Microsoft Excel の関数からの Report Builder 機能の呼び出し

Report Builder のユーザーインターフェイスにアクセスすることなく、Excel の関数のみで Report Builder リクエストを操作できます。

例えば、Excel 内で他のソースから取得されたデータに基づいて入力フィルターを適用する Report Builder リクエストを自動的に更新することができます。このような処理を、string RefreshRequestsInCellsRange(…)関数. すべての呼び出しは非同期で実行されます。関数は、呼び出しの処理が完全に実行されるまで待機せず、すぐに制御が戻ります。

メモ

この機能が動作するには、Report Builder 5.0(以降)がインストールされている必要があります。

利用可能な関数は以下の通りです。

関数名 説明
string AsyncRefreshAll() ワークブックに存在するすべての Report Builder リクエストを更新します。
string AsyncRefreshRange(string rangeAddressInA1Format) 指定したセル範囲のアドレスに存在するすべての Report Builder リクエストを更新します(A1 形式でセルの範囲を表す文字列。「Sheet1!A2:A10」など)。
string AsyncRefreshRangeAltTextParam() MS フォームコントロールの代替テキストから渡される、指定されたセル範囲にあるすべての Report Builder リクエストを更新します。
string AsyncRefreshActiveWorksheet() アクティブなワークシートにあるすべての Report Builder リクエストを更新します。
string AsyncRefreshWorksheet(string worksheetName) 指定したワークシート(タブに表示されるワークシート名)にあるすべての Report Builder リクエストを更新します。
string AsyncRefreshWorksheetAltTextParam(); MS フォームコントロールの代替テキストから渡される、特定のワークシート名にあるすべての Report Builder リクエストを更新します。
string GetLastRunStatus() 最後に実行した関数のステータスを示す文字列を返します。

Excel でこれらの関数にアクセスするには、数式/関数の挿入を実行し、分類のリスト下部にある Adobe.ReportBuilder.Bridge を選択します。

数式でのこれらの関数の使用

例えば、次の数式があるとします。

=IF(OR(ISTEXT(P5),ISBLANK(P5)),AsyncRefreshRange("P9"),"")

この数式は、「セル P5 の値がテキストであるか、または空白の場合は、指定した範囲(セル P9)を更新する」と言う意味です。

「コントロールの書式設定」での Report Builder 関数の使用

作成したコントロールにマクロを割り当てて、Report Builder のリクエストを更新することもできます。例えば、関数 AsyncRefreshActiveWorksheet は、ワークシートのすべてのリクエストを更新します。しかし、すべてのリクエストではなく、特定のリクエストのみを更新することが必要な場合もあります。

  1. コントロールを配置します。
  2. コントロールを右クリックして、マクロの割り当て​を選択します。
  3. Report Builder 関数名を入力します(パラメーターや括弧は入力しないでください)。

「コントロールの書式設定」から Report Builder の関数にパラメーターを渡す

以下の 2 つの関数では、「コントロールの書式設定」の代替テキストフィールドにセットされた値を受け取ることができます。

  • AsyncRefreshRange(string rangeAddressInA1Format)
  • AsyncRefreshWorksheet(string worksheetName)
  1. コントロールを右クリックして、コントロールの書式設定​を選択します。

  2. 「代替テキスト」タブをクリックします。

  3. 「代替テキスト」に、更新するセルの範囲を入力します。

  4. 数式/ 関数の挿入/Adobe.ReportBuilder.Bridgeで、Report Builder パラメーターの一覧を開きます。

  5. AltTextParam で終わる上記 2 つの関数のいずれかの関数名を入力して、「OK」をクリックします。

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