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ユースケース:基準に基づいたシードアドレスの選択

配信またはキャンペーンのフレームワーク内で、「動的条件を編集」リンクをクリックすると、特定の選択条件に基づいてシードアドレスを指定できます。

この使用例では、My online library というサイトが、顧客の読み物の好みに応じてニュースレターのコンテンツをパーソナライズするとします。

配信責任者は、警察を題材とする小説を購入した会員向けのニュースレターを、購買部門と共同で作成しました。

共同作業の最終結果を共有するために、配信管理者はシードアドレスとして購買部門のメンバーを配信先に追加することにしました。このような場合、動的条件を使用すると、アドレスの設定や更新作業の手間を省くことができます。

動的条件を使用するには、次の条件が揃っている必要があります。

  • 配信の送信準備ができていること。
  • 使用するシードアドレスが、共通の値を持っていること。その値は、Adobe Campaign にあらかじめ存在するフィールドの値でかまいません。この例では、すべてのシードアドレスの「部門」フィールドに「購買」という値が含まれるものとします。これは、Adobe Campaign にデフォルトで用意されているフィールドではありません。

手順 1 - 配信の作成

配信の作成手順について詳しくは、メール配信の作成の節で説明しています。

この例では、配信責任者がニュースレターを作成し、受信者を選択します。

手順 2 - 共通値の作成

この例(購買部門)のような共通の値を作成するには、最初にシードアドレスの​データスキーマ​を拡張し、関連する入力フォームを編集する必要があります。

データスキーマの拡張

スキーマの拡張について詳しくは、この節を参照してください。

  1. 管理/設定/データスキーマ​ノードで、新規​アイコンをクリックします。

  2. データスキーマの作成​ウィンドウで、「スキーマの拡張」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。

  3. シードアドレス」ソーススキーマを選択し、「名前空間」に「doc」と入力して、「OK」をクリックします。

  4. 保存」をクリックします。

  5. 次に示すコードをコピーし、スキーマ編集ウィンドウで、下のスクリーンショットの場所に貼り付けます。

      <element name="common">
        <element label="Recipient" name="custom_nms_recipient">
          <attribute label="Department" length="80" name="workField" template="nms:recipient:recipient/@company"
                     type="string" userEnum="workField"/>
        </element>
      </element>
    

    さらに、次のコードをコピーし、「エクスポートファイルに挿入するシード」の要素の下に貼り付けます。

        <element aggregate="doc:seedMember:common">
      </element>
    

    これは、シードアドレステーブル内に「部門」という新しい列挙を作成したことと、その列挙が標準の @company 列挙テンプレート(シードアドレスフォーム内の「会社」という名前の下にラベルがあります)に基づくものであることを示すための変更です。

  6. 保存」をクリックします。

  7. ツール/詳細設定​メニューで、「データベース構造を更新」オプションを選択します。

  8. 更新ウィザードが表示されたら、「次へ」ボタンをクリックし、テーブルを編集ウィンドウにアクセスします。シードアドレスのデータスキーマに加えた変更に合わせて、構造を更新する必要があります。

  9. ウィザードの指示に従って、更新を実行するページが表示されるまで操作を進めます。「開始」ボタンをクリックします。

    更新が完了したら、ウィザードを閉じます。

  10. Adobe Campaign との接続を一旦切断し、再接続します。これで、シードアドレスのデータスキーマに加えた変更が有効になります。ただし、変更をシードアドレス画面の表示にも反映させるには、スキーマに対応する​入力フォーム​を更新する必要があります。入力フォームの更新の節を参照してください。

リンクされたテーブルからのデータスキーマの拡張

シードアドレスのデータスキーマでは、受信者データスキーマ「受信者」(nms)にリンクされたテーブル内の値を使用できます。

例えば、受信者スキーマにリンクされている「」テーブル内の「インターネット拡張」を統合する必要があるとします。

その場合、の節で説明されている方法で、シードアドレスのデータスキーマを拡張する必要があります。ただし、手順 4 では次のコードを組み込みます。

<element name="country">
      <attribute label="Internet Extension" length="2" name="iana" type="string"/>
      <attribute label="Country ISO" length="2" name="countryIsoA2" type="string"/>
    </element>

この記述は次のことを示しています。

  • インターネット拡張」という新しい要素を作成しようとしている
  • この要素は「」テーブルから取得される
注意

リンクされたテーブル名には、そのリンク先テーブルの xpath-dst を指定する必要があります。

これは受信者テーブルの「」要素に含まれています。

次に、手順 5 に従ってシードアドレスの​入力フォーム​を更新します。

入力フォームの更新の節を参照してください。

入力フォームの更新

  1. 管理/設定/入力フォーム​ノードで、シードアドレスの入力フォームを見つけます。

  2. フォームを編集し、「受信者」コンテナ内に次の行を挿入します。

    <input xpath="@workField"/>
    

  3. 変更を保存します。

  4. いずれかのシードアドレスを開きます。「受信者」テーブル内に、「部門」フィールドが表示されます。

  5. 配信に使用するシードアドレスを編集し、「部門」フィールドの値として「購買」を入力します。

手順 3 - 条件の定義

配信のシードアドレスに動的条件を指定できます。手順は次のとおりです。

  1. 配信を開きます。

  2. 宛先」リンク、「シードアドレス」タブの順にクリックし、「動的条件を編集」リンクにアクセスします。

  3. 目的に合ったシードアドレスを抽出するための式を選択します。この例では、「部門(@workField)」式を選択します。

  4. 使用する値を選択します。この例の場合は、ドロップダウンリストから「購買」という部門名を選択します。

    メモ

    先ほど作成したスキーマ拡張は​受信者​スキーマに基づいており、上図の画面に表示されている値は、受信者​スキーマの列挙値に基づくものです。

  5. OK」をクリックします。

    ターゲットを選択​ウィンドウにクエリが表示されます。

  6. OK」をクリックして、クエリを承認します。

  7. 配信を分析し、「配信」タブをクリックして配信ログを表示します。

    購買部門のシードアドレスは、受信者や他のシードアドレスと同じように、配信待ちとして表示されます。

  8. 送信」ボタンをクリックして配信を開始します。

    購買部門のメンバーはこの配信のシードアドレスに含まれているので、購買部門の各メンバーの E メール受信ボックスにも配信が届きます。

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