動的変数を使用すると、イメージリクエストの長さを増やすことなく、変数間で値をコピーできます。複数の変数で同じデータを取り込む場合に便利です。
以前のバージョンの Analytics では、データが切り捨てられるのを防ぐために、イメージリクエストの長さが重要でした。AppMeasurement の改善により、イメージリクエストのクエリー文字列を大幅に長くすることができるので、通常、動的変数は不要です。
動的変数は、イメージリクエスト内のクエリー文字列パラメーターまたは HTTP ヘッダーをサポートします。参照可能なパラメーターの完全なリストについては、データ収集クエリーパラメーターを参照してください。参照可能な HTTP 要求フィールドの完全なリストについては、Wikipedia の Standard request fields(英語)を参照してください。
動的変数のプレフィックスが認識されると、レポートスイートのクエリー文字列または HTTP ヘッダー値が自動的にコピーされます。このアクションは、処理ルールや VISTA ルールなど、他の処理の前に発生します。
変数をコピーする際は、文字制限の最大値に注意してください。例えば、eVar1
を prop1
にコピーする場合、100 バイトの上限(eVar1
の上限は 255 バイト)があるので、prop1
に切り捨てられた値が含まれる可能性があります。
データストリームマッピングを使用して、1 つの XDM フィールドから複数の Analytics 変数にデータを送信します。
動的変数は、文字列を受け取る任意のディメンションフィールドで使用できます。ディメンションこう項目は、通常、Analytics 拡張機能の設定時(グローバル変数)またはルールで設定されます。
テキストフィールドに動的変数のプレフィックスを配置し、参照するクエリー文字列パラメーターまたは HTTP ヘッダーを指定します。デフォルトでは、動的変数のプレフィックスは D=
です。
動的変数は、他の変数に割り当てられるテキスト文字列です。動的変数のデフォルトのプレフィックスは D=
です。動的変数では大文字と小文字が区別されます。
// Copy eVar1 into eVar2. The query string parameter of eVar1 is v1.
s.eVar1 = "Example value";
s.eVar2 = "D=v1";
// Take the user agent string found in the image request HTTP header and place it in eVar1.
s.eVar1 = "D=User-Agent";
// Copy the page URL and place it in eVar1. The query string parameter of page URL is g.
s.eVar1 = "D=g";
動的変数は、実装のデバッグ時に文字列として表示されます。値は、アドビのデータ収集サーバーによってサーバー側でコピーされます。