データベースに格納されているデータの調査は、マーケティング分析モジュールを通じて提供されます。これにより、データの分析と測定、統計の計算、レポートの作成と計算のシンプル化および最適化が可能になります。それに加え、マーケティング分析では、レポートの作成とターゲット母集団の定義も可能です。ターゲット母集団は、一旦特定されると、Adobe Campaign で使用できるリスト(ターゲティングやセグメント化など)に格納されます。
キューブは、配信レポート(配信トラッキング、クリック、開封など)を始めとする、特定の組み込みレポートの生成に使用されます。キューブに基づいたレポートは、500 万ファクト行未満のデータ量に対する標準としてのみ使用できます。
データベースの調査および分析機能を拡張できると同時に、最終ユーザーがレポートやテーブルを設定しやすくなります。計算、測定および統計を処理するレポートやテーブルを作成する際に、既存の(完全に設定された)キューブを選択するだけです。
キューブが作成および設定されると、レポートのクエリボックスや Web アプリケーションで使用されます。キューブをピボットテーブル内で使用して操作できます。
マーケティング分析は Adobe Campaign のモジュールです。後述の機能を使用するには、このモジュールをインスタンスにインストールする必要があります。
マーケティング分析モジュールにより、Campaign に以下の機能が加わります。
次のことを考慮したキューブの作成
詳しくは、指標の作成を参照してください。
次のことを考慮したピボットテーブルの作成
詳しくは、キューブを使用したデータ調査を参照してください。
キューブで計算および集計したデータを使用したクエリの作成
母集団の特定とリストでの参照
キューブを扱う場合は、次の概念を理解している必要があります。
キューブ
キューブは、多次元情報を表現したもので、エンドユーザーにインタラクティブなデータ分析のための構造を提供します。
ファクトテーブル/スキーマ
ファクトテーブル(またはファクトスキーマ)には、分析の基になる生データまたは基本データが含まれています。主に大規模なテーブル(場合によって、リンクされたテーブルを伴う)で、長い計算が必要になる可能性があります。
例えば、broadLog テーブルや購入テーブルなどがファクトテーブルになります。
ディメンション
ディメンションを使用すると、データをグループに分割できます。ディメンションは、一旦作成されると、分析軸として機能します。ほとんどの場合、指定されたディメンションに対して、複数のレベルが定義されます。例えば、時間ディメンションの場合は、月、日、時間、分などのレベルがあります。この一連のレベルはディメンション階層を表し、様々なレベルのデータ分析を可能にします。
ビニング
一部のフィールドについては、ビニングを定義して値をグループ化し、情報を読み取りやすくすることができます。ビニングは、レベルに適用されます。
多数の異なる値を扱う可能性がある場合は、ビニングを定義することをお勧めします。
測定
最も頻度の高い測定は、合計、平均、最大、最小、標準偏差などです。
測定は計算できます。例えば、オファーの許可率は、オファーの提供回数と承認回数の比率です。
キューブは管理/設定/キューブノードに格納されます。
キューブを使用する主なコンテキストは次のとおりです。
Adobe Campaign プラットフォームのレポートウィンドウで設計されたレポートでデータエクスポートを直接実行できます。
それには、新しいレポートを作成し、使用するキューブを選択します。
キューブは、作成するレポートの基になるテンプレートのように表示されます。テンプレートを選択したら、「作成」をクリックして、対応するレポートを設定および表示します。
測定の適合化、表示モードの変更またはテーブルの設定をおこなってから、メインボタンを使用してレポートを表示できます。
レポートの「クエリ」ボックスでキューブを参照して、その指標を使用することもできます(下図参照)。
キューブに基づいたピボットテーブルをレポートの任意のページに挿入することもできます。それには、該当するページにあるピボットテーブルの「データ」タブで、使用するキューブを参照します。
詳しくは、レポートのデータの調査を参照してください。