インバウンドチャネル

匿名訪問者に対するオファー提案

Neobank という会社のサイトで、ページを閲覧した匿名訪問者に対するオファーを Web サイト上に表示するものとします。

このインタラクションを実現するには、次の手順を実行します。

  1. 匿名環境の作成
  2. 匿名オファースペースの作成
  3. オファーカテゴリとテーマの作成
  4. 匿名オファーの作成
  5. Web サイト上の web オファースペースの設定

匿名環境の作成

オファー環境の作成で説明されている手順に従って、訪問者​のディメンションに基づく匿名環境を作成します。

新しい環境を格納したツリー構造ができます。

匿名オファースペースの作成

  1. 匿名環境(訪問者)内で、管理スペース​ノードに移動します。

  2. 新規」をクリックして呼び出しチャネルを作成します。

    メモ

    スペースは、この匿名環境に自動的にリンクされます。

  3. ラベルを変更し、「インバウンド Web」チャネルを選択します。また、「単一モードを有効にする」ボックスをオンにします。

  4. このスペースで使用するオファーコンテンツフィールドを選択し、必要に応じて関連するボックスをオンにして指定します。

    これにより、次の要素に不足があるオファーは、このスペースの実施要件を満たさないことになります。

    • タイトル
    • HTML コンテンツ
    • 画像 URL
    • 宛先 URL

  5. 次の例のように、HTML レンダリング関数を編集します。

    function (imageUrl, targetUrl, shortContent, htmlSource){
          var html = "<p><b>" + shortContent + "</b></p>";
          html += "<p>" + htmlSource + "</p>";
          html += "<a _urlType='11' href='" + targetUrl + "'><img src='" + encodeURI(imageUrl) + "'/></a>";
          return html;
        }   
    
    重要

    オファーを正しく表示するために、レンダリング関数では、事前に選択された順序のとおりにスペース用のフィールドを列挙する必要があります。

  6. オファースペースを保存します。

オファーカテゴリとテーマの作成

  1. 先ほど作成した環境の「オファーカタログ」ノードに移動します。

  2. オファーカタログ」ノードを右クリックし、「新しい「オファーカテゴリ」フォルダーを作成」を選択します。

    新規カテゴリに、例えば「Financial products」(金融商品)という名前を付けます。

  3. このカテゴリの「実施要件」タブに移動して、テーマに「financing」と入力し、変更を保存します。

匿名オファーの作成

  1. 作成したカテゴリに移動します。

  2. 新規」をクリックします。

  3. 標準で用意されている匿名オファーテンプレートか、別の作成済みテンプレートを選択します。

  4. ラベルを変更し、オファーを保存します。

  5. 実施要件」タブに移動し、アプリケーションのコンテキストに応じてオファーの重み付けを指定します。

    この例では、オファーは、年末まで優先項目としてホームページに表示されるように設定されています。

  6. コンテンツ」タブに移動し、オファーのコンテンツを定義します。

    メモ

    コンテンツ定義」を選択すると、この Web スペースに必要な要素のリストが表示されます。

  7. 2 つ目のオファーを作成します。

  8. 実施要件」タブに移動し、最初のオファーと同じ重み付けを指定します。

  9. 各オファーに対して承認サイクルを実行し、オファーおよび承認されたオファースペースを、オンライン環境で利用可能な状態にします。

Web サイト上の Web オファースペースの設定

設定したオファーが Web サイトに表示されるようにするには、サイトの HTML ページに、インタラクションエンジンを呼び出す JavaScript コードを挿入します(詳しくは、インバウンドチャネルについてを参照)。

  1. HTML ページに移動して、@id 属性を挿入し、先ほど作成した匿名オファースペース(匿名オファースペースの作成を参照)の内部名にプレフィックス i_ を付加した値を指定します。

  2. 呼び出し URL を挿入します。

    上のコード中の URL について、青色の囲みで示した部分は、インスタンス名、環境の内部名(匿名環境の作成を参照)、カテゴリにリンクされたテーマ(オファーカテゴリとテーマの作成)を表しています。テーマの指定はオプションです。

この Web サイトの訪問者がホームページにアクセスすると、HTML ページに設定されたとおりに、「financing」のテーマに属するオファーが表示されます。

同じユーザーが何回もページにアクセスすると、カテゴリの各オファーに適用されている重み付けは等しいので、いずれかのオファーが表示されます。

コンタクト先が識別されていない場合の匿名環境への切り替え

Neobank が、異なる 2 つのターゲットに向けたマーケティングオファーを作成するものとします。匿名の Web サイトブラウザーに対しては、汎用的なオファーを表示します。ユーザーが Neobank 発行の ID を持った顧客であると判明した場合は、ログイン後すぐに、パーソナライズされたオファーを表示するようにします。

このケーススタディで使用するシナリオは次のとおりです。

  1. 訪問者が、ログインすることなく Neobank の Web サイトを閲覧します。

    3 つの匿名オファーがページに表示されます。そのうち 2 つは Neobank の商品に関するオファー「Best Offer」(ベストオファー)で、もう 1 つは Neobank のパートナー企業によるオファーです。

  2. このユーザーが、Neobank の顧客として、自分の資格情報でログインします。

    パーソナライズされた 3 つのオファーが表示されます。

このケーススタディを実装するには、2 つのオファー環境が必要です。1 つは匿名インタラクション用の環境、もう 1 つは識別されたコンタクト向けに設定された特別なオファーを提示する環境です。識別されたオファー環境については、連絡先がログインせず識別されない場合、自動的に匿名オファー環境へと切り替わるように設定します。

次の手順に従います。

匿名コンタクト向け環境の作成

  1. 配信マッピングウィザードで、匿名インバウンドインタラクション向けのオファー環境を作成します(訪問者​マッピング)。詳しくは、オファー環境の作成を参照してください。

匿名環境向けオファースペースの設定

この Web サイトに提示する必要があるオファーは、「Best Offer」(ベストオファー)と「Partner」(パートナー)の 2 つの異なるカテゴリに属します。この例では、各カテゴリに特定のオファースペースを 1 つずつ作成します。

Best Offer」カテゴリに対応するオファースペースを作成するには、次の手順に従います。

  1. Adobe Campaign ツリーで、先ほど作成した匿名環境に移動し、オファースペースを 1 つ追加します。

  2. インバウンド Web」タイプのスペースを新規作成します。

  3. ラベルとして、例えば、"Web Best Anonymous Offer"(Web ベスト匿名オファー)と入力します。

  4. このオファースペースに使用されるオファーコンテンツのフィールドを追加し、レンダリング関数を設定します。

    重要

    オファーを正しく表示するために、レンダリング関数では、事前に選択された順序のとおりにスペース用のフィールドを列挙する必要があります。

  5. 同じ手順で、「Partner」カテゴリに対応するインバウンド Web チャネルのオファースペースを作成します。

匿名環境のオファーカテゴリの作成

まず、「Best Offer」(ベストオファー)および「Partner」(パートナー)という 2 つのオファーカテゴリを作成します。各カテゴリには、匿名コンタクト向けのオファーを 2 件ずつ用意します。

  1. 先ほど作成した匿名環境の「オファーカタログ」に移動します。

  2. オファーカテゴリ​フォルダーを追加し、"Best Offer" というラベルを付けます。

  3. 2 つ目のカテゴリを作成し、"Partner" というラベルを付けます。

匿名訪問者向けオファーの作成

次は、上で作成した各カテゴリ内に 2 つずつオファーを作成します。

  1. Best Offer」カテゴリに移動し、匿名オファーを作成します。

  2. 実施要件」タブに移動し、アプリケーションのコンテキストに応じてオファーの重み付けを指定します。

  3. コンテンツ」タブに移動し、オファーのコンテンツを定義します。

  4. Best Offer」カテゴリに 2 つ目のオファーを作成します。

  5. Partner」カテゴリに移動し、匿名オファーを作成します。

  6. コンテンツ」タブに移動し、オファーのコンテンツを定義します。

  7. 実施要件」タブに移動し、アプリケーションのコンテキストに応じてオファーの重み付けを指定します。

  8. Partner」カテゴリに 2 つ目のオファーを作成します。

  9. 実施要件」タブに移動し、このカテゴリの最初のオファーと同じ値の重み付けを適用して、交互に Web サイトに表示されるようにします。

  10. 各オファーに対して承認サイクルを実行し、ライブ環境への反映を開始します。コンテンツの承認時には、オファーに応じて「Partner」または「Best Offer」のいずれかのオファースペースを有効化します。

識別された環境のオファースペースの設定

この Web サイトに提示するオファーは、「Best Offer」および「Partner」の 2 つの異なるカテゴリから取得されます。この例では、各カテゴリに特定のオファースペースを 1 つずつ作成します。

匿名オファースペースの場合と同じ手順で、2 つのオファースペースを作成します。匿名環境向けオファースペースの設定を参照してください。

  1. Adobe Campaign ツリー内で、先ほど作成した環境に移動し、「Best Offer」および「Partner」オファースペースを追加します。

  2. 匿名環境向けオファースペースの設定で説明されているプロセスを実行します。

  3. 個人が識別されなかった場合、匿名環境にフォールバックします」オプションを選択します。

  4. ドロップダウンリストを使用して、先ほど作成した匿名 Web オファースペースを選択します(匿名環境向けオファースペースの設定を参照)。

識別されたオファースペースの詳細設定

この例では、Adobe Campaign データベースの E メールアドレス情報を利用してコンタクト先を識別します。受信者の E メールをスペースに追加するには、次の手順に従います。

  1. 識別された環境で、オファースペースフォルダーに移動します。

  2. Best Offer」オファースペースを選択し、「詳細設定パラメーター」をクリックします。

  3. ターゲット識別情報」タブで、「追加」をクリックします。

  4. 式を編集」をクリックし、受信者テーブルに移動して、「E メール」フィールドを選択します。

  5. OK」をクリックして​詳細設定パラメーター​ウィンドウを閉じ、「Best Offer」オファースペースの設定を完了します。

  6. Partner」オファースペースについても同じ手順を実行します。

識別された環境のオファーカテゴリの作成

Best Offer」および「Partner」という 2 つのカテゴリを作成し、パーソナライズされたオファーを各カテゴリに 2 つずつ用意します。

  1. 識別された環境で、「オファーカタログ」ノードに移動します。

  2. 匿名環境の場合と同じく、2 つの​オファーカテゴリ​フォルダーを追加し、それぞれに "Best Offer" および "Partner" というラベルを付けます。

パーソナライズされたオファーの作成

各カテゴリにパーソナライズされたオファーを 2 つずつ、合計 4 つのオファーを作成します。

  1. Best Offer」カテゴリに移動し、1 つ目のパーソナライズされたオファーを作成します。

  2. 実施要件」タブに移動し、アプリケーションのコンテキストに応じてオファーの重み付けを指定します。

  3. コンテンツ」タブに移動し、オファーのコンテンツを定義します。

  4. Best Offer」カテゴリに 2 つ目のオファーを作成します。

  5. Partner」カテゴリに移動し、パーソナライズされたオファーを作成します。

  6. 実施要件」タブに移動し、アプリケーションのコンテキストに応じてオファーの重み付けを指定します。

  7. Partner」カテゴリに 2 つ目のオファーを作成します。

  8. 実施要件」タブに移動し、このカテゴリの最初のオファーと同じ値の重み付けを適用して、交互に Web サイトに表示されるようにします。

  9. 各オファーに対して承認サイクルを実行し、更新を開始します。コンテンツの承認処理では、「Partner」または「Best Offer」オファースペースを有効化します。

Web ページのオファースペースの設定

Neobank の Web サイトにはオファー用のスペースが 3 つあります。そのうち 2 つは、自社の商品やサービスに関する「Best Offer」カテゴリのオファー、もう 1 つは、パートナー企業による「Partner」カテゴリのオファーです。

これらのオファースペースを Web サイトの HTML ページに設定するには、次の手順に従います。

  1. HTML ページのコンテンツに、@id 属性を持つ

    要素を 3 つ挿入します。この @id 属性の値によって、Web サイトの様々なオファースペースに含まれるオファーの呼び出しが実行されます。

  2. 各種の属性値を定義するスクリプトを挿入します。

    この例では、ContBO1 および ContBO2OsWebBestOfferIdentified という値が設定されています。この値は、識別された環境に先ほど作成した「Best Offer」オファースペースの内部名です。CatBestOffer および CatBestOfferAnonym という値は、匿名環境および識別された環境にある「Best Offer」カテゴリの内部名に一致します。

    同様に、「ContPtn」に設定されている値 OSWebPartnerIdentified は、識別された環境に作成した「Partner」オファースペースの内部名に一致します。CatPartner および CatPartnerAnonym という値は、匿名環境および識別された環境にある「Partner」カテゴリの内部名に一致します。

  3. 変数 interactionTarget には、Neobank サイトにログオンするユーザーを識別するための情報を割り当てます。

    ユーザーの識別手段としては、ブラウザーの Cookie、URL 内の読み取りパラメーター、E メール、ユーザー自身の本人確認情報などが使用できます。受信者テーブルに含まれる情報のうち、プライマリキー以外のフィールドを使用する場合は、スペースの詳細設定パラメーターに定義する必要があります(識別されたオファースペースの詳細設定を参照)。

  4. 呼び出し URL を挿入します。

    この URL には、識別された環境の内部名 EnvNeobankRecip が含まれています。

Web ページが閲覧されると、スクリプトによってインタラクションエンジンが呼び出され、Web ページの適切なスペースにオファーコンテンツが表示されます。Adobe Campaign サーバーに対する 1 回の呼び出しのみで、エンジンは、選択する環境、オファースペース、カテゴリを認識します。

この例では、識別された環境(EnvNeobankIdnRecip)をエンジンが認識します。また、Web ページに含まれる第 1、第 2 のオファースペースについては「OSWebBestOfferIdentified」オファースペースおよび「Best Offer」カテゴリ(CatBestOffer)を認識し、第 3 のオファースペースについては「OSWebPartnerIdentified」オファースペースおよび「Partner」カテゴリ(CatPartner)を認識します。

エンジンが受信者を識別できない場合は、識別されたオファースペースから参照されている匿名オファースペースへの切り替えがおこなわれ、スクリプトの指定どおり、匿名カテゴリ(「CatPartner」および「CatPartnerAnonym」)が使用されます。

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