AEM Communities は、ビジネスパートナー、顧客および従業員が共同作業をおこなうビジネスフレームワークを提供します。Web サイト構造にソーシャル機能を提供し、業務関係者とナレッジを共有してブランド価値の向上に役立てることができます。
AEM 6.4 Communitiesは、コミュニティユーザーの体験を高め、コミュニティ管理者、モデレーター、管理者の今日のタスクを簡単にする機能を提供します。
新機能および機能強化について詳しくは、概要を参照してください。また、AEM 6.4 Communities のリリースノートも参照してください。AEM 6.4 Communitiesのドキュメントについては、AEM 6.4 Communitiesユーザーガイドを参照してください。
AEM Communities では、オーサー環境で事前定義されたテンプレートを使用して、コミュニティサイト内にグループやサブグループを作成できます。これらのグループは、親サイトからテーマやスタイルなどの多くの設定を継承するサブコミュニティとして機能します。ただし、これらのグループには親サイトとは異なる設定を適用でき、例えば別のグループモデレーターを設定したり、セキュリティレベルを変更したりできます。これらのグループは完全に独立したミニコミュニティとして機能し、次の機能強化によってさらに多くのことができます。
コミュニティサイトの一部として、複数言語を使用するグループを 1 回の操作で作成できます。これを実行するには、コミュニティサイト内に新しいコミュニティグループを作成する際に表示されるコミュニティグループテンプレートページの「追加の使用可能なコミュニティグループの言語」フィールドを使用します。
このようなグループを作成するには、まずサイトコンソールから目的のコミュニティサイトのグループコレクションに移動します。グループを作成し、コミュニティグループテンプレートページの「追加の使用可能なコミュニティグループの言語」フィールドに使用する言語を指定します。
AEM 6.4 Communities では、コミュニティサイトコンソール内で、コミュニティグループコレクションの既存のコミュニティグループに対して、グループを削除アイコンを使用できます。このアイコンを使用すると、1 回クリックするだけで、グループに関連付けられているすべてのアイテム(コンテンツやユーザーのメンバーシップなど)とグループを削除できます。
ターゲットとなる特定のコミュニティメンバー向けの学習コンテンツを作成、管理および公開できるようになりました。コミュニティグループに対して(コミュニティサイト全体だけでなく)カタログおよび割り当て機能を使用できるので、イネーブルメントマネージャーは、少人数のグループにも学習パスとイネーブルメントリソースを割り当てることができます。
AEM 6.4 Communities は、モデレートの機能強化を提供して、コミュニティモデレーターの日々の負担を軽減します。
新しいスパム検出エンジンは、コミュニティサイトまたはグループにとって好ましくない迷惑なユーザー生成コンテンツを除去するために役立ちます。有効にすると、この機能は、ユーザーが生成したコンテンツの一部を、事前に定義された一連のスパムワードに基づいてスパムまたは非スパムとしてマークすることができます。 モデレーターは、コンテンツをさらに操作して、そのコンテンツが発行インスタンスで表示されるのを拒否または許可できます。 これらのモデレート操作は、インラインまたは一括モデレートコンソールを使用して実行できます。
スパム検出プログラムは、ユーザー生成コンテンツを 90%の精度で検出してフラグを設定します。ただし、この機能はデフォルトでは有効になっていません。 この機能を有効にするには、コミュニティ管理者が、system/console/configMgr に移動して、スパムプロセスを追加する必要があります。
AEM 6.4 では、一括モデレートコンソールに、Q&A 質問用の「回答済み」および「未回答」の 2 つの新しいフィルターが追加されています。これらのフィルターは、フィルターレールの「ステータス」で使用できます。
「回答済み」ステータスを選択すると、すべての回答済みの質問が、コンテンツ領域のモデレーターに表示されます。一方、「未回答」ステータスのみを選択すると、回答済みの質問を除く(すべてのコンテンツタイプの)すべてのコンテンツが表示されます。これは、未回答の質問とフォーラムトピックやブログ記事、コメントなどのコンテンツには、回答済みの質問に関係するプロパティが存在しないからです。
AEM Communities は、モデレートコンソールで事前定義されたモデレートフィルターをブックマークする機能を提供します。ブックマークを保存しておくと、後で再検討したり、他のユーザーと共有したりできます。
ユーザーは、モデレートコンソールのフィルターレールから目的のフィルターを選択するだけで、フィルタリングされた UGC を表示し、ブラウザー上でそのフィルターをブックマークできます。これらのフィルターは URL 文字列の末尾に追加されるので、後で共有、再利用、再検討できます。
AEM 6.4 Communities では、サイト管理機能が強化されており、様々な言語を使用した多数のコミュニティサイトを容易に作成、管理および削除できます。
AEM Communities では、複数言語を使用するコミュニティサイトを 1 回の操作で作成できます。サイトコンソールから新しいコミュニティサイトを作成する際に、サイトテンプレートページの「コミュニティサイトのベース言語」フィールドで複数の言語を選択できるようになったことで、この操作が可能になりました。
ユーザーは、これらすべてのサイトに対して、設定フォルダーやブランディングなどの設定を一度に選択できます。
AEM 6.4 Communities では、コミュニティサイトコンソール内で、既存のコミュニティサイトに対して、サイトを削除アイコンを使用できます。このアイコンを使用すると、1 回クリックするだけで、サイトに関連付けられているアイテムとサイトを削除できます。
AEM Communities では、ユーザーデータの保護をコミュニティエクスペリエンスの重要事項としながら、そのまますぐに使用できる API とサンプルサーブレットを公開します。これらの API を使用すると、ユーザー生成コンテンツの一括管理(一括削除と一括書き出し)と、EU GDPR のコンプライアンス要件への対応を容易におこなうことができます。