この記事では、アセットのカスケードメタデータを定義する方法について説明します。
コンテンツフラグメントでは、カスケードメタデータはサポートされていません。
アセットのメタデータ情報を取得するときに、ユーザーは様々なフィールドに情報を指定します。他のフィールドで選択されているオプションに応じて特定のメタデータフィールドやフィールド値を表示できます。こうした条件に応じたメタデータの表示は、カスケードメタデータと呼ばれます。つまり、特定のメタデータフィールドや値と、1 つ以上のフィールドまたはその値(あるいはその両方)との依存関係を作成できます。
メタデータスキーマを使用して、カスケードメタデータを表示するルールを定義します。例えば、メタデータスキーマにアセットタイプフィールドが含まれている場合は、ユーザーが選択したアセットタイプに基づいて、表示するフィールドの関連セットを定義できます。
次に、カスケードメタデータを定義できるいくつかの使用例を示します。
選択されたアセットタイプに基づいて、カスケードメタデータを表示するシナリオを検討します。いくつかの例を示します。
選択したアセットタイプに関係なく、著作権情報を必須フィールドとして表示します。
Experience Manager のロゴをタップまたはクリックし、ツール/アセット/メタデータスキーマに移動します。
スキーマフォームページでスキーマフォームを選択し、ツールバーの「編集」をタップまたはクリックしてスキーマを編集します。
(オプション)メタデータスキーマエディターで、条件化する新しいフィールドを作成します。「設定」タブで、名前およびプロパティのパスを指定します。
新しいタブを作成するには、をタップまたはクリックします + をクリックして、タブを追加し、メタデータフィールドを追加します。
アセットタイプのドロップダウンフィールドを追加します。「設定」タブで、名前およびプロパティのパスを指定します。オプションの説明を追加します。
キーと値のペアは、フォームユーザーに提供されるオプションです。キーと値のペアは手動でも JSON ファイルからも指定できます。
両方のオプションは同時には使用できません。オプションを JSON ファイルから読み込んで手動で編集することはできません。
JSON ファイルを追加すると、キーと値のペアはメタデータスキーマエディターには表示されませんが、公開済みの形式で使用できます。
選択肢を追加するときに「ドロップダウン」フィールドをクリックすると、インターフェイスが変形し、選択肢の削除アイコンが機能しなくなります。ドロップダウンに選択肢を追加する場合は、変更を保存するまでドロップダウンをクリックしないでください。 この問題が発生した場合は、スキーマを保存してから再度開き、編集を続行します。
(オプション)他の必須フィールドを追加します。例えば、アセットタイプが「ビデオ」の場合、形式、コーデックおよび期間のフィールドがあります。
同様に、他のアセットタイプの依存フィールドを追加します。例えば、PDF ファイルや Word ファイルなどのドキュメントアセットには、ページ数や作成者のフィールドを追加します。
アセットタイプフィールドと他のフィールドとの依存関係を作成するには、依存フィールドを選択して「ルール」タブを開きます。
「要件」から、「必須、新しいルールに基づく」オプションを選択します。
「ルールを追加」をタップまたはクリックし、「アセットタイプ」フィールドを選択して依存関係を作成します。また、依存関係を作成するフィールド値も選択します。この場合は、「Video」を選択します。「完了」をタップまたはクリックして、変更内容を保存します。
値があらかじめ手動で定義されているドロップダウンメニューは、ルールと一緒に使用できます。設定済みの JSON パスを含むドロップダウンメニューは、事前定義された値を使用して条件を適用するルールと一緒には使用できません。値が実行時に JSON から読み込まれる場合は、事前定義されたルールを適用することはできません。
「視認性」の下で、「表示可、新しいルールに基づく」オプションを選択します。
「ルールを追加」をタップまたはクリックし、「アセットタイプ」フィールドを選択して依存関係を作成します。また、依存関係を作成するフィールド値も選択します。この場合は、「Video」を選択します。「完了」をタップまたはクリックして、変更内容を保存します。
空白領域(または値以外の場所)をタップまたはクリックすると、値がリセットされます。値がリセットされた場合は、値を再度選択する必要があります。
要件条件と視認性条件は互いに関係なく適用できます。
同様に、「アセットタイプ」フィールドのビデオという値と、「コーデック」や「期間」などの他のフィールドとの依存関係を作成します。
手順を繰り返して、「アセットタイプ」フィールドのドキュメントアセット(PDF、Word)と、「ページ数」や「作成者」などのフィールドとの依存関係を作成します。
「保存」をクリックします。フォルダーにメタデータスキーマを適用します。
メタデータスキーマを適用したフォルダーに移動して、アセットのプロパティページを開きます。「アセットの種類」フィールドでの選択に応じて、関連するカスケードメタデータのフィールドが表示されます。
図:ビデオアセットのカスケードメタデータ
図:ドキュメントアセットのカスケードメタデータ