Adobe Experience Manager(AEM)では、簡単に使用できるアダプティブフォームを作成でき、エンドユーザーに動的なエクスペリエンスを提供します。フォームのレイアウトは、アダプティブフォームでの各項目やコンポーネントの表示方法をコントロールします。
アダプティブフォームの各種レイアウト機能を学習する前に、次の記事を参照してアダプティブフォームの詳細を理解してください。
アダプティブフォームは次のタイプのレイアウトを提供します。
パネル レイアウトパネル内の項目やコンポーネントをデバイスに表示する方法をコントロールします。
モバイル レイアウトモバイルデバイス上のフォームのナビゲーションを制御します。デバイスの幅が 768 ピクセル以上の場合、レイアウトはモバイルと判断され、モバイルデバイス向けに最適化されます。
ツールバー レイアウトフォーム内のツールバーまたはパネルツールバーのアクションボタンの配置をコントロールします。
これらのすべてのパネルレイアウトは次の場所で定義されます。
/libs/fd/af/layouts
.
アダプティブフォームのレイアウトを変更する場合、AEM でオーサリングモードを使用してください。
フォーム作成者は、ルートパネルを含めたアダプティブフォームの各パネルにレイアウトを関連付けることができます。
パネルレイアウトは/libs/fd/af/layouts/panel
から利用できます。
図:アダプティブフォームのパネルレイアウトの リスト
このパネルレイアウトを使用すると、特別なナビゲーションなしでレイアウトをデバイスの画面サイズに合うように調整するレスポンシブレイアウトを作成できます。
このレイアウトを使用すると、複数のパネルアダプティブフォームコンポーネントをパネル内に次々に配置できます。
図:レスポンシブレイアウト を使用したフォーム(小さい画面で表示)
図:レスポンシブレイアウト を使用したフォーム(大画面表示)
フォーム上にガイド付きのナビゲーションを用意したい場合、このパネルレイアウトを使用してください。例えば、ユーザーを1ステップずつガイドしながらフォーム内の必須の情報を取得したい場合に、このレイアウトを使用します。
Panel adaptive form
コンポーネントを使用して、パネル内での操作手順を示します。 このレイアウトを使用すると、現在の手順を完了しない限りユーザーは次の手順に進めません。
window.guideBridge.validate([], this.panel.navigationContext.currentItem.somExpression)
図:複数手順のフォームのウィザードレイアウトでの 手順完了式
図:ウィザード を使用したフォーム
このレイアウトを使用すると、アコーディオンスタイルのナビゲーションを含むパネルにPanel adaptive form
コンポーネントを配置できます。 また、このレイアウトを使用すると、繰り返し可能なパネルを作成できます。繰り返し可能なパネルを使用すれば、必要に応じて動的にパネルを追加したり削除することができます。パネルの繰り返しの最小回数と最大回数を定義できます。 また、パネル内の項目に入力される情報に応じて動的にパネルのタイトルを決定することができます。
最小化したパネルのタイトルにエンドユーザーが提供した値を表示するために、サマリ式を使用することができます。
図:アコーディオンレイアウトを使用して作成した 繰り返し可能なパネル
このレイアウトを使用すると、タブ付きナビゲーションのパネルにPanel adaptive form
コンポーネントを配置できます。 タブはパネルコンテンツの左側に配置されます。
図: タブをパネルの左側に表示
このレイアウトを使用すると、タブ付きナビゲーションのパネルにPanel adaptive form
コンポーネントを配置できます。 タブはパネルコンテンツの上に配置されます。
図: タブをパネルの上部に表示
モバイルレイアウトはモバイルデバイスの比較的小さい画面で、わかりやすいナビゲーションをできるようにします。モバイルレイアウトでは、フォームのナビゲーションにタブ付きスタイルまたはウィザードスタイルを使用します。モバイルレイアウトを適用するとフォーム全体を単一のレイアウトで表示します。
このレイアウトでは、ナビゲーションバーとナビゲーションメニューを使用してナビゲーションをコントロールします。ナビゲーションバーには、フォーム内の<と>のアイコンが表示され、次と前ののナビゲーション手順が示されます。
モバイルレイアウトは/libs/fd/af/layouts/mobile/
から入手できます。 アダプティブフォームでは、デフォルトで次のモバイルレイアウトを使用できます。
図:アダプティブフォームのモバイルレイアウトの リスト
モバイルレイアウトを使用する場合、様々なフォームパネルにアクセスするためのフォームメニューは、アイコンをタップすると使用できます。
レイアウトの名称の通り、このレイアウトはナビゲーションメニューおよびナビゲーションバーと併せてパネルのタイトルを表示します。また、このレイアウトではナビゲーションに「進む」アイコンと「戻る」アイコンを使用します。
図:フォームのヘッダーにパネルタイトルを表示した モバイルレイアウト
レイアウトの名称の通り、このレイアウトはナビゲーションメニューおよびナビゲーションバーのみ表示し、パネルのタイトルは表示しません。また、このレイアウトではナビゲーションに「進む」アイコンと「戻る」アイコンを使用します。
図:フォームのヘッダーにパネルタイトルを表示しない モバイルレイアウト
ツールバーレイアウトは、アダプティブフォームに追加するアクションボタンの位置と表示をコントロールします。 このレイアウトはフォームレベルまたは各パネルレベルで追加できます。
図:アダプティブフォーム のツールバーレイアウトのリスト
ツールバーレイアウトは/libs/fd/af/layouts/toolbar
から入手できます。 アダプティブフォームには、デフォルトで次のツールバーレイアウトが用意されています。
アダプティブフォームでアクションボタンを追加したときに、デフォルトレイアウトとしてこのレイアウトが選択されます。このレイアウトを選択すると、デスクトップおよびモバイルの両デバイスで同一のレイアウトを表示します。
また、このレイアウトで設定されたアクションボタンを含むツールバーを複数追加することができます。アクションボタンはフォームのコントロールに関連付けられます。ツールバーはパネルの前または後に設定できます。
図:ツールバーの デフォルト表示
このレイアウトを選択すると、デスクトップデバイスとモバイルデバイスで異なるレイアウトが表示されます。
デスクトップレイアウトでは、特定のラベルを使用してアクションボタンを追加できます。このレイアウトで設定できるツールバーは 1 つのみです。このレイアウトでツールバーを 1 つ以上設定した場合、モバイルデバイス上でツールバーが重なり、表示されるのはそのうち 1 つのみです。例えば、ツールバーを表示できるのはフォームの下部、上部、またはパネルの前か後のどれか 1 つに限られます。
モバイルレイアウトでは、アイコンを使用してアクションボタンを追加します。
図:ツールバーの モバイル固定レイアウト