コンテキストデータ変数を使用すると、処理ルールで読み取ることのできる各ページにカスタム変数を定義できます。コード内の Analytics 変数に値を明示的に割り当てる代わりに、コンテキストデータ変数でデータを送信できます。次に、処理ルールは、コンテキストデータ変数の値を取得し、それぞれの Analytics 変数に渡します。『管理ユーザガイド』の「処理ルール」を参照してください。
コンテキストデータ変数は、開発チームが番号付き変数ではなく名前付きの要素でデータを収集する場合に役立ちます。例えば、開発チームにページの作成者の eVar10
への割り当てをリクエストする代わりに、s.contextData["author"]
への割り当てをリクエストできます。その後、組織の Analytics 管理者は、コンテキストデータ変数をレポート用の Analytics 変数にマップする処理ルールを作成できます。開発チームは、最終的に、アドビが提供する多くのページ変数ではなく、コンテキストデータ変数についてのみ懸念することになります。
XDM フィールドが Adobe Analytics にマッピングされていない場合は、コンテキストデータ変数として自動的に含まれます。その後、処理ルールを使用してコンテキストデータ変数を目的の Analytics 変数に割り当てることができます。
ベストプラクティスは、データストリームの正しい XDM フィールドにデータをマッピングすることですが、この方法は、同様の結果を実現します。
Adobe Experience Platform データ収集には、コンテキストデータ変数を設定するための専用の場所がありません。AppMeasurement 構文に従って、カスタムコードエディターを使用します。
s.contextData
変数は値を直接取りません。代わりに、この変数のプロパティを文字列に設定します。
// Assign the example_variable property a value
s.contextData["example_variable"] = "Example value";
"a."
で開始しないでください。このプレフィックスはアドビが予約して使用します。例えば、s.contextData["a.InstallEvent"]
を使用しないでください。s.contextData["example"]
変数と s.contextData["EXAMPLE"]
変数は同じです。コンテキストデータ変数は、処理ルールの実行後に破棄されます。変数に値を配置する処理ルールがアクティブでない場合、そのデータは永久的に失われます。
処理ルールは、保存するとすぐに有効になります。履歴データには適用されません。
コンテキストデータ変数を contextData
のプロパティとして s.linkTrackVars
に含めます。
s.contextData["example_variable"] = "Example value";
s.linkTrackVars = "contextData.example_variable";
s.tl(true,"o","Example context data link");
処理ルールを作成する際に、コンテキストデータ変数をイベントに割り当てることができます。
// Assigning this context data variable to an event increments it by one
s.contextData["example_text"] = "Text value";
// Assigning this context data variable to an event increments it by four
s.contextData["example_number"] = "4";