このヘルプページでは、eVar がディメンションとして機能するしくみについて説明します。eVar の実装方法について詳しくは、実装ユーザーガイドの eVar を参照してください。
eVar は、好きなだけ使用できるカスタム変数です。ソリューションデザインのドキュメントがある場合、組織固有のほとんどのディメンションは最終的に eVar になります。デフォルトでは、eVar は設定されたヒットを超えても保持されます。レポートスイート設定の「コンバージョン変数」で、その有効期限と配分をカスタマイズできます。
使用可能な eVar の数は、アドビとの契約によって異なります。アドビとの契約でサポートされている場合は、最大 250 個の eVar を利用できます。
レポートで使用される(大文字と小文字の)区別は、バックエンドシステムが最初に登録する値に基づきます。この値は、レポートスイートに関連付けられているデータの種類や数量に応じて、ある期間(月など)で確認された初めてのインスタンスになるか、変化する可能性があります。
各 eVar は、イメージリクエストの v1
- v250
クエリ文字列からデータを収集します。例えば、v1
クエリー文字列パラメーターで eVar1 のデータを収集し、v222
クエリー文字列パラメーターで eVar222 のデータを収集します。
JavaScript 変数をデータ収集用のイメージリクエストにコンパイルする AppMeasurement では、変数 eVar1
— eVar250
を使用します。導入のガイドラインについては、『導入ユーザガイド』の eVar を参照してください。
eVar は実装内にカスタム文字列を含むので、各 eVar のディメンション項目は組織によって決定されます。各 eVar の目的と一般的なディメンション項目を必ずソリューションデザインドキュメントに記録してください。
Adobe Analytics にデータを送信すると、データ収集サーバーでは、ヒットを 1 行のデータ(数百列)に変換します。各 eVar には 2 つの列が割り当てられています。1 つは直接のデータ収集用、もう 1 つは永続値用です。
ほとんどすべての場合、この post_evar
列はレポートで使用されます。
成功イベントと eVar は、様々なイメージリクエストで頻繁に定義されます。この post_evar
列では、eVar 値をイベントに結び付け、レポート内のデータを表示できます。訪問の例:
生データの簡易バージョンは、次のようになります。
visitor_id |
pagename |
evar1 |
post_evar1 |
event_list |
---|---|---|---|---|
examplevisitor_987 |
Home page |
|||
examplevisitor_987 |
Search results |
cats |
cats |
event1 |
examplevisitor_987 |
Product page |
cats |
prodView |
|
examplevisitor_987 |
Cart |
cats |
scAdd |
|
examplevisitor_987 |
Checkout |
cats |
scCheckout |
|
examplevisitor_987 |
Purchase confirmation |
cats |
purchase |
visitor_id
列は、ヒットを同じ訪問者に結び付けます。実際の生データでは、visid_high
と visid_low
の連結値で訪問者 ID を判断します。pagename
列には、ページディメンションが入力されます。evar
列はヒットを判断します。post_evar1
は、レポートスイート設定で指定された変数の配分と有効期限に応じて、以前の値を使用します。event_list
列には、すべての指標データが含まれます。この例では、event1
は「検索」で、他のイベントは標準の買い物かご指標です。実際の生データでは、event_list
にはコンマ区切りの数字のセットとルックアップテーブルが含まれ、これらの数値と指標を結び付けます。Adobe Analytics のツール(Analysis Workspace など)の動作は、収集されたデータとは異なります。例えば、ディメンションに eVar1、指標に注文を使用してレポートを取得すると、次のようなレポートが表示されます。
Internal search term (eVar1) |
Orders |
---|---|
cats |
1 |
Analysis Workspace は、次のロジックを使用してこのレポートを取り込みます。
event_list
値を調べ、purchase
値を含むすべてのヒットを選択します。post_evar1
値を表示します。配分と有効期限は永続的な値を決定するので、Analytics の実装から最大限の価値を引き出すのに不可欠です。各 eVar に対する複数の値の処理方法(配分)や、eVar が永続的なデータ(有効期限)を停止した場合について、社内で話し合うことを強くお勧めします。
post_evar
列の行間でコピーされなくなります。eVar の配分と有効期限は、レポートスイート設定の「コンバージョン変数」で変更できます。
アドビでは、次のサポート対象となるほとんどの場合に eVar の使用をお勧めします。
Prop と eVar の比較について詳しくは、prop を参照してください。