JSON パスが設定されたドロップダウンメニューは、事前に定義された値を使用して条件を適用するルールと共に使用することはできません。 値が実行時に JSON から読み込まれる場合は、事前定義されたルールを適用することはできません。
  10. 視認性」の下で、「表示可、新しいルールに基づく」オプションを選択します。

  11. ルールを追加」をクリックし、「アセットタイプ」フィールドを選択して依存関係を作成します。また、依存関係を作成するフィールド値も選択します。この場合は、「Video」を選択します。「完了」をクリックして、変更を保存します。

    define_visibilityrule

    note note
    NOTE
    空白(または値以外の場所)をクリックすると、値がリセットされます。発生した場合は、値を再選択します。
    note note
    NOTE
    要件 ​条件と​ 視認性 ​条件は互いに関係なく適用できます。
  12. 同様に、「アセットタイプ」フィールドのビデオという値と、「コーデック」や「期間」などの他のフィールドとの依存関係を作成します。

  13. 手順を繰り返して、「アセットタイプ」フィールドのドキュメントアセット(PDF、Word)と、「ページ数」や「作成者」などのフィールドとの依存関係を作成します。

  14. 保存」をクリックします。メタデータスキーマをフォルダーに適用します。

  15. メタデータスキーマを適用したフォルダーに移動して、アセットのプロパティページを開きます。「アセットの種類」フィールドでの選択に応じて、関連するカスケードメタデータのフィールドが表示されます。

    ビデオアセットのカスケードメタデータ

    図:ビデオのカスケードメタデータ。

    ドキュメントアセットのカスケードメタデータ

    図:ドキュメントのカスケードメタデータ。

メタデータスキーマフォームの削除 delete-metadata-schema-forms

Experience Manager では、カスタムのスキーマフォームのみを削除できます。デフォルトのスキーマフォームまたはテンプレートを削除することはできません。ただし、これらのフォームでのカスタムの変更内容は削除できます。

フォームを削除するには、フォームを選択して削除をクリックします。

NOTE
  • デフォルトフォームに対するカスタムの変更を削除すると、ロック記号( 閉じたロック )がフォームの前に再び表示されます。これは、フォームがデフォルトの状態に戻ったことを示します。
  • Assets 内のデフォルトのメタデータスキーマフォームは削除できません。

MIME タイプ用のスキーマフォーム schema-forms-for-mime-types

Experience Manager には、様々な MIME タイプですぐに使用できるデフォルトのフォームが用意されています。ただし、様々な MIME タイプのアセットにカスタムのフォームを追加することができます。

MIME タイプ用の新しいフォームの追加 add-new-forms-for-mime-types

適切なフォームタイプの下でフォームを作成します。例えば、image/png サブタイプのテンプレートを追加するには、「image」フォームの下にフォームを作成します。スキーマフォームのタイトルはサブタイプ名です。この場合、タイトルは「png」です。

様々な MIME タイプ用の既存スキーマテンプレートの使用 use-an-existing-schema-template-for-various-mime-types

別の MIME タイプに対して既存のテンプレートを使用できます。例えば、MIME タイプ image/png のアセットに対して image/jpeg フォームを使用します。

この場合は、CRX リポジトリー内の /etc/dam/metadataeditor/mimetypemappings にノードを作成します。そのノードの名前を指定し、次のプロパティを定義します。

名前
説明
タイプ
exposedmimetype
マッピングする既存フォームの名前
String
image/jpeg
mimetypes
exposedmimetype 属性で定義したフォームを使用する MIME タイプのリスト
String
image/png

Assets では、次の MIME タイプとスキーマフォームがマッピングされます。

スキーマフォーム
MIME タイプ
image/jpeg
image/pjpeg
image/tiff
image/x-tiff
application/pdf
application/postscript
application/x-ImageSet
Multipart/Related; type=application/x-ImageSet
application/x-SpinSet
Multipart/Related; type=application/x-SpinSet
application/x-MixedMediaSet
Multipart/Related; type=application/x-MixedMediaSet
video/quicktime
video/x-quicktime
video/mpeg4
video/mp4
video/avi
video/avi、video/msvideo、video/x-msvideo
video/wmv
video/x-ms-wmv
video/flv
video/x-flv

メタデータスキーマへのアクセス権の付与 grant-access-to-metadata-schemas

メタデータスキーマ機能は、管理者のみが使用できます。ただし、管理者は一部の権限を変更して、管理者以外のユーザーにアクセス権を付与することができます。/conf フォルダーに対する作成、変更、削除の権限を管理者以外のユーザーに割り当てます。

フォルダー固有のメタデータの適用 apply-folder-specific-metadata

Assets では、メタデータスキーマのバリアントを定義して、それを特定のフォルダーに適用できます。

例えば、デフォルトのメタデータスキーマのバリアントを定義して、それをフォルダーに適用できます。変更したスキーマを適用すると、フォルダー内のアセットに適用されている元のデフォルトのメタデータスキーマがオーバーライドされます。

このスキーマが適用されているフォルダーにアップロードされたアセットのみが、バリアントのメタデータスキーマに定義されている変更されたメタデータに従います。元のスキーマが適用されている他のフォルダーにある Assets は、元のスキーマに定義されているメタデータに引き続き従います。

アセットごとのメタデータの継承は、階層の最上位フォルダーに適用されているスキーマに基づきます。サブフォルダーには同じスキーマが適用または継承されます。異なるスキーマがサブフォルダーレベルで適用されると、継承が停止します。

  1. Experience Manager インターフェイスで、ツールアセットメタデータスキーマ ​に移動します。メタデータスキーマフォーム ​ページが表示されます。

  2. フォーム(デフォルトのメタデータフォームなど)の前にあるチェックボックスをオンにし、「コピー」をクリックして、カスタムフォームとして保存します。フォームのカスタム名を my_default などに指定します。カスタムフォームを作成することもできます。

  3. メタデータスキーマフォーム ​ページで、my_default フォームを選択し、「編集」をクリックします。

  4. メタデータスキーマエディター ​ページで、スキーマフォームにテキストフィールドを追加します。例えば、「カテゴリ」というラベルのフィールドを追加します。

    メタデータスキーマフォームエディターに追加されたテキストフィールド

    図:メタデータスキーマフォームエディターに追加されたテキストフィールド。

  5. 保存」をクリックします。変更されたフォームは​ メタデータスキーマフォーム ​ページにリストされます。

  6. ツールバーの「フォルダーに適用」をクリックしてカスタムメタデータをフォルダーに適用します。

  7. 変更されたスキーマを適用するフォルダーを選択し、「適用」をクリックします。

    メタデータスキーマを適用するフォルダーを選択

  8. フォルダーに他のメタデータが適用されている場合は、既存のメタデータスキーマを上書きする旨の警告メッセージが表示されます。「上書き」をクリックします。

  9. OK」をクリックして、成功メッセージを閉じます。

  10. 変更したメタデータスキーマを適用したフォルダーに移動します。

必須メタデータの定義 define-mandatory-metadata

必須フィールドをフォルダーレベルで定義すると、そのフォルダーにアップロードされるアセットに強制的に適用されます。事前に定義された必須フィールドのメタデータが欠落したアセットをアップロードすると、カード表示においてそのアセットのメタデータがないことが表示されます。

NOTE
メタデータフィールドは、別のフィールドの値に基づいて、必須フィールドとして定義できます。カード表示では、Experience Manager は必須メタデータフィールドのメタデータがなくても警告メッセージを表示しません。
  1. Experience Manager インターフェイスで、ツールアセットメタデータスキーマ ​に移動します。メタデータスキーマフォーム ​ページが表示されます。

  2. デフォルトのメタデータフォームをカスタムフォームとして保存します。例えば、my_default として保存します。

  3. カスタムフォームを編集します。必須フィールドを追加します。例えば、「カテゴリ」フィールドを追加して、それを必須フィールドにします。

    メタデータスキーマフォームエディターの「ルール」タブで「必須」を選択し、メタデータフォームに必須フィールドを追加します。

    図:メタデータスキーマフォームエディターの必須フィールド。

  4. 保存」をクリックします。変更されたフォームは​ メタデータスキーマフォーム ​ページにリストされます。フォームを選択し、ツールバーの「フォルダーに適用」をクリックしてカスタムメタデータをフォルダーに適用します。

  5. フォルダーに移動し、カスタムフォームに追加した必須フィールドにメタデータが指定されていないアセットをアップロードします。必須フィールドの指定されていないメタデータに関するメッセージが、アセットのカード表示に表示されます。

    フォルダー内のアセットのアップロード時に、アセットカード表示に必須メタデータが指定されていないというメッセージ

  6. (オプション)https://[aem_server]:[port]/system/console/components/にアクセスします。com.day.cq.dam.core.impl.MissingMetadataNotificationJob コンポーネントを設定して有効にします。このコンポーネントはデフォルトで無効になっています。アセット上にあるメタデータの妥当性を Experience Manager がチェックする頻度を設定します。この設定により、プロパティhasValidMetadata がアセットの jcr:content に追加されます。Experience Manager は、このプロパティを使用して、検索結果内の無効なアセットをフィルタリングします。チェックの後にアセットを追加した場合、次に予定されるチェックが実行されるまでそのアセットは hasValidMetadata でフラグは付きません。したがって、次に予定されるチェック後まで、無効なメタデータの検索フィルターにアセットが表示されません。

    note caution
    CAUTION
    メタデータの検証チェックは、大量のリソースを必要とするので、システムのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。検証チェックのスケジュール設定は、適切に行う必要があります。サーバーがチェックの負荷に対処できない場合は、このジョブを無効にしてください。
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