次の例では、一連のニュースレターのターゲットとなる母集団を、記述的分析ウィザードを使用して調査できます。
実装手順についてはここで説明しますが、オプションの包括的なリストや説明については、この章の他の節を参照してください。
この例では、ニュースレターフォルダーに含まれている配信のターゲット母集団を調査します。
それには、関係する配信を選択してから、右クリックしてアクション/ターゲットを参照を選択します。
ウィザードの最初の段階で、使用する記述的分析テンプレートを選択できます。Adobe Campaign には、デフォルトで、定性配分と定量配分の 2 つのテンプレートが用意されています。詳しくは、定性配分テンプレートの設定の節を参照してください。様々なレンダリングについて詳しくは、記述的分析についてで説明しています。
この例では、定性配分テンプレートを選択し、グラフとテーブル(配列)を伴う表示を選択します。レポートに名前(「Descriptive analysis」)を付け、「次へ」をクリックします。
次の段階では、テーブルに表示するデータを選択できます。
「追加」リンクをクリックして、表示するデータが格納されている変数を選択します。ここでは、配信受信者の市区町村を 1 行に表示します。
列には、会社ごとの購入回数を表示します。この例では、総数は購入フィールドに集計されます。
ここでは、結果のビニングを定義して、表示を明確にします。それには、ビニングの「手動」オプションを選択し、表示するセグメントの計算クラスを設定します。
次に、「OK」をクリックして、設定を承認します。
行と列を定義したら、ツールバーを使用して、それらの変更、移動または削除をおこなえます。
ウィザードの次の段階では、生成するグラフのタイプを選択できます。
この例では、ヒストグラムを選択します。
様々なグラフの可能な設定について詳しくは、分析レポートのグラフオプションの節を参照してください。
次に、収集したデータに適用する計算を指定します。デフォルトでは、記述的分析ウィザードは、値の単純カウントを実行します。
このウィンドウでは、計算する統計のリストを定義できます。
新しい統計を作成するには、追加ボタンをクリックします。詳しくは、統計の計算を参照してください。
ウィザードの最後の段階では、テーブルとグラフが表示されます。
テーブルの上にあるツールバーを使用して、データの格納、エクスポートまたは印刷をおこなえます。詳しくは、レポートの処理を参照してください。
目的:見込み客や顧客の所在地に関する分析レポートの生成
記述的分析ウィザードを開き、「グラフ」のみを選択します。
「次へ」をクリックして、この段階の作業を承認します。
次に、「2 つの変数」オプションを選択して、「最初の変数 (X 軸)」が受信者のステータス(見込み客/顧客)を参照し、2 番目の変数が国を参照していることを指定します。
タイプとして「シリンダー」を選択します。
「次へ」をクリックし、デフォルトの単純カウント統計をそのまま使用します。
「次へ」をクリックして、レポートを表示します。
バーの上にマウスポインターを置くと、この国の顧客または見込み客の正確な数が表示されます。
いずれか 1 つの国の表示を凡例を通じて有効または無効にします。
目的:会社の E メールドメインの分析
記述的分析ウィザードを開き、「配列」表示モードのみを選択します。
「次へ」ボタンをクリックして、この段階の作業を承認します。
会社変数を列として、E メールドメイン変数を行として、それぞれ選択します。
統計の方向の「行別」オプションをそのまま使用します。統計の計算は E メールドメイン変数の右に表示されます。
「次へ」をクリックして、この段階の作業を承認します。
次に、計算する統計を入力します。デフォルトのカウント統計をそのまま使用するほか、新しい統計を作成します。それには、「追加」をクリックし、演算子として「合計割合配分」を選択します。
レポートが表示される際に空のフィールドがないように、この統計のラベルを入力します。
「次へ」をクリックして、レポートを表示します。
分析レポートが生成されたら、設定を変更せずに、ニーズに合わせて表示を調整できます。例えば、軸を交換できます。それには、ドメイン名を右クリックし、ショートカットメニューから「回転」を選択します。
テーブルには情報が次のように表示されます。
目的:受信者の年齢に関する定量的分析レポートの生成
記述的分析ウィザードを開き、ドロップダウンリストから「定量配分」を選択します。
「次へ」ボタンをクリックして、この段階の作業を承認します。
年齢変数を選択し、その変数のラベルを入力します。変数値が整数かどうかを指定した後、「次へ」をクリックします。
「デシル」、「配分」、「合計」の各統計を削除します。これらはここでは必要ありません。
「次へ」をクリックして、レポートを表示します。
目的:ターゲティングワークフローの母集団に関するレポートの生成
目的とするターゲティングワークフローを開きます。
受信者テーブルを指すトランジションを右クリックします。
ドロップダウンメニューの「ターゲットを分析」を選択して、記述的分析ウィンドウを開きます。
ここでは、「既存の分析またはレポート」オプションを選択して、先ほど作成したレポート(既存のレポートおよび分析の再利用を参照)を使用することも、新しい記述的分析を作成することもできます。後者の場合は、デフォルトで選択されている「テンプレートからの新しい記述的分析」オプションをそのまま使用します。
残りの設定は、すべての記述的分析と同じです。
ワークフローの母集団の分析では、その母集団がトランジションにまだ存在している必要があります。ワークフローが開始されると、母集団に関する結果はトランジションからパージされる可能性があります。分析を実行するには、次のいずれかをおこなうことができます。
トランジションをその宛先アクティビティから切り離し、ワークフローを開始してアクティブにします。トランジションが点滅し始めたら、ウィザードを通常どおり起動します。
「2 つの実行間の中間母集団の結果を保持」オプションを選択することで、ワークフローのプロパティを変更します。これで、たとえワークフローが終了しても、目的とするトランジションの分析を開始できます。
母集団がトランジションからパージされた場合は、エラーメッセージが表示されて、記述的分析ウィザードを起動する前に、関係するオプションを選択するように求められます。
「2 つの実行間の中間母集団の結果を保持」オプションは開発フェーズでのみ使用すべきもので、本番環境では使用しないでください。
中間母集団は、保持期限に達したら、自動的にパージされます。この期限は、ワークフロープロパティの「実行」タブで指定します。
記述的分析ウィザードでは、他のワークテーブルに関するレポートを生成できます。
つまり、専用レポートを作成することで、配信ログを分析できます。
この例では、ニュースレター受信者の反応率を分析します。
それには、次の手順に従います。
ツール/記述的分析メニューから記述的分析ウィザードを開き、デフォルトの作業用テーブルを変更します。「受信者トラッキングログ」を選択し、配達確認を対象から除外してニュースレターを対象に含めるフィルターを追加します。
テーブル表示を選択し、「次へ」をクリックします。
次のウィンドウでは、配信に関係する分析であることを指定します。
ここでは、配信ラベルは最初の列に表示されます。
デフォルトのカウントを削除し、3 つの統計を作成してテーブルに表示されるよう設定します。
ここでは、ニュースレターごとに、開封数、クリック数、反応率(パーセンテージ)がテーブルに表示されるようにします。
クリック数をカウントするための統計を追加します。「フィルター」タブで適切なフィルターを定義します。
次に、「一般」タブをクリックして、この統計のラベルとエイリアスを変更します。
開封数をカウントするための 2 番目の統計を追加します。
次に、「一般」タブをクリックして、この統計のラベルとエイリアスを変更します。
3 番目の統計を追加し、反応率を測定するために「計算されたフィールド」演算子を選択します。
「ユーザー関数」フィールドに移動し、次の式を入力します。
@clic / @open * 100
次に示すように、この統計のラベルを調整します。
最後に、値がパーセンテージで表示されるかどうかを指定します。それには、「詳細設定」タブの「デフォルトのフォーマット」オプションのチェックをオフにして、「割合」(小数点以下なし)を選択します。
「次へ」をクリックして、レポートを表示します。
分析が配信に関係する場合は、除外された母集団を分析できます。それには、分析対象となる配信を選択し、右クリックしてアクション/除外を参照メニューにアクセスします。
これによって、記述的分析ウィザードが開き、受信者除外ログに関係する分析になります。
例えば、除外されたすべてのアドレスのドメインを表示し、それらを除外の日付で分類するといったことができます。
その結果、例えば、次のようなタイプのレポートが生成されます。