グローバル Web プレゼンスの作成や拡張は複雑なプロセスになる可能性がありますが、事前に AEM について適切に考慮および計画しておけば、作業を簡略化してグローバルなビジネス目標をサポートできます。
最初のサイトを実装する前にグローバルな拡張について計画します。通常、既存のサイトの実装時に、グローバルな用途に合わせて急遽サイトを作り替えるのは、最初からグローバルな拡張について計画しておくよりも困難です。
グローバルビジネスを支援するガバナンスモデルを決定し、AEM のメカニズム(MSM など)とユーザー権限を使用して、選択したモデルを適用します。例えば、コンテンツが中央でオーサリングされ、それぞれの地域や国に対して「プッシュ」または「プル」されるかどうかを指定します。各地域でロック解除や変更が可能なコンテンツを指定します。翻訳を開始および管理する担当者を指定します。
リソースに余裕がある場合は、必要なツール、プロセスおよびベンダーとの関係の専門知識を養うことのできる中央のチームが翻訳アクティビティを管理することをお勧めします。
グローバルな構造とプロセスの計画、プロトタイプ作成およびテストを実施して、それらがビジネスを支援し、各地域で関係者から必要な支援を受けられるようにします。
サイト構造を設計する場合は、最初にコンテンツを調査し、どこでどのような言語コンテンツをオーサリングするかを特定します。この位置をサイトのトップレベルにしてください。
トップレベルのオーサリングサイトと各国のサイト間の言語ベースの構造を 3 レベル以下にすることをお勧めします。
W3C 標準に準拠する言語/国のサイト命名規則を使用します。
地域別および国別のコンテンツの配信方法を指定します。言語を共有する国について検討してください。言語マスター(アクティベートされていないページのレイヤー)を作成することをお勧めします。言語マスターを使用すると、翻訳コンテンツをレビューおよび変更してから、対象の言語を共有する国のサイトに対してプッシュまたはプルできます。
言語マスターを作成するには、言語コピーを使用するアプローチと MSM/ライブコピーを使用するアプローチの 2 つがあります。
マスター言語にグローバルなバリエーションがある場合は、MSM を使用して、翻訳に使用するグローバルマスターからライブコピーを作成できます。例えば、英語(米国)のマスターでグローバルオーサリングが実行される場合は、各国対応の英語のマスターを、他の言語に翻訳するためのライブコピーおよび基盤として作成します。
MSM を使用して、翻訳済みの言語マスターから各国のサイトを作成し、同じ言語を共有するサイトにコンテンツをロールアウトします。例えば、フランス語の言語マスターをフランス、ベルギーおよびスイスのサイトにロールアウトできます。
実装を開始する前に、まず計画、プロトタイプ作成およびテストを実施します。
翻訳および関連するローカライゼーションアクティビティの専門知識を持つローカライゼーションサービスプロバイダー(LSP)を採用します。LSP は、効率性を向上し、翻訳コストを削減するための幅広いリソースとテクノロジーを提供することで、グローバルビジネスの拡大を支援します。
コンテンツに最適な翻訳方法を選択します。
ローカライゼーションサービスプロバイダー、アドビのコンサルティング、システムインテグレーターの専門知識を活用して、多言語サイトの構造の計画、プロトタイプの作成およびテストを実施します。