このドキュメントは次の内容について説明します。
アセット共有は、オープンソースの参照実装として使用できます。Asset Share Commons を参照してください。アセット共有は正式にはサポートされていません。
デジタルアセット管理は、ますます広く使用されるようになっています。専門的な教育を受けた小規模なユーザーグループ、例えば写真家や分類学者など向けの小規模なソリューションから、大規模で多様なユーザーグループ、例えばビジネスユーザー、WCM 作成者、ジャーナリストなどに移行する場合、専門的なユーザー向けの Adobe Experience Manager Assets の強力なユーザーインターフェイスでは、利用できる情報が多すぎて不便が生じることがあり、関係者は自分に関係のあるデジタルアセットにアクセスできる、目的に特化したユーザーインターフェイスやアプリケーションを求めるようになります。
そのようなアセット中心型アプリケーションの例としては、従業員が展示会の参加時の写真をアップロードできるイントラネット内のシンプルな写真ギャラリーや、公開 web サイトでのプレスセンターなどが考えられます。アセット中心型アプリケーションは、ショッピングカート、チェックアウト、検証プロセスを含む完全なソリューションに拡張することもできます。
アセット中心型アプリケーションの作成の大部分は、コーディングを必要としない設定プロセスとなります。ここでは、ユーザーグループとそのニーズ、使用されるメタデータに関する知識のみが必要となります。Assets で作成されたアセット中心型アプリケーションは拡張可能です。適度なコーディング作業によって、アセットの検索、表示、変更のための再利用可能なコンポーネントを作成できます。
Experience Manager のアセット中心型アプリケーションはアセットエディターページで構成されており、特定アセットの詳細を表示するために使用できます。アセットエディターページでは、アセットにアクセスするユーザーが必要な権限を持っていれば、メタデータの編集も可能です。
アセットエディターをカスタマイズして、ユーザーによるデジタルアセットの表示および編集方法を指定します。これをおこなうには、新規のアセットエディターページを作成してから、ユーザーがページに対して実行できる表示とアクションをカスタマイズします。
DAM アセットエディターにカスタムフィールドを追加する場合は、/apps/dam/content/asseteditors.
に新しい ノード cq:Widget
を追加します。
アセットエディターページを作成する場合に、アセット共有ページのすぐ下にページを作成することをお勧めします。
アセットエディターページを作成するには:
Geometrixx アセットエディターテンプレートを使用して作成された基本ページは次のイメージのようになります。
アセットエディターページをカスタマイズするには、サイドキックの要素を使用します。Geometrixx プレスセンター からアクセスするアセットエディターページは、このテンプレートに基づいたページのカスタマイズバージョンです。
カスタムのアセットエディターページを作成したら、アセット(作成したカスタムのアセット共有)をダブルクリックすると、カスタマイムのエディターページでアセットが開くことを確認する必要があります。
アセットエディターページを設定するには:
「一般」タブが選択されていない場合は、クリックします。
アセットエディターのパス フィールドで、アセット共有ページでアセットを開くためのアセットエディターへのパスを入力して、「OK」をクリックします。
アセットエディターに含める機能を指定するには、ページにコンポーネントを追加します。
アセットエディターコンポーネントを追加するには:
何をカスタマイズできるかは、使用可能なコンポーネントによって異なります。コンポーネントを有効にするには、デザインモードに移動し、有効にする必要のあるコンポーネントを選択します。
アセットエディターページのデザイン時に、読み取り専用、編集可能のいずれかのコンポーネントを作成します。ユーザーは、そのコンポーネント内に鉛筆の画像が表示されればフィールドが編集可能であるとわかります。デフォルトでは、ほとんどのコンポーネントは読み取り専用として設定されます。
コンポーネント | 説明 |
---|---|
メタデータフォームとメタデータテキストフィールド | アセットにメタデータを追加し、そのアセットに対して送信などのアクションを実行できるようにします。 |
サブアセット | サブアセットをカスタマイズできるようにします。 |
タグ | ユーザーがタグを選択してアセットに追加できるようにします。 |
サムネール | アセットのサムネールとファイル名を表示し、代替テキストを追加できるようにします。ここでは、アセットエディターのアクションを追加することもできます。 |
タイトル | アセットのタイトルを表示します。このタイトルはカスタマイズ可能です。 |
メタデータフォームは、開始アクションと終了アクションを含むフォームです。その間には、テキストフィールドを入力します。フォームの操作について詳しくは、フォームを参照してください。
フォームの「フォーム開始」と「フォーム終了」の間に、メタデータテキストフィールドをドラッグします。ユーザーはこれらのテキストフィールドにメタデータを入力し、このメタデータを送信するか、他のアクションを実行することができます。
「タイトル」などのフィールド名をダブルクリックし、メタデータフィールドを開いて変更を行います。コンポーネントを編集ウィンドウの「一般」タブで、名前空間、フィールドラベル、型(dc:title
など)を定義します。
メタデータフォームで使用可能な名前空間の変更について詳しくは、Assets のカスタマイズと拡張を参照してください。
次に、様々なフィールドを持つメタデータフォームの例を示します。
アセットエディターページでは、ユーザーはこの後メタデータフィールドに値を入力し(フィールドが編集可能な場合)、終了アクション(変更内容の送信など)を実行することができます。
サブアセットコンポーネントでは、サブアセットの表示と選択をおこなうことができます。メインアセットとサブアセットの下に表示される名前を指定できます。
サブアセットコンポーネントをダブルクリックし、サブアセットダイアログを開きます。このダイアログで、メインアセットや任意のサブアセットのタイトルを変更できます。デフォルト値は、対応するフィールドの下に表示されます。
次に、設定済みのサブアセットコンポーネントの例を示します。
例えば、あるサブアセットを選択すると、コンポーネントに適切なページが表示され、ボックスタイトルがサブアセットから兄弟アセットに変更されます。
タグコンポーネントは、ユーザーがアセットに既存のタグを割り当てることのできるコンポーネントです。タグは後で構成や取得に役に立ちます。ユーザーがタグを追加できず、参照のみできるように、このコンポーネントを読み取り専用にできます。
タグコンポーネントをダブルクリックしてタグダイアログを開きます。このダイアログで、必要に応じてタグのタイトルを変更し、割り当て済みの名前空間を選択することができます。このフィールドを編集可能にするには、「編集ボタンを非表示にする」チェックボックスをオフにします。デフォルトでは、タグは編集可能です。
ユーザーがタグを編集できる場合は、鉛筆アイコンをクリックし、「Tags」ドロップダウンメニューからタグを選択して、タグを追加できます。
次に、設定済みのタグコンポーネントを示します。
サムネイルコンポーネントでは、選択したサムネイルがアセットで表示されます(多くの形式でサムネイルは自動的に抽出されます)。さらに、コンポーネントではファイル名と、変更可能なアクションが表示されます。
サムネールコンポーネントをダブルクリックすると、サムネールダイアログが開きます。このダイアログで、代替テキストを変更できます。デフォルトでは、サムネールの代替テキストは、「Click to download asset」です。
次に、設定済みのサムネールコンポーネントの例を示します。
タイトルコンポーネントでは、アセットのタイトルと説明が表示されます。
デフォルトでは、タイトルは読み取り専用であり、ユーザーは編集できません。編集可能にするには、コンポーネントをダブルクリックし、「編集ボタンを非表示にする」チェックボックスをオフにします。さらに、複数のアセットのタイトルを入力します。
タイトルが編集可能な場合、鉛筆アイコンをクリックしてアセットのプロパティウィンドウを開いて、タイトルと説明を追加できます。さらに、日時を選択してアセットのオンとオフを切り替えることができます。
タイトル を編集する際に、ユーザーはタイトルと説明を変更し、アセットのオンとオフを切り替えるオンタイムとオフタイムを入力することができます。
次に、設定済みのタイトルコンポーネントの例を示します。
選択したデジタルアセットに対してユーザーが実行できるアクションを、事前定義済みアクションの選択範囲で指定できます。
アセットエディターページにアクションを追加するには:
次のアクションが使用可能です。
アクション | 説明 |
---|---|
ダウンロード | ユーザーが選択したアセットをコンピューターにダウンロードできるようにします。 |
エディター | ユーザーが画像を編集できるようにします(インタラクティブ編集)。 |
Lightbox | アセットを「Lightbox」に保存します。Lightbox では、保存されたアセットに対して他のアクションを実行できます。これは、複数のページにまたがるアセットを操作する場合に便利です。 |
ロック | ユーザーがアセットをロックできるようにします。この機能はデフォルトでは有効ではなく、コンポーネントのリスト内で有効にする必要があります。 |
参照 | クリックすると、アセットで現在使用されているページが表示されます。 |
バージョン管理 | アセットのバージョンの作成と復元が可能です。 |
Experience Manager Assets では複数のアセットを同時に変更できます。アセットを選択した後、それらのアセットの次の情報を同時に変更できます。
アセットエディターページを使用してアセットをマルチ編集するには:
Geometrixx Press Center ページを開きます。
https://localhost:4502/content/geometrixx/en/company/press.html
アセットを選択します。
Ctrl + click
します。Cmd + click
します。アセットの範囲を選択するには、最初のアセットをクリックしてから、最後のアセットを Shift + click
します。
「Actions」フィールド(ページの左側)の「Edit Metadata」をクリックします。
Geometrixx Press Center Asset Editor ページが新しいタブで開きます。アセットのメタデータが以下のように表示されます。
「ダウンロード」をクリックして、アセットの元のレンディションを含む zip ファイルをダウンロードします。
「タグ」フィールドの横にある「タグを編集」オプションをクリックします。
以下の操作を実行できます。
x
をクリックして、すべてのアセットのタグを削除します。+
をクリックして、すべてのアセットにタグを追加します。「OK」をクリックして、変更内容をフォームに書き込みます。「Tags」フィールドの横にあるチェックボックスが自動的にオンになります。
「説明」フィールドを編集します。例えば、次のように設定します。
This is a common description
フィールドを編集すると、フォームの送信時に、選択したアセットの既存の値が編集した値によって上書きされます。
注意:フィールドを編集すると、フィールドの横にあるチェックボックスが自動的にオンになります。
「Update Metadata」をクリックしてフォームを送信し、すべてのアセットの変更内容を保存します。
メモ:チェックボックスがオンのメタデータのみが変更されます。