KDE を使用して WebDAV を介して AEM に接続するには:
AEM では、WebDAV がサポートされており、WebDAV を使用してリポジトリコンテンツを表示および編集できます。WebDAV を介して接続すると、デスクトップからコンテンツリポジトリに直接アクセスできるようになります。WebDAV 接続を使用してテキストファイルや PDF ファイルをリポジトリに追加すると、自動的にそのファイルの全文インデックスが作成され、通常の検索インターフェイスや標準的な Java API を使用して検索できるようになります。
このドキュメントでは、各オペレーティングシステムでの詳細な手順について説明していますが、WebDAV プロトコルを使用してリポジトリに接続する場合は、基本的に WebDAV クライアントから次の場所を参照します。
http://localhost:4502
この URL にオペレーティングシステムレベルで接続した場合には、WebDAV からデフォルトワークスペース(crx.default
)にアクセスすることになります。ユーザーにとっては簡単ですが、この場合、WebDAV の URL を追加で指定してワークスペース名を柔軟に指定することはできません。
AEM ではリポジトリコンテンツが以下のように表示されます。
タイプ nt:folder
のノードはフォルダーとして表示されます。nt:folder
ノード以下のノードがフォルダーコンテンツとして表示されます。
タイプ nt:file
のノードはファイルとして表示されます。nt:file
ノード以下のノードは表示されませんが、ファイルのコンテンツを形成します。
WebDAV を使用してフォルダーやファイルを作成および編集すると、AEM は必要な nt:folder
および nt:file
ノードを作成し編集します。WebDAV を使用してコンテンツのインポートとエクスポートを行う場合は、 nt:file
および nt:folder
ノードのタイプをできるだけ使用するようにしてください。
WebDAV を設定する前に、技術要件を確認してください。
WebDAV サーバーの URL の構造は以下のとおりです。
URL Component
|
https://<host>:<port> |
/<crx-webapp-path> |
/repository |
/<workspace> |
Example
|
http://localhost:4502 |
/crx |
/repository |
/crx.default |
説明 | AEM を実行しているホストおよびポート | AEM リポジトリ Web アプリケーションのパス | WebDAV サーブレットのマッピング先のパス | ワークスペースの名前 |
パスのワークスペース要素を変更することによって、デフォルト(crx.default
)以外のワークスペースをマッピングできます。例えば、staging
というワークスペースをマッピングするには、次の URL を使用します。
http://localhost:4502/crx/repository/staging
前述のとおり、WebDAV プロトコルを使用してリポジトリに接続する場合は、WebDAV クライアントからリポジトリの場所を参照してください。ただし、クライアントを接続するための手順は OS によって異なり、場合によっては OS の設定が必要になることもあります。
ここでは、次のオペレーティングシステムを接続する方法について説明します。
SSL で保護されていない AEM インスタンスに Microsoft Windows 7(以降)システムを正常に接続するには、保護されていないネットワーク上で基本認証を確立するためのオプションを Windows で明示的に有効にする必要があります。そのためには、WebClient の Windows レジストリを変更する必要があります。
レジストリの更新後、AEM インスタンスをドライブとしてマッピングできます。
保護されていないネットワーク上での基本認証を許可するようにレジストリを更新するには:
次のレジストリのサブキーを探します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WebClient\Parameters
BasicAuthLevel
レジストリエントリのサブキーの値を 2
以上に設定します。
サブキーが存在しない場合は追加します。
レジストリの変更を有効にするには、システムを再起動する必要があります。
このレジストリの変更について詳しくは、Microsoft サポート技術情報 841215 を参照してください。
Windows 環境での WebDav クライアントの応答性を改善する方法については、Microsoft サポート技術情報 2445570 を参照してください。
リポジトリユーザーと同じ資格情報を持つ Windows ユーザーを作成することをお勧めします。そうしないと、権限の競合が発生する可能性があります。
Windows 8 でも、Windows 7 以降の場合と同様に、レジストリエントリを変更する必要があります。ただし、事前にデスクトップエクスペリエンスを有効にして、レジストリエントリが表示されるようにする必要があります。
デスクトップエクスペリエンスを有効にするには、サーバーマネージャー、機能、機能の追加、デスクトップエクスペリエンスの順に開きます。
再起動すると、Windows 7 以降で説明したレジストリエントリが使用可能になります。変更方法は Windows 7 以降の場合と同じです。
Windows 環境で WebDAV を介して AEM に接続するには:
Windows エクスプローラーまたはファイルエクスプローラーを開き、コンピューターまたはこの PC をクリックしてください。
「ネットワークドライブの割り当て」をクリックして、ウィザードを起動します。
マッピングの詳細を入力します。
http://localhost:4502
「完了」をクリックします。
AEM が別のポートにある場合は、4502 の代わりにそのポート番号を使用してください。また、コンテンツリポジトリをローカルマシンで実行していない場合は、localhost
を該当するサーバー名または IP アドレスに置き換えてください。
ユーザー名 admin
とパスワード admin
を入力します。あらかじめ設定されている管理者アカウントを使用してテストすることをお勧めします。
ウィザードが閉じ、新規にマッピングしたドライブが Windows エクスプローラーまたはファイルエクスプローラーのウィンドウに開きます。
以上で、WebDAV を介して AEM が Windows のドライブとしてマッピングされ、他のドライブと同じように使用できるようになります。
macOS では、WebDAV を介して接続するために必要な設定手順は特にありません。単に WebDAV サーバーに接続するだけです。
任意の Finder ウィンドウに移動して移動とサーバへ接続をクリックするか、Command + K キーを押してください。
サーバへ接続ウィンドウで、AEM の場所を入力します。
http://localhost:4502
AEM が別のポートにある場合は、4502 の代わりにそのポート番号を使用してください。また、コンテンツリポジトリをローカルマシンで実行していない場合は、localhost
を該当するサーバー名または IP アドレスに置き換えてください。
認証を要求する画面が表示されたら、ユーザー名に admin
、パスワードに admin
と入力してください。あらかじめ設定されている管理者アカウントを使用してテストすることをお勧めします。
以上で、WebDAV を介して AEM に接続され、Mac 上の他のフォルダーと同じように使用できるようになります。
Linux では、WebDAV を介して接続するために必要な設定は特にありませんが、デスクトップ環境によっては接続を確立するためにいくつかの手順が必要になる場合があります。
GNOME を使用して WebDAV を介して AEM に接続するには:
Nautilus(ファイルエクスプローラー)で、「Places」を選択し、「Connect to Server」を選択します。
サーバーへ接続ウィンドウの「サービスのタイプ」で「WebDAV (HTTP)」を選択します。
サーバーで、http://localhost:4502/crx/repository/crx.default
と入力します。
AEM が別のポートにある場合は、4502 の代わりにそのポート番号を使用してください。また、コンテンツリポジトリをローカルマシンで実行していない場合は、localhost
を該当するサーバー名または IP アドレスに置き換えてください。
フォルダーで、/dav
と入力します
ユーザー名に admin
と入力します。あらかじめ設定されている管理者アカウントを使用してテストすることをお勧めします。
ポートは空白のままにして、接続用の名前を入力します。
接続をクリックします。パスワードを要求する画面が表示されます。
パスワードに admin
と入力し、接続をクリックしてください。
以上で、AEM が GNOME のボリュームとしてマウントされ、他のボリュームと同じように使用できるようになります。
ネットワークフォルダーウィザードを開きます。
Web フォルダー(webdav)を選択して「次へ」をクリックしてください。
名前に接続名を入力します。
ユーザーに、admin.
と入力します。アドビでは、事前設定済みの管理者アカウントを使用することをお勧めします。
サーバーに、http://localhost:4502/crx/repository/crx.default
と入力します
AEM が別のポートにある場合は、4502 の代わりにそのポート番号を使用してください。また、コンテンツリポジトリをローカルマシンで実行していない場合は、localhost
を該当するサーバー名または IP アドレスに置き換えてください。
フォルダーに、dav
と入力します。
「保存と接続」をクリックします。
パスワードを要求する画面が表示されたら、パスワードに admin
と入力し、接続をクリックしてください。
以上で、AEM が KDE のボリュームとしてマウントされ、他のボリュームと同じように使用できるようになります。