AEM では、次の設定が可能です。
これらはすべて、OSGi の設定です。
AEM のログは、Sling の原則に基づいています。詳しくは、Sling のログを参照してください。
ルートロガーを設定するには、Apache Sling Logging Configuration を使用します。これにより、AEM のログのグローバル設定が定義されます。
このナレッジベースの記事では、request.log ファイルと access.log ファイルのローテーション方法について説明します。
グローバルログ設定に加えて、AEM では個々のサービス用に具体的な設定をおこなうことができます。
これにより、単一のサービスに関するログメッセージを別個のファイルに送ることができます。これは、開発やテストの際、例えば特定のサービスのログレベルを上げる必要がある場合などに特に便利です。
AEM では、以下の手順でログメッセージをファイルに書き込みます。
これらの要素は、該当する要素の次のパラメーターによってリンクされます。
ロガー(Logging Logger)
メッセージを生成するサービスを定義します。
ログファイル (Logging Logger)
ログメッセージを保存する物理ファイルを定義します。
これは、Logging Logger を Logging Writer とリンクするために使用します。 接続を確立するには、値が Logging Writer 設定の同じパラメーターと同じである必要があります。
ログファイル (Logging Writer)
ログメッセージの書き込み先の物理ファイルを定義します。
これは、Logging Writer 設定の同じパラメーターと同じである必要があります。同じでない場合は、一致しません。 一致するものがない場合は、デフォルト設定(毎日のログローテーション)で暗黙のライターが作成されます。
標準の AEM インストールには、特定のロガーおよびライターが含まれています。
1 つ目は特殊なケースで、request.log
ファイルと access.log
ファイルの両方を制御します。
ロガー:
Apache Sling Customizable Request Data Logger
(org.apache.sling.engine.impl.log.RequestLoggerService)
要求コンテンツに関するメッセージを request.log
に書き込みます。
リンク先:
Apache Sling Request Logger
(org.apache.sling.engine.impl.log.RequestLogger)
メッセージを request.log
または access.log
に書き込みます。
これらは必要に応じてカスタマイズできますが、ほとんどのインストールには標準設定が適しています。
その他のペアは、標準設定に従います。
ロガー:
Apache Sling Logging Logger Configuration
(org.apache.sling.commons.log.LogManager.factory.config)
logs/error.log
にメッセージ Information
を書き込みます。
リンク先のライター:
Apache Sling Logging Writer Configuration
(org.apache.sling.commons.log.LogManager.factory.writer)
ロガー:
Apache Sling Logging Logger Configuration(org.apache.sling.commons.log.LogManager.factory.config.649d51b7-6425-45c9-81e6-2697a03d6be7)
サービス org.apache.pdfbox
のメッセージ Warning
を ../logs/error.log
に書き込みます。
特定のライターにリンクしないので、デフォルト設定で暗黙のライターを作成して使用します(毎日のログローテーション)。
次の手順で、独自のロガーとライターのペアを定義できます。
ファクトリ設定の Apache Sling Logging Logger Configuration の新しいインスタンスを作成します。
ファクトリ設定の Apache Sling Logging Writer Configuration の新しいインスタンスを作成します。
状況によっては、カスタムログファイルを作成する必要があります。